鈴鹿8耐の熱気や気になった点をリポート〜高梨はづきのきおくきろく。〜
鈴鹿8耐の取材パスを申請
今回、わたしは取材パスを申請して、この連載記事でもっと多くの人にわたしと同じように鈴鹿8耐のことを知ってもらいたいと思っているんだけど、そもそも素人に毛が生えたようなわたしみたいなバイクビギナーが取材って大丈夫なの?って人もいるだろう。だからみんなにも取材気分をお届けできるように、主観目線で一緒に回っていけたらと思うよ!それでは鈴鹿8耐の内部へレッツゴー!

朝、鈴鹿サーキットに着いたら通行パスの確認や検温する場所を3箇所も通過するよ。やっと会場入り出来たら、プレスルームに荷物を置いてからいざ取材開始!取材用のパスに指定のあるエリア内に限ってなら自由に動いていいことになっている。だから私は一般の人が入れないであろうピット裏や、各チームの待機スペースにお邪魔したりして「あれなに?」「これなに?」を解消するべく回ったり出来るのだ。突然、取材パスが神様のように輝いて見えてきた。
鈴鹿8耐では取材熟練度によって動き回れるエリア範囲が3種類に区別されるんだ。取材者はレース前のチームに接触するのだから当然の仕切りだね。
例えば、レース専門でやってきたカメラマンや何度も鈴鹿8耐の取材経験がある方はC・B・Aエリアを自由に行き来できるパスを発行されるし、他のレースや鈴鹿8耐を数回取材した経験ある人には少し縮小したC・Bエリアのパスを発行される。そして私は初めての取材なのでCエリアのみのパスを発行されたのだけど、このパスで何処まで動けるのかというと、ピット前&裏・プレスルーム・プレスルームから出られるバルコニー(表彰台が置かれている場所と同じライン)の範囲のみ。ちょっと悔しいけれど、右も左も分からないわたしとってそれでも手に余るくらいのパス範囲だったよ。

プレスルームというのは、その名の通り取材関係者だけが入れる待機部屋で、そこには観客席から観れるモニターやタイミングモニター(選手のレース通過時間などの表示版)が常時映し出されている部屋のこと。各社の精鋭が揃っているような雰囲気でわたしにはまだアウェーな空間…。
ここでは沢山のモニターがコース状況をリアルタイムで知らせ、レースを走る選手にアクシデントが起こったら何が起こったのかなど、大体のことはそこに映し出されているので、即座にレース情報が分かるようになっているよ。プレスにとっての管制塔みたいな場所かな?会場内に響き渡るレースアナウンサーの声はプレスルームの中にも放送されているから、わざわざ歩き回らずに室内でレース状況がわかるようになっているしね。プレスルームからレース速報を流す人がいたり、最速で記事にする為にキーボードを叩いている人がいた。り、撮影した写真を遠方の会社に送ったりと、会社のデスクのようにお仕事をする場所でもあるんだ。

わたしはといえば、特に急いで送らなければいけない写真もなければ、原稿もなし。少し悔しいのでちょっとだけでもその雰囲気にあやかりたくて、プレスルームでわたしも”待機”させてもらって取材への集中力を高めることに成功したのであった…!
勇気を出してピットエリアへ
“待機”しているだけじゃ取材は始まらない!ということで、いざ勇気を出してピットエリアへ。各チーム、いかなる状況にも臨機応変に対応出来るようパーツのメンテナンスをしたり、選手がいつでもピットに帰ってこられるように給油などの準備に余念がない。ここで一つ疑問に思ったのが、ピットに選手がいつ入ってくるかわからないのにどうやって確認するの?ということ。

選手のヘルメットにはいわゆるインカムが付いていない。バイクは速いからコースから抜けてきた選手を確認してからでは準備が間に合わないよね。ピット内にあるモニターを観察して気が付いたのは、選手がピットINする前の周回で走行中に脚で何かサインを送っていることに気が付いた。サインは各チームそれぞれだけど、大抵は脚で何かを表現している。
それをピット内のモニターを注視しているチームメンバーは受け取り準備を開始。コースは一周回れば大体何分で選手が戻ってくるのか予測計算できる。それでも数分と短い時間でも対応できるように準備をしてピットに選手が戻ってくるのを待つのだ。レースってすごいなぁ。
CLUB NEXT & Honda Dream TAKASAKIでお話を聞いた
今回、鈴鹿8耐にゼッケン89番で参戦していたCLUB NEXT & Honda Dream TAKASAKIさんに取材のお願いをしたら快くお話をしていただけたよ!協力してくださったのはこのチームのサポートメンバーである中澤さん。

CLUB NEXT & Honda Dream TAKASAKIのピット内を見渡すと、中の様子はわたしのボキャブラリーから説明するに”バイク修理屋さん”のような佇まい。その中でまず目に飛び込んだのは何やら一際大きい板。なんなのかわからなかったのでこれについて聞いてみると、大きな板の正体は【ストップボード】といって選手がコースから抜けてきたら「ピットはここだよ!ここに停まってね!」と目印を建てる物なのだそう。炎天下の過酷な状況の中、やっとこさピットへ帰ってきたバイクのタイヤがこのストップボードにグンッと当たるので意外と衝撃来るんだよーと話してくれた。

このボードは各チーム色んなデザインや大きさのものがあるからチームの個性の一つともなっているけど、89番の番号がババン!と一際目立つストップボードを特別に持たせてもらえることに。貴重な経験に思わず頬が緩む。近くで見ると厚さ3センチほどの長方形の木の板で出来ていて、ブラックで塗られた背景色の上には見やすいよう配慮された蛍光色のイエロー枠の中に89のナンバーが。裏側はその板を持てるように取っ手が二つ。警察官が持つ護身用の盾みたいな作りだ。

私の身長と同じくらいの高さがあるので、わたしは前が見えないしとにかく重い!だけどなんだか手作りの温もりがあって、ふと小学生の時に木の板を縄跳び用のロイター版として使っていたのを思い出してほっこりした。既製品を使っているのかと思ったから意外だったなぁ。




















