手ぶらで楽しめる室内サーキット「ピットランド」とは? レーシングライダー大久保光の海外散歩

国内外で活躍するレーシングライダー 大久保光選手が、チェコの首都プラハにある室内サーキットをレポートしてくれました。

チェコにある室内サーキット

 こんにちは。大久保光です。今回はレースとは少し離れて、日本では見かけない珍しい施設をご紹介したいと思います。

ピットランドは室内とは思えない広さ
ピットランドは室内とは思えない広さ

 チェコの首都、プラハの郊外にありますピットランドという施設なのですが、そこではなんと室内サーキットを専用のレンタルバイクで走行することができます。

 そしてマシンも、オリジナルの電動ミニバイクで、室内でバイクを走行するにあたっての大きな問題点である排気ガスや騒音を、すべてクリアした画期的な施設となっています。

 最寄りの駅はZlicin駅というところで、市内からだと地下鉄B線の終点駅。プラハ国際空港からなら、100番のバスで終点までとなっています。

 今回は地下鉄の駅からの行き方を、景色と共にご紹介します。

Zlicin駅前の景色
Zlicin駅前の景色

 駅の出入り口はひとつしかないので、まずそこで迷うことはありません。

 駅を出てから右手側を向くと、大きくピットランドの看板が見えるので、そちらの方向に向かって進みます。ちなみに、反対側には大きなショッピングモールもあるので、時間がある人はそちらに寄るのもありでしょう。

 道をまっすぐ進んでいくと工場に入るような感じになりますが、気にせずそのまま進んでください。看板がこまめに設置してあるので、でとにかくその指示通り進んでいくと入り口が見えてきます。

 入り口のドアを開けるとなかは大きな工場ですが、ピットランドと書かれた矢印通りにそのまま進んで行くと。サーキットの入り口が出現。そこを入れば、晴れてピットランドです。

 道中ちょっと不安になるようなところもあると思いますが、とにかく矢印と看板を信じて進んでいけば大丈夫です(笑)

ピットランドはどんな所?

 サーキット内は大きく、コース以外にも8の字スペースなどが用意されていて、思いっきり楽しめる施設となっています。

 マシンは、先ほど紹介したオリジナルの電動ミニバイクで、12インチタイヤが装着されたモタードのようなポジションのモデルとなっています。

ピットランドで使用されているオリジナル電動ミニバイク
ピットランドで使用されているオリジナル電動ミニバイク

 ゆったとりとしたポジションなので、大人でも窮屈に感じることはないと思います。

 フリー走行と初心者向けの先導付きプランが設定されていて、先導付きのほうは講師の指導の元、最初はパイロンを使った8の字やオーバルでの走行をおこない、その後、先導付きでサーキットを走ることができます。

 そして、しばらくして慣れてきたら、最後はフリー走行ができるというプラン。時間にして大体2時間から3時間ほどの内容となっています。また、装具を持っていない人も走れるように、ヘルメットからスーツ、グローブやブーツまで、すべての装備をレンタルすることも可能。

 私は装具を持っていたので、装具は借りずにフリー走行を2時間ほど楽しみました。バイクのパワーモードも三段階あり、1が一番遅く、3が一番速い設定なので、私は3を選択しました。このスピードの段階によって1時間あたりのフリー走行料金が少し変わります。

コースはストレートがほとんど無いテクニカルなレイアウト
コースはストレートがほとんど無いテクニカルなレイアウト

 いざ、マシンを借りてコースイン。

 コースは比較的滑りやすいですが、路面はアスファルトではなくゴムのような素材となっており、転倒しても痛くありません。ダメージも軽減されるような材質となっています。

 走行時間は7分毎に交代するシステムですが、私が走行していた時は他に人がいなかったので走行し放題でした。途中から他の人も来たので、7分交代のシステムも体験。1周25秒ほどのコースで、直線もほぼ無いに等しいので、非常にフィジカル的に良いトレーニングになるコースとなっています。

 室内という環境もあり、7分間全力で走ると汗だくです。フリー走行は1時間1000CZK(約5500円)となっており、汗だくになってもシャワー室完備で安心。シャワー室や更衣室もとても綺麗で広いので、走行後はゆっくりとシャワーを浴びてリラックスすることができます。

 いかがでしたか? プラハに来た際は、ぜひ立ち寄って遊んでみてください。

【画像】チェコ プラハにある室内サーキット「ピットランド」を画像で見る

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