【MotoGP第11戦オランダGP】中上貴晶選手、ペナルティにより後退で12位フィニッシュ

2022年6月26日、MotoGP第11戦オランダGPの決勝レースがオランダのTT・サーキット・アッセンで行なわれました。MotoGPクラスに参戦する唯一の日本人ライダー、中上貴晶選手(ホンダ)は、12位でフィニッシュしました。

シーズン前半戦のしめくくり、悔しいリザルトに

 2022年6月26日、MotoGP第11戦オランダGPの決勝レースがオランダのTT・サーキット・アッセンで行なわれました。MotoGPクラスに参戦する唯一の日本人ライダー、中上貴晶選手(ホンダ)は、12位でフィニッシュしました。

ホンダのMotoGPマシン「RC213V」を駆り、2022年シーズンのMotoGPクラスに参戦する唯一の日本人ライダー、中上貴晶選手(#30 LCR Honda IDEMITSU)
ホンダのMotoGPマシン「RC213V」を駆り、2022年シーズンのMotoGPクラスに参戦する唯一の日本人ライダー、中上貴晶選手(#30 LCR Honda IDEMITSU)

 TT・サーキット・アッセンは中上選手にとって、Moto2クラス参戦時代に優勝や表彰台を獲得した経験のあるサーキットです。7月上旬に予定されていたフィンランドGPが中止となったため、このオランダGPが2022年シーズン前半戦の締めくくりの大会となりました。

 中上選手は第9戦カタルーニャGPでの転倒により負った右肩の負傷の影響が残る中、ほとんどの時間がウエットコンディションとなった初日からペースをつかみ、予選日のフリープラクティス3では4番手、フリープラクティス4でよりレースを想定したセッティングに変更したことで、予選でのフィーリングが変わってしまい12番手となりましたが、調子は上向いているようでした。

7番手を走行していたが、ロングラップ・ペナルティを受けてポジションを落とすことに
7番手を走行していたが、ロングラップ・ペナルティを受けてポジションを落とすことに

 ドライコンディションで始まった決勝レースでは好スタートを切り、8番手に浮上します。上位のライダーが接触、後退したことで6番手に浮上したのち、ジャック・ミラー選手(ドゥカティ)にかわされ7番手に後退。中上選手はそのポジションを守っていましたが、レース中盤にトラックリミット違反(※走行中、ランオフエリアにフロントまたはリアタイヤが出ること)によるロングラップ・ペナルティ(※レース中、ランオフエリアに設定されたルートを通過しなければならないペナルティ。これによってライダーはラップタイムの数秒を失う)を科され、16周目にこれを消化したことで11番手にポジションを落としました。

 レース中盤には雨が落ちてきたことでマシンの乗り換えが可能となる複雑なコンディションとなります。

 MotoGPクラスでは、レース中にコンディションが変わり白旗が提示された場合、ピットインをしてそのコンディションに合ったタイヤを履いたマシンに乗り替えが可能となるルールがあるのです。TT・サーキット・アッセンはダッチウェザーと呼ばれる変わりやすい天候が特徴のサーキットでもあり、天候がレースに影響するかと思われましたが、どのライダーもマシンの乗り換えは行なわずにレースは進みました。

レース中盤に小雨が降り出したが、レースはスリックタイヤのまま進んだ
レース中盤に小雨が降り出したが、レースはスリックタイヤのまま進んだ

 中上選手は最終的に12位でフィニッシュ。レース後、MotoGPドットコムのインタビューの中で、レースを次のように振り返っています。

「予選が12番手になってしまったので、スタートをうまく決めて、序盤で順位を上げる必要がありました。それは予定通りにいって、ファビオ(・クアルタラロ)とアレイシ(・エスパルガロ)の接触もあり、6、7番手くらいで走っていたのですが、残念ながらロングラップ・ペナルティを科されてしまい、(ペナルティを消化したラップで)3、4秒、タイムロスして、順位も落としてしまいました。悔しいリザルトで終えてしまい、すごく残念です」

 ただ、一方で「今週末を通して、バイクのフィーリングはすごくよくなってきました」と前向きなコメントも。

「ロングラップ・ペナルティを除けば、ペースはそこまで悪くなく、6、7位あたりのペースはありました。そこは前向きにとらえたいです。これから5週間夏休みがあるので、しっかり体を休めつつ、後半戦のシルバーストン(イギリスGP)からパフォーマンスを上げられるようにしっかり準備していきたいですね。このサマーブレイクは大事な5週間になります。自分の中で組み立てて、後半戦に準備していきたいと思います」

2022年シーズンのMotoGPクラスに参戦する唯一の日本人ライダー、中上貴晶選手(#30 LCR Honda IDEMITSU)
2022年シーズンのMotoGPクラスに参戦する唯一の日本人ライダー、中上貴晶選手(#30 LCR Honda IDEMITSU)

 MotoGPは約ひと月のサマーブレイクに入り、イギリスGPからシーズン後半戦となります。イギリスGPは8月7日、イギリスのシルバーストンで決勝レースが行なわれます。

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Writer: 伊藤英里

モータースポーツジャーナリスト、ライター。主に二輪関連記事やレース記事を雑誌やウエブ媒体に寄稿している。小柄・ビギナーライダーに寄り添った二輪インプレッション記事を手掛けるほか、MotoGP、電動バイクレースMotoE取材に足を運ぶ。

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