WSSP300王者のアナ・カラスコが健康的な水着ショットを公開! マルク・マルケスも復活優勝に刺激を受ける
女性で初めてFIM(国際モーターサイクリズム連盟)統括の世界選手権でチャンピオンに輝いたアナ・カラスコ(カワサキ・プロヴェック・WorldSSP300)。椎骨骨折から復活した彼女は、短いバカンスを楽しみ、英気を養ったようだ。
椎骨骨折から復活した笑顔の世界チャンピオン
昨年9月、ポルトガルのエストリル・サーキットでテスト中に転倒。椎骨を2箇所骨折する重傷を負い、2020年シーズンを棒に振ったアナ・カラスコ(カワサキ・プロヴェック・WorldSSP300)が、復帰した今シーズン、元気な走りを見せている。

カラスコが2018年にタイトルを獲得し、今季もカワサキ Ninja 400で参戦するWSSP300(スーパースポーツ300世界選手権)は、WSBK(スーパーバイク世界選手権)と併催されるが、大会数が少ないため、ひと足早くサマーブレイクに突入。スペイン・ムルシア出身の笑顔がまぶしい24歳は、自国のバレアレス諸島にあるフォルメンテーラ島で束の間のバカンスを楽しみ、健康的な水着姿を自身のSNSで公開。合計で3万を超える「いいね!」が付けられた。
しかし、数日後には「お休みもいいけど、レースの方がもっといい! 戻るのが楽しみ!!」と投稿。すでに自転車トレーニングを再開している。
クラッシュ後、即入院となった女性初の世界チャンピオンは、懸命にリハビリへと取り組み、今年の1月に予定より数カ月早く身体に埋め込まれていたチタン製のプレートを除去。2月末にはカタルニア・テストで久しぶりにバイクを走らせた。

そして5月にアラゴンで行われた開幕ラウンドでレースに復帰。6月に開催されたエミリア・ロマーニャ大会のレース2で、2020年のポルトガル大会以来、10カ月ぶりとなる復活優勝を果たした。
レース後、カラスコは「怪我をしてからここまでの道のりは本当に長かった。このような結果を得られて、これ以上の喜びはありません。今シーズンの目標は、競争力のあるレースをして、再びポディウムに立つことでした。私は本当に幸せです。チームのみんな、カワサキ、スポンサー、家族に感謝の気持ちを伝えたい」と感激のコメントを出している。
「カラスコのように復活したい」とM・マルケス
この復活勝利には、MotoGPを走る同じくスペイン出身のマルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)も大いに刺激を受けた。

「アナのチームのことはよく知っています。彼女の周りにいる人たちは、僕がライダーになるための最初のチャンスを与えてくれた人たちですからね。アナが以前から良いトレーニングをしていたのは事実で、良いプレシーズンを過ごし、十分な準備をしていました。彼女の勝利を見た時、”それにふさわしい”と感じました。状況は異なっていますが、僕もアナのようなカムバックを果たしたいと思っています」とドイツGP直前に話し、実際に得意とするザクセンリンクで581日ぶりとなる優勝を遂げた。
8回の世界王者は「アナはこの状態を続けていくでしょう。彼女がこのような形で1年をスタートさせたのなら、トップを走り続けるでしょう」と2度目のタイトル獲得に期待を寄せるが、カラスコ自身はそう甘くはないと考えているようだ。
「まだまだレースは残っているので、タイトルは意識せず、レースごとに考えていかなければなりません。確かに良くはなっていますが、ベストな状態ではないので、少しずつ改善していく努力を続けていきます。金曜日のスーパーポールでも、もっと競争力を高めたいです。そして最大の目標はレースに勝つこと。レースに勝つことを目標にしていけば、シーズンの終わりに自分たちの位置が分かるでしょう」
42名のライダーがフルエントリーするWSSP300には、カラスコを含め、2020年に戴冠したイェフライ・バイス(MTM・カワサキ)、2017年のWSSP300初代王者のマルク・ガルシア(2R・レーシング)のチャンピオン経験者3人が顔を揃え、群雄割拠の様相を呈しているが、カワサキの女王はエミリア・ロマーニャ大会が終わった時点でランキング3位と好位置につけている。英気を養い、身体が癒えつつある彼女。これからの戦いぶりが楽しみだ。
【了】
Writer: 井出ナオト
ロードレース専門誌時代にMotoGP、鈴鹿8耐、全日本ロードレース選手権などを精力的に取材。エンターテインメント系フリーペーパーの編集等を経て、現在はフリーランスとして各種媒体に寄稿している。ハンドリングに感銘を受けたヤマハFZ750がバイクの評価基準で、現在はスズキGSX-R1000とベスパLX150を所有する。
Twitter:@naoto_ide

















