カワサキ「Z900RS SE」 往年の「イエローボール」に塗り上げられた上位モデルが欧州市場に登場

カワサキ・ヨーロッパは「Z1」の相性で知られる往年の名車「900 Super 4」からインスピレーションを受けたレトロスポーツ「Z900RS」の上位グレード「Z900RS SE」を公開しました。どのようなモデルなのでしょうか。

「Z1」譲りのスタイルはそのままに足回りをブラッシュアップ

 カワサキ・ヨーロッパは「Z1」の相性で知られる往年の名車「900 Super 4」からインスピレーションを受けたレトロスポーツ「Z900RS」の上位グレード「Z900RS SE」を公開しました。

カワサキ・ヨーロッパが公開した「Z900RS」の上位グレード「Z900RS SE」

 2018年に登場したZ900RSは、過去に大ヒットを記録した「900 Super 4」(Z1)の雰囲気を踏襲してデザインされたモデルで、発売以来、堅調なセールスを記録しているネオレトロ・スポーツの代表格です。

 新たに公開されたZ900RS SEは、アルミニウム製の単筒式ボディに、φ46mmの大径ピストンと、フローティングピストンで仕切られた空気室とガス室を内蔵し、優れたグリップ感とハンドリングを実現するプリロードアジャスター付きのオーリンズ製S46リアショックを採用。

 併せて41mm倒立式フロントフォークは、アウターチューブにゴールドカラーを施しただけでなく、標準的なセッティングに改良を加え、サスペンションの全作動域において前後バランスの最適化を行っています。

カワサキ「Z900RS」2022年モデル

 また、フロントにはブレンボ製φ300mmツインフロントディスクとM4.32ラジアルマウントモノブロックキャリパーが装着され、マスターシリンダーにはニッシン製ラジアルポンプマスターシリンダー(標準モデルのφ19.1mmからφ17.5mmに変更)を採用。

 ステンレス製のブレーキラインを介して作動させることで、制動力を高めながらもリニアなレバー操作を可能にしています。

 さらにZ900RS SEでは、モデルロゴの “RS “の文字をレッドで仕上げたサイドカバーに加えて、ブラックアルマイト製のラジエターサイドカバーとインジェクションカバー、ゴールドカラーのマルチスポークホイールを装備し、往年のZ1でも採用されていた通称「イエローボール」の外装色を採用することで差別化が図られています。

 発売から3年が経過した現在でも人気の高いZ900RSの上位グレードだけに、日本市場への早期導入に期待したいところです。

【了】

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