【MotoGP第4戦アメリカズGP】14位の中上貴晶選手 続く苦戦に求める解決の糸口
2022年4月10日、MotoGP第4戦アメリカズGPの決勝レースがサーキット・オブ・ジ・アメリカズで行なわれました。MotoGPクラスに参戦する唯一の日本人ライダー、中上貴晶選手(ホンダ)は、14位でレースを終えました。
解決の糸口を見い出し、上位を維持したい
2022年4月10日、MotoGP第4戦アメリカズGPの決勝レースがサーキット・オブ・ジ・アメリカズで行なわれました。アメリカズGPは、昨年の予選で2列目を獲得した中上貴晶選手(#30 LCR Honda IDEMITSU)にとって好印象の残るグランプリです。しかし、今年のアメリカズGPでは、週末を通してバイクのフロントのフィーリングに苦しむことになります。

ホンダの2022年型マシンは、2年間苦しんできたリアのグリップ改善をポイントのひとつとして開発されました。しかし、中上選手が語ったところによれば、そのためにフロントのフィーリングが不安定になっているのだと言います。
予選では4列目10番グリッドを獲得。ただ、予選後に中上選手自身が懸念していた通り、決勝レースは厳しい戦いとなりました。序盤は11番手、中盤以降は14番手付近でのレースとなり、14位でレースを終えます。
決勝日にはフィーリングの問題を改善すべくフロントのセッティングを変更。しかし今度はリアのグリップが欠け、コーナーの立ち上がりで加速不足が発生する苦しいレースとなりました。中上選手はレースを次のように振り返ります。

「フロントのフィーリングは、調整して土曜日より少しよくなりました。しかし、バランスが変わったことで、今度はリアグリップがかなり欠けてしまったんです。フロントのフィーリングだけじゃなく、リアのグリップにも悩まされたんです。そのため、僕のレースペースは速くないものでした。
4、5周後にはもうグリップが大きく低下していて、とくに低速コーナーの立ち上がりでマネジメントするのがかなり大変だったんです。アルゼンチンGPと同じで、ここでもほかのライダーに比べてスピードもなく、立ち上がりの加速もなく、後方のライダーたちに簡単に抜かれました。タフでした」

中上選手は決勝日午前中のウオームアップ・セッションでは度々好タイムを記録していましたが、レースで一貫して速いタイムを刻むことが難しかったと述べています。
「もちろん、もっと上位の結果を期待したいですよ。(第5戦)ポルティマオ、(第6戦)ヘレスはとても大事なレースになります。序盤の4戦についてはすごくがっかりしています。(この結果は)思ってもいませんでした。僕は数ポイントのために走っているわけじゃないですから。レースに勝つ、とは言えませんが、少なくともレースではトップ5、6で走りたいんです。今後に向けて解決策を見つけたいし、何か変えないといけない。改善できること、変えられるものについて話し合わないといけないと思います」

アメリカズGPを含め、厳しい戦いを強いられたシーズン序盤の4戦ですが、次戦からはヨーロッパでのサーキットで行なわれるグランプリが始まります。中上選手の巻き返しに期待したいところです。
Writer: 伊藤英里
モータースポーツジャーナリスト、ライター。主に二輪関連記事やレース記事を雑誌やウエブ媒体に寄稿している。小柄・ビギナーライダーに寄り添った二輪インプレッション記事を手掛けるほか、MotoGP、電動バイクレースMotoE取材に足を運ぶ。





