原付一種電動スクーター「Segway B110S」に試乗〜小野木里奈の○○○○○日和〜

『小野木里奈の○○○○○日和』は、今までのセグウェイの印象を刷新し、日本の道路交通法に適応した電動スクーター「Segway B110S」に試乗します。

見た目はスッキリ!幅もスリムでとにかくコンパクトな『Segway B110S』

 皆さん、こんにちは!小野木里奈です。

 先日、先行予約販売を開始したセグウェイナインボットの電動スクーター『Segway B110S』(以下:B110S)を試乗しました。セグウェイ、という言葉を聞くと2つのタイヤが従来の二輪車のように前後ではなく、足を置くステップが横に長いプレートで、その両端にタイヤが装備されている乗り物が私の中で思い浮かびます。幼い頃、クレヨンしんちゃんの映画で母のみさえが乗っているのを観て、初めてセグウェイの存在を知ったのを今でも覚えています(笑)

電動スクーター『Segway B110S』は、「ブラック」と「オレンジ」の2色展開
電動スクーター『Segway B110S』は、「ブラック」と「オレンジ」の2色展開

 今回、試乗した電動スクーター『B110S』は、私がイメージする立ち乗りの横並び2輪車ではなく、原付免許で公道も走れる二輪車です。カラーは「ブラック」と「オレンジ」の2色展開。見た目はスッキリとしていて、幅もスリムでとにかくコンパクトな印象です。

 シート下には、収納スペースでなくバッテリーが装備されているので、ノーマルな状態だと収納スペースはありませんが、オプションでフロントバスケットや、リアボックスを取り付けることも可能です。

車体の重量が約56kgと軽量のため街の中での押し歩きも楽々です
車体の重量が約56kgと軽量のため街の中での押し歩きも楽々です

 車体の重量は約56kgと、軽量なので取り回しはもちろんしやすいです。リチウムイオンバッテリーも取り外しができるので、屋外にコンセントがなくても自宅で充電することが可能です。少し電動自転車とバッテリーの使い勝手は似ているようです。

バッテリーの重さは11.6kgで長い距離でなければ持ち歩けます
バッテリーの重さは11.6kgで長い距離でなければ持ち歩けます

 ただ、バッテリーの重さは11.6kgで、実際に持ってみると自転車と比べたらやはり重いですが長い距離でなければ持ち歩けます。

 バッテリーは4時間で満充電になり、最高距離約67kmを走行できるそうです。この距離は山手線の約2周分と同じなんだとか。数字で見るとピンとこないですが、山手線2周分なら都内の移動や毎日の通勤、買い物をするためなら十分なバッテリー量ですよね。

カードキーかスマホの専用アプリ『Segway-Ninebot』で操作をします
カードキーかスマホの専用アプリ『Segway-Ninebot』で操作をします

 B110Sを始動させるキーは、カードキーかスマホの専用アプリ『Segway-Ninebot』で操作をします。このアプリを使用し、車体と連携をすることで、さまざまな機能を使用できます。

 例えば、シートに座るだけでキーが自動的に解除されたり、スタンドをはらったことを認識すると自動的にエンジンをかけることが可能なことや、車体から離れると自動的にロックがかかるシステムになっています。シートに座った時に反応してパフっと車体から音が鳴ったり、電動ならではの細かい仕掛けがあってそれらが可愛いんです。

アプリには、自動ロックの設定や総走行距離・走行可能距離・バッテリーの残量なども全て把握することができます
アプリには、自動ロックの設定や総走行距離・走行可能距離・バッテリーの残量なども全て把握することができます

 また、このアプリ上では、キーやエンジン操作だけでなく、総走行距離・走行可能距離・バッテリーの残量なども全て把握することができます。バッテリー残量がわかっても、それがあとどのくらい走行可能なのかがピンとこなかったりすると思うので、走行可能距離をアプリ上で知ることができるのはアプリと連携できる電動スクーターならではの強みですね。

 わざわざガソリンスタンドへ行かずに自宅のコンセントで充電できるのはメリットでもありますが、一方で自宅を出ると充電できるスポットを見つけることが難しかったり、例え充電できてもフル充電まで約4時間もかかるので走行可能距離を確認しながら計画的に走行する必要があります。

 その点ガソリンスタンドは都内であればたくさんありますし、給油すればすぐに走ることが可能です。電動車は、ガソリン車と比べたときのデメリットもきちんと理解した上で利用するべきだと思います。

シート高は779mmで私(=身長160cm)が跨ると両足のつま先がつく感じです
シート高は779mmで私(=身長160cm)が跨ると両足のつま先がつく感じです

 では、恒例の足つきチェックでございます。私(=身長160cm)が跨ると両足のつま先がつく感じです。コンパクトで軽量なのに両足をベタ足で着くことができませんでした。軽量なのでこれくらいの足つきでも支えられますし問題はありませんが、跨るまでは小さい車体でもっと足つきはいいのではと想像していたのでちょっと意外でした。

 コンパクトゆえに足を置くステップが少々狭めな設計なのも仕方ないと思いつつも、もう少し足元にゆとりが欲しいなぁとも感じます。

静かでパワフルな『Segway B110S』

 実際に走行してみると、電動スクーターならではの静かでスムーズな発進で、走り出しはガソリン車とはまた違う感覚の大きいパワーがあり、慎重にアクセルを調節して走行しました。振動もほとんどないので体への負担も少ないし、音が静かなのでとても周囲の音がよく聞こえます。

音が静かなのでとても周囲の音がよく聞こえます
音が静かなのでとても周囲の音がよく聞こえます

 一緒にカメラマンさんと同じ『B110S』を乗って試乗したのですが、エンジン音がほとんどしないので、エンジンを停めなくても停車中にわざわざ大きい声を出さずにコミュニケーションが取れることはとても新鮮です。

軽量の車体は、コーナリングもしやすくて驚きます
軽量の車体は、コーナリングもしやすくて驚きます

 B110Sのブレーキはとても効きやすく、コーナリングもしやすくて驚きました。車体が軽量で倒して曲がることも簡単なので、初心者の方でも問題のない走り心地です。電動スクーターは振動が少ないので、車体が滑るように動く感覚は乗っていて心地良く、ガソリン車では中々経験ができないなと感じます。

エンジン音が静かだからこそ、周囲の車両から存在を認識されにくいということも痛感
エンジン音が静かだからこそ、周囲の車両から存在を認識されにくいということも痛感

 一方で、エンジン音が静かだからこそ、周囲の車両から存在を認識されにくいということも改めて痛感しました。さらに、車体もコンパクトさゆえに、認識されにくさもより強くなると思います。

 ガソリン車とはまた違った面に気をつけた運転が必要だと感じました。環境汚染やガソリンの高騰化が進む中で、都内の通勤や買い物なら電動スクーター『Segway B110S』は大活躍してくれそうです。

都内の通勤や買い物なら電動スクーター『Segway B110S』は大活躍してくれそう
都内の通勤や買い物なら電動スクーター『Segway B110S』は大活躍してくれそう

 スマートフォンとの連動で、車両の状態を瞬時に把握できることや、車両から離れていてもセキュリティ面で自動的に助けてくれる機能が備わっているのは、毎日忙しく時間に追われている方にもぴったりだと思います。

 移動やその手段にできるだけ無駄を省きたいと思っていて、計画的に走行できる方には是非お試しいただきたいですね。

 Segway B110Sの一般販売予定価格(税、送料、組立費用込)は、43万7800円です。

小野木里奈Twitter

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Writer: 小野木里奈

女優。両親の影響で幼い頃にはバイクに憧れを持ち、23歳で大型バイクの免許を取得。いつか自分もお気に入りのバイクを見つけて、友達とツーリングに行くのが夢。初心者の立場で感じたことを素直に発信する。

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