【MotoGP第3戦アルゼンチンGP】欠場から一転して参戦へ 中上貴晶選手12位フィニッシュ

2022年4月3日、MotoGP第3戦アルゼンチンGPの決勝レースがアルゼンチンのテルマス・デ・リオ・オンドで行なわれました。2022年シーズンのMotoGPクラスに参戦する唯一の日本人ライダー、中上貴晶選手(ホンダ)は、12位でレースを終えました。

あわただしいレースウイークとなった第3戦

 アルゼンチンGPは、新型コロナウイルス感染症の影響で2020年、2021年が中止となったため、3年ぶりの開催となりました。

ホンダのMotoGPマシン「RC213V」を駆り、2022年シーズンのMotoGPクラスに参戦する唯一の日本人ライダー、中上貴晶選手(#30 LCR Honda IDEMITSU)
ホンダのMotoGPマシン「RC213V」を駆り、2022年シーズンのMotoGPクラスに参戦する唯一の日本人ライダー、中上貴晶選手(#30 LCR Honda IDEMITSU)

 このレースウイーク前、中上貴晶選手(#30 LCR Honda IDEMITSU)はPCR検査で陽性となり、一度は欠場が発表されます。

 ただ、アルゼンチンGPは輸送機のトラブルにより一部機材の到着が遅れたため、金曜日の全セッションがキャンセル。土曜日に2回のフリープラクティスと予選が行なわれることになりました。中上選手は木曜日の再検査の結果、陰性が確認されたため急きょ参戦となったのです。

 欠場から一転、参戦となった中上選手はアルゼンチンへ移動し、本人が語ったところによれば、テルマス・デ・リオ・オンドに到着したのはMotoGPクラスのフリー走行が始まる数時間前、土曜日の午前9時だったそうです。

10番グリッドスタートから1周目で6番手に浮上。しかし、その後フロントブレーキのフィーリングに苦しみ後退してしまう
10番グリッドスタートから1周目で6番手に浮上。しかし、その後フロントブレーキのフィーリングに苦しみ後退してしまう

 そんな慌ただしいスタートでしたが、中上選手は1回目のフリープラクティスでトップタイムをマーク。予選ではQ1を突破し、4列目10番グリッドを獲得します。しかし決勝レースでは良いスタートを切って一時は6番手に浮上したものの、その後ポジションを落として12位でフィニッシュしました。

 テルマス・デ・リオ・オンドは路面のグリップが低く、さらにこの日は優勝したアレイシ・エスパルガロ選手(アプリリア)などのライダーたちも「難しいコンディションだった」とコメントしていました。

アプリリアのアレイシ・エスパルガロ選手(右)にとっては初優勝。ドゥカティのマルティン選手(左)にとっては今季初の表彰台
アプリリアのアレイシ・エスパルガロ選手(右)にとっては初優勝。ドゥカティのマルティン選手(左)にとっては今季初の表彰台

 しかしレース後、中上選手に話を聞くと、原因はフロントブレーキのフィーリングにあったということです。「今日は主に、ハードブレーキングエリアで苦しみました」と中上選手はレースを振り返っています。

「とても良いスタートが切れて、2周目も良かったんです。でも、フロントブレーキのフィーリングが少し、プラクティスと違っていて……。ハードブレーキングしなければならないところで、バイクを止めるのがとても難しかったんです。主にバックストレート後の5コーナーですね。バイクを止めるのにかなり苦労しました。

 終盤の数周はタンクが軽くなって少し感じがよくなりましたが、それでもペースをキープするのは難しかったです。ブレーキングできっちり止めるのが大変でした」

決勝レースを除けば、全体として悪くない週末だった。アメリカズGPで巻き返しを狙いたい
決勝レースを除けば、全体として悪くない週末だった。アメリカズGPで巻き返しを狙いたい

 結果には「残念です」と語る中上選手ですが、今大会の欠場を回避して連戦のアメリカズGPに向かうことができるのは、ひとつの光明だったと言えるでしょう。第4戦アメリカズGPは、アメリカのサーキット・オブ・ジ・アメリカズで4月10日に決勝レースが行なわれます。

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Writer: 伊藤英里

モータースポーツジャーナリスト、ライター。主に二輪関連記事やレース記事を雑誌やウエブ媒体に寄稿している。小柄・ビギナーライダーに寄り添った二輪インプレッション記事を手掛けるほか、MotoGP、電動バイクレースMotoE取材に足を運ぶ。

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