すぐに説明できる? 国産車・逆輸入車・輸入車の違いとは
バイクを購入する上で、「国産車」や「逆輸入車」、「輸入車」といった言葉を耳にすることがあります。これらは、どういった点が異なるのでしょうか。
国産・逆輸入・輸入車の違いとは
バイクやクルマを購入する上で、「国産車」や「逆輸入車」、「輸入車」といった言葉を耳にすることはあるものの、それぞれどういった違いがあるのかわからないという人は多いと思います。
これら3つには、どういった違いがあるのでしょうか。
まず国産車は、その名の通り自国、つまり日本国内で生産された車両。もしくは、日本を本拠地とするメーカー(国内メーカー)やブランドが販売する、日本ブランドの車両を示します。それらは多くの場合、車体の大きさが日本人ライダーに合わせて設計されており、国内の道路事情にも合わせ、使い勝手が悪くならないように考慮されているモデルがほとんどです。
また、国産バイクは輸入車や逆輸入車に比べて値段が手ごろな場合が多く、旧車を除き、交換するパーツや消耗品が簡単に手に入りやすいのも特徴。修理の対応をしてくれる販売店が多い点も、メリットのひとつとして挙げられるでしょう。

そして逆輸入車は、国内メーカーが海外向けに生産したモデルを、海外から輸入した車両。厳密にいうと、逆輸入車は国内工場で海外向けに生産されたモデルと、海外拠点で開発・製造されたモデルの2種類に分けられます。そのため、国内メーカーによって製造されてはいるものの、国内のラインナップにはないモデルがほとんど。同時に、日本国内ではなく海外で使われることを前提に、開発・生産されているため、エンジン性能や装備などが異なる車両が多いのも特徴です。
逆輸入車のメリットとしては、国内メーカー製であるため壊れにくく、エンジン性能が高いモデルが多い点が挙げられます。ただ、逆輸入車はあくまでも海外向けに生産されているモデルが多いため、日本国内の道路事情や日本人の体形は考慮されていません。
また、メーターがマイル表記、説明書などが英語表記である場合も多々あります。加えて、新車購入時のナンバー登録手続きが、国内モデルよりも時間がかかりやすく、費用もかさみます。これは、海外での使用が前提のため、日本の排ガス規制に適合できるかを検査する必要があるためです。国内メーカー製ではありますが、パーツの流通が少なく、修理や整備で何週間も時間が必要な場合もあり得るので注意してください。

そして輸入車は、国外から輸入した車両全般をさします。外国で生産された後に、日本国内に輸入されたバイクはすべて輸入車扱いになります。
一般的に、輸入車は日本国内とは異なる環境で走ることを想定して開発されているため、国土の広い国での使用を前提にしたモデルなどは、国産車よりも疲れにくかったり、走行性能が高かったりするため、長距離ツーリングでも活躍しやすい車両が多いことが特徴です。また、速度制限がない道の走行を想定しているモデルは、高速走行で真価を発揮するような設計がされており、国内モデルにはない快適な運転が可能。
ただ、以前よりは改善が進み、国産モデルと同等の性能には進化しているものの、電装系が雨に弱かったり、オイル滲みが頻発するなど、細かな部分を見ていくと国産バイクよりも耐久性が低い部分が多いというデメリットもあります。
ほかにも、メンテナンスが特殊な場合も少なくないため、オイル交換だけでも工賃が非常に高くなることもあるようです。これは、輸入車の修理に必要な交換部品や消耗品の在庫が国内に少なく、取り寄せる場合に時間を要する物が多いことが要因。加えて、修理できる販売店が少ないのも大きなデメリットといえるでしょう。
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国産車・逆輸入車・輸入車は、開発されたバックボーンが異なる点が、大きな違いといえます。それぞれのメリット・デメリットを比べることで、自身にぴったりのバイクを選ぶ際の判断材料にすると良いかもしれません。