【MotoGP第1戦カタールGP】中上貴晶選手、開幕戦は予選に苦しむも10位フィニッシュ
2022年シーズンのMotoGPが開幕しました。3月6日に決勝レースが行なわれた開幕戦カタールGPを、MotoGPクラスに参戦する唯一の日本人ライダー、中上貴晶選手(ホンダ)は10位で終えました。
ニュータイヤでのグリップに苦戦!!
2022年シーズンのMotoGP開幕戦は、カタールのルサイル・インターナショナル・サーキットで、3月6日に決勝レースが行なわれました。カタールGPはシーズン唯一のナイトレースとして開催され、決勝レースは現地時間の18時にスタートとなります。

MotoGPクラス参戦5年目となる中上選手のシーズン開幕戦は、満足のいくレースにはならなかった、と言えるでしょう。金曜日は2回のフリープラクティスで総合12番手、翌日のフリープラクティス3回目を終えて総合13番手、予選はQ1(3回のフリープラクティス総合結果11番手以下のライダーが出走)から争うことになりました。
Q2進出を目指し、Q1でトップ2入りを目指すも予選のラップタイムに苦しみ、6番手となった中上選手は16番グリッドから決勝レースを迎えることになったのです。
6列目からスタートした決勝レースでは前のライダーに転倒が相次いだことでやや慎重なレースとなりましたが、中盤以降は10番手に浮上。そのポジションをキープしてフィニッシュしました。

中上選手は「レースペースは(金曜日に比べて)よくなったんですけど、予選ではとても苦戦しました」と語っており、予選タイムを今後の改善点に挙げています。この予選については、リアタイヤのグリップについて懸念を示しました。
「なぜかはわからないのですが、バイクが敏感な印象なんです。ミディアムタイヤでもそうなのですが、とくに新しいソフトタイヤを履くと、バイクのバランスが大きく変わってしまいます。リアグリップがあり過ぎるのかもしれません。
ブレーキングでリアのスライドを使えず、それからフロントへの負荷をかけられませんでした。ブレーキングの安定感を得られなかったんです。何周か走ってリアのグリップが落ちてくると自信を持てるようになります。とてもコンスタントに、いい走りができます。これを解決しないといけません」

今季のホンダのMotoGPマシン「RC213V」は、リアタイヤのグリップについて改善しました。リアタイヤのグリップ不足はここ2年ほど、ライダーたちが訴えていたところです。ただ、中上選手にとっては、カタールGPのタイヤアロケーションによってリアのグリップが良過ぎる状態になっていた、ということです。タイヤサプライヤーのミシュランは、今季のカタールGPに昨年よりもソフトなリヤタイヤを持ち込んでいました。
「このバイクはリアグリップが向上しました。これは良いことです。ただ、ここカタールのタイヤアロケーションでは、コーナー進入で、僕にとってはソフトタイヤのグリップが少し高過ぎるんです。これが問題になるというか。新しいタイヤを入れると普通は速く走れるものですが、僕の感じとして、ラップタイムを出すのが難しいという印象です」

苦戦しながらも、決勝レースでは10位までポジションを上げてレースを終えた中上選手。次戦インドネシアGPは、2月に公式テストが行なわれたサーキットでの開催となります。その経験を元に、調子を上げていきたいところです。
MotoGP第2戦インドネシアGPは、プルタミナ・マンダリカ・インターナショナル・ストリート・サーキットで2022年3月20日に決勝レースが行なわれます。
Writer: 伊藤英里
モータースポーツジャーナリスト、ライター。主に二輪関連記事やレース記事を雑誌やウエブ媒体に寄稿している。小柄・ビギナーライダーに寄り添った二輪インプレッション記事を手掛けるほか、MotoGP、電動バイクレースMotoE取材に足を運ぶ。





