美味しいアジフライを求めて走る旅 小田原漁港『魚市場食堂』は市場の雰囲気も楽しめるお店だった

アジと言えばアジフライ! というライダーのために、美味しいアジフライを味わえるお店を紹介します。アジの名産地、小田原市の『魚市場食堂』へ行ってきました。

魚市場の雰囲気、ノスタルジックな駅舎、石垣城跡も面白い

 いつもより暖かい気がするぞ? と思って起きた朝。これは静岡県沼津市の港まで美味しいアジフライを求めて走りに行こうかと考えた筆者(増井貴光)ですが、もろもろ所用を済ませていたらすでに昼も近い時間。もう少し近いエリアで探そうと、行き先を決めずに三浦半島から西へ向かってホンダ「CT110」で走り出します。

小田原漁港(早川港)の最寄駅は東海道本線「早川駅」。ノスタルジックな駅舎が良いアジを出している
小田原漁港(早川港)の最寄駅は東海道本線「早川駅」。ノスタルジックな駅舎が良いアジを出している

 箱根の山に上がると寒そうだな、とツラツラ考えながら湘南を通過。13時くらいには小田原市に到着しました。小田原はアジの名産地で「キアジ(黄アジ)」と呼ばれる根付きのアジが小田原漁港(早川港)に水揚げされます。そのため漁港近くの食堂では、人気メニューとしてアジフライをはじめアジを使った料理が多く見られます。ということは、どこの店で食べても美味しいのではないだろうか? と検索したあげく、余計に悩んでしまう筆者でした。

 漁港に行ってみると、魚料理の店が軒を連ねています。最寄り駅の東海道本線「早川駅」から徒歩10分くらいの場所には「漁港の駅」という施設もできていて、こちらでも魚料理を食べられます。

 さて、30秒ほど悩んで、やはりここはド真ん中に行くべきだろうと向かったのは、漁港に面した「小田原市公設水産地方卸売市場」の2階にある、その名も「魚市場食堂」です。新鮮で美味しい魚がリーズナブルに食べられるということで、休日には長蛇の列が出来る人気のお店です。

「魚市場食堂」は、小田原漁港に面した小田原市公設地方卸売市場の2階にある。市場に入っていけるのも楽しい
「魚市場食堂」は、小田原漁港に面した小田原市公設地方卸売市場の2階にある。市場に入っていけるのも楽しい

 この日は平日だったので待つこともなく入れましたが、それでも店内は満席でした。注文は券売機で食券を購入します。ここはストレートに「アジフライ定食」(1100円)のボタンを押そうと思ったのですが、エビフライとアジフライ、それにキンメの煮付け、更にお刺身までセットになった「大漁定食」(1950円)の写真を見てしまいました。キンメも美味そうだなぁと、例によって浮気の虫がムズムズしますが気を取り直して「アジフライ定食」を選択します。かなり後ろ髪を引かれましたが……。

 食券をお店の方に渡すとプラスチックの番号札を渡されます。料理が出来上がると番号を呼ばれて取りに行くシステムです。5分ほど待って番号を呼ばれ、セルフサービスでテーブルに運びます。揚げたての香りがたまりません。

 お皿には、開きではなく半身のアジフライが4枚、つまり2尾分がキャベツと一緒に盛り付けられています。タルタルソースではなくマヨネーズが添えられていました。小鉢は相模湾らしく、しらすおろし。そしてご飯とみそ汁、漬物というセットです。

「魚市場食堂」の「アジフライ定食」(1100円)は、アジ2尾分のアジフライにしらすおろし、ご飯とみそ汁、漬物がセット
「魚市場食堂」の「アジフライ定食」(1100円)は、アジ2尾分のアジフライにしらすおろし、ご飯とみそ汁、漬物がセット

 アジフライは程よい大きさで厚みは普通、衣は細かめのパン粉を薄めに付けてあり、サクサク感は少なく、その分アジの味が引き立ちます。今は旬ではないものの、脂が乗った濃い味です。アジの旬は4月から5月ということなので、またその頃に来たくなる美味しさです。

 食後の恒例ショートツーリングは、海から少し山へ上がります。小田原漁港から有料道路のターンパイク入り口を過ぎたところで曲がり、みかん園が続くきつい傾斜をひたすら登ります。2kmほど走ると「石垣山一夜城歴史公園」に到着します。駐車場には、バイクの駐輪スペースもあります。ここから一夜城趾を目指して徒歩で登ることにします。

 一夜城は、豊臣秀吉が小田原を攻める際に本陣として築城した城です。一夜にして建て、小田原北条氏の兵の士気を失わせたというお話ですが、実際にはのべ4万人を動員して80日間を費やして築城したそうです。関東で初めての総石垣の城とのことですが400年以上経った現在でも残っている石垣の造りは見事で一見の価値があります。

「石垣山一夜城歴史公園」に登る途中からも、小田原市街から相模湾、三浦半島まで一望できる
「石垣山一夜城歴史公園」に登る途中からも、小田原市街から相模湾、三浦半島まで一望できる

 本丸跡は相模湾から三浦半島まで見渡せる、気持ちの良い場所です。駐車場側には「一夜城Yoroizuka Farm」があり、ここでは美味しいスイーツやコーヒーをいただけます。また、地元産の野菜や果物も販売しています。都内からの日帰りツーリングにもオススメです。

 さて、寒くなる前に帰路につきます(帰りにミカン買って行こうかな)。

■魚市場食堂

所在地:神奈川県小田原市早川1-10-1
営業時間:10時から15時(水曜定休)
※営業時間、休日は変更となる場合があります。

【画像】小田原漁港「魚市場食堂」のアジフライ定食を見る(22枚)

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Writer: 増井貴光

旅をライフワークにバイク専門誌などで活躍するカメラマンでコラムニスト。国内だけでなく、アメリカでランドスピードレースやドラッグレースの撮影を続けている。著書としてユタ州ボンネビルで最高速に挑戦するライダーを撮影した写真集『bonneville』と、ルート66を実際に走って撮影した『movin’on』がある。また撮影だけでなく、イベント等の企画・運営にも携わるなどその活動は幅広い。愛車はハーレーFLTRXS、ホンダXR250とCT110

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