ホンダ「PCX」は安定感抜群のビッグな原二スクーター! レーシングライダー大久保光の市販車インプレッション

MotoEワールドカップに参戦するレーシングライダー大久保光選手が、ホンダの原二スクーター「PCX」をレポートしてくれました。

ビッグな原二スクーター

 皆さんこんにちは。レーシンライダーの大久保光です。今回はホンダのスクーター「PCX」について書かせていただきたいと思います。

ホンダの原付二種スクーター「PCX」と筆者(大久保光)
ホンダの原付二種スクーター「PCX」と筆者(大久保光)

 まずは、見た目。とても繊細なデザインとなっており、車格も他の125ccスクーターより一回り大きい印象です。しかし、実際に跨ってみると思っていた以上に足つきがよく、また車格の割には車体の重さを感じることはありませんでした。

座り心地の良いシートに跨った時の足つき性は、両足の踵がしっかりと地面に接地します
座り心地の良いシートに跨った時の足つき性は、両足の踵がしっかりと地面に接地します

 そして何より1番びっくりしたのが、シートの座り心地の良さ。それはまるでソファーに座っているような感覚で、とてもゆったりとしたポジションでバイクに乗ることができます。

 レーサーバイクの前傾ポジションではなく、少し後に身体がいくゆったりと椅子に腰かけているようなポジションで、非常に楽。

 長時間バイクに乗っていると、腰を痛めるライダーが多いような話を耳にしたりしますが、このPCXではその辺りの問題がだいぶ解消されると思います。

シートの前の方は、しっかりと股で挟めるような形状になっている
シートの前の方は、しっかりと股で挟めるような形状になっている

 しかもシートの前の方は、しっかりと股で挟めるような形状になっていて、実際に走行中もMT仕様のバイクのタンクのようにしっかりと挟めるため、スクーターに乗り慣れていなくても、マシンのコントロールがしやすい印象です。

走行中にしっかりと視認できる反転液晶デジタルメーターを備えたメーターパネル
走行中にしっかりと視認できる反転液晶デジタルメーターを備えたメーターパネル

 メーター周りもデジタルでとても見やすく、表示される文字も大きめなのでパッとメーターを見ただけで、しっかりと今走っている速度などの情報を得ることができるのも嬉しいポイント。液晶も明るいので、視認性は抜群です。

実際に走ってみた印象は?

 走り始めてみると、その加速感にビックリ。スクーターとは思えないパワフルな加速や、そこから最高速度までの到達スピードの早さなどを実感することができました。

ホンダ「PCX」の走りを楽しむ大久保光選手
ホンダ「PCX」の走りを楽しむ大久保光選手

 スロットルを開けた分だけしっかりと加速してくれるので、走っていて非常に楽しいスクーターです。また、走行時もシートの座り心地の良さを実感することができ、自分好みのライディングポジションを取ると、シートのバンプのところに腰辺りがしっかりとフィットするので、加速時もマシンに身体が置いていかれることはなく、非常に安定した体勢を維持することができます。

加速時もマシンに身体が置いていかれることはなく、非常に安定した体勢を維持することができる
加速時もマシンに身体が置いていかれることはなく、非常に安定した体勢を維持することができる

 ハンドリングも車格の大きさを感じさせないほど軽快で、バイクの重量バランスの良さを感じることができました。

ふたり分の荷物も十分収納可能なスペースを確保
ふたり分の荷物も十分収納可能なスペースを確保

 収納スペースも大きく、ふたり乗りでちょっと近場に遊びに行く時などでも、大活躍間違いなし。ふたり分の荷物なら、十分収納可能なスペースが確保されています。

 今まで、このようなライディングスタイルのバイクには、あまり乗ったことがなかったのですが、ゆったりとしたポジションで走れるバイクも楽しく、スクーターでのツーリングも楽しめそうだなぁと、バイクの新たな魅力を発見することができました。

ホンダの原付二種スクーター「PCX」と筆者(大久保光)
ホンダの原付二種スクーター「PCX」と筆者(大久保光)

 値段も35万7500円(消費税込)で、性能を考えるとそれほど高くない印象。お得なバイクなのではないかと思います。

【画像】世界で活躍するレーシングライダー大久保光選手がホンダ「PCX」の走りを楽しむ様子を画像で見る(10枚)

画像ギャラリー

最新記事