ついに市販化、独創的なデザインはハスクバーナならでは

　ハスクバーナ・モーターサイクルズ・ジャパンは、新型アドベンチャーモデル「Norden 901（ノーデン901）」を2022年3月より発売することを発表しました。価格（消費税10％込み）は174万5000円です。

　スウェーデン発祥のハスクバーナ・モーターサイクルズ（以下、ハスクバーナ）は、エンデューロやモトクロス、スーパーモタード（スーパーモト）など、主に競技用車両の製造・販売に軸を置いてきましたが、2018年には特徴的なデザインで注目を集めたストリート向けのネイキッドモデル「VITPILEN（ヴィットピレン）／SVARTPILEN（スヴァルトピレン）」シリーズをリリースし、人気を博しています。

　そして新型「ノーデン901」の登場は、今までハスクバーナのモデルラインナップには無かった「アドベンチャー／ツーリング」セグメントを新たに追加したことになります。

　2019年11月にイタリア・ミラノで開催されたバイクの見本市「EICMA 2019」で初公開となった「NORDEN 901 Concept（ノーデン901コンセプト）」は、その翌月には市販化に向けて生産開始することを発表し、2021年11月、本国で新型「ノーデン901」として販売を開始、そして2022年3月より日本国内での発売が開始されます。

　他メーカーのアドベンチャーモデル同様、旅に必要な荷物とともに長距離を快適に移動し、舗装路のみならずオフロードも走破する、といったコンセプトに基づき、走破性能はもとより、スリムな形状のフロントカウルと一体化した大径丸型LEDヘッドライト、カウルの内側に装備されたフォグランプなど、独特の車体デザインは、やはり“ハスクバーナらしい”個性的なものとなっています。

　搭載される排気量889ccの並列2気筒エンジンは最高出力77kW（105PS）／8000rpm、最大トルク100Nm／6500rpmを発揮し、バランサーシャフトにより振動を抑えて快適性を高め、ライド・バイ・ワイヤ・スロットル（電子制御スロットル）やライディングモード（Street、Rain、Offroad、オプションでExplorer）によってレスポンスや出力などを選択可能としています。

　車体はエンジンをクロームモリブデンスチール製トレリスフレームのストレスメンバーとする一体構造、軽量・コンパクトなスチール製サブフレームは人と荷物を運ぶための耐久性を備えています。

　前後には調整可能なWP製APEXサスペンションを装備し、ストローク量はフロント220mm、リア215mmを確保しています。チューブレスタイヤ対応のワイヤースポークホイールはフロント21インチ、リア18インチサイズとし、最低地上高は252mmを確保、シート高は854mmとなっています。

　また、リーンアングルセンサー付のボッシュ製ABSやトラクションコントロールをはじめ、クルーズコントロール、クラッチ操作無しでシフトチェンジ可能なイージーシフトなど、電子制御システムも現代モデルらしく充実した装備となっています。さらに、オプションのコネクティビティユニットにより、ライダーのスマートフォンから電話受信、音楽選択機能なども利用可能となっています。

■「Norden 901」主要諸元

エンジン形式：水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ
総排気量：889cc
最高出力：77kW（105PS）／8000rpm
最大トルク：100Nm／6500rpm
変速機 ：6速
タイヤサイズ（F）：90／90 R-21
タイヤサイズ（R）：150／70 R-18
ホイールベース ：1513mm ±15mm
シート高：854／874mm（2段階調整式）
燃料タンク容量：約19リットル
車輌重量：約204kg（燃料除く）
保証期間：2年間
生産国：オーストリア

※主要諸元の値はEU仕様です。日本仕様では値が異なる場合があります。