平均燃費計の装備無し、昔ながらの「満タン法」は意外とムズカシイ

　ホンダの原付2種レジャーバイク、新エンジンを採用した「モンキー125」で遠出する。その計画第1弾は、千葉県の最北端を目指して都内から走り出します。目指すは野田市関宿町、利根川と江戸川が分岐する地点周辺です。

　千葉県最北端がどれぐらい北なのか。茨城県で言えば土浦市、埼玉県だと秩父市、地図上では両市よりも少し北に位置しています。野田市は茨城県の五霞町と境町の間に尖ったカタチでブスっと刺さるようにも見えます。チョット解り難い、という方は、千葉県のマスコットキャラクター、チーバくんのサイドショットを思い出して下さい。なぜならチーバくんは千葉県の地図のカタチをしているからです。そのチーバくんの黒い鼻の先っちょ、そこが関宿町です。

　関宿町は、お隣茨城県の圏央道「五霞IC」が直近ではありますが、「モンキー125」の場合、都内からの移動は国道4号を経由して都内からおよそ60kmの距離でした。ランドマークとして『関宿城博物館』を千葉県の最北端としました。

「モンキー125」で千葉県の東西南北端を極める旅に出るわけですが、同時にカタログ燃費にある、60km／hでの定地燃費値がリッター70.5km／l、WMTCクラス1の燃費値も70km／lという、リッター70km／lは普通に走ってもそうなるのか？　ということも検証してみたいと思います。

　そこで、走り出す前にまずは満タン給油をします。燃費計の無い「モンキー125」は、いわゆる満タンにしてスタート、そして走行後、再び満タンにして給油した量で走行距離を割る「満タン法」で知るほかありません。

「モンキー125」の給油ルールを調べるべく、ホンダのホームページから取扱説明書をダウンロードして読むと、燃料タンクのレベルプレートよりも入れないで下さい、の表記が。

　このレベルプレート、給油口を開けたらガソリンの給油ノズルをココに差し込んで下さい、と言わんばかりの丸い穴が空いたプレートのことで、ひとまずそこまで入れてみます。

　プレートにガソリンがヒタヒタになるレベルとしたのですが、それがなんとも解り難いのです。なぜなら、0.1リットルレベルなら、継ぎ足しながら入れると、ガソリンの油面が上昇しないまま意外に入るのです。

　一抹の不安があるのの、トリセツに従い、こんなもんかな、というところで止めて出発。まさに有名なバラエティ番組の名言ではありませんが「ここを満タンとする」的に決めるほかなく、次に入れる時、ドンピシャで同じにできるかどうか自信が持てません。

　過去に「スーパーカブ110」や「スーパーカブC125」、「CT125・ハンターカブ」でも燃費を計った経験がありますが、満タン法はトリセツ通りだとアテになりません。平均燃費計が欲しいところです。燃費が良いバイクは視覚で良いデータを確認できると嬉しいものです。次回マイチェンではホンダさん、ぜひ装備して下さい！

　などと考えつつ、ガソリンスタンドで給油中、カスタムマフラー装備のハーレー乗りに「モンキーどう？　いいの？」と声を掛けられます。いい音のマフラーでちょいワルな感じのライダーも、「モンキー125」が気になる様子。「それを確かめにこれから行ってきます！」「気を付けて！」と、都心のガソリンスタンドで10倍以上排気量の違う2台がすれ違う……ドラマです。

　コンクリートのビルにVツインサウンドを反響させながら新宿方向に走り去って行くハーレー。まさか「モンキー125」がこれから数日の間に1000kmも走るとは思ってもいないはず。

　いえ、これから出かける当の本人も、まさかそんなに走ることになるとは思ってもいなかったのです……（つづく）。