非公式ながら自身のコースレコード更新!! 好感触で終えた「鈴鹿8耐」テスト レーシングライダー大久保光のレースレポート

ヨーロッパで活動中のレーシングライダー大久保光選手が、一時帰国して2026年の「鈴鹿8耐」に向けた公式テスト2日間に参加した模様をレポートしてくれました。

新しいタイヤと路面に昨シーズンのマシンで臨む

 皆様こんにちは。レーシングライダーの大久保光です。今は日本に一時帰国していまして、束の間の日本生活を楽しんでいるところです。しかし、色々テストや仕事が重なり家にいない日の方が圧倒的に多く、今もこの記事は移動中の新幹線の中で書いています(笑)

 やはり日本が生み出した超特急ということもあり、静かな車内で落ち着いた環境でリラックスできています。その昔、私が幼かった頃は祖父によく青梅鉄道公園に連れて行ってもらって、そこで0系新幹線をよく見ていました。

 私の名前の由来も新幹線からとったもので、なかなか縁のある乗りものかもしれません。

 さて、今回は5月に行われた世界耐久選手権(EWC)第3戦日本ラウンド、鈴鹿8時間耐久ロードレースの事前テストに参加したことについて書きたいと思います。

2026年の「鈴鹿8耐」に向けた公式テストに臨む大久保選手(左)とチームメイト
2026年の「鈴鹿8耐」に向けた公式テストに臨む大久保選手(左)とチームメイト

 2026年の鈴鹿8時間耐久ロードレース、通称「鈴鹿8耐」は、昨年よりも1カ月早い開催で7月5日が決勝日となっています。そのためテストも前倒しされて5月になりました。

 しかし、6月上旬に世界耐久選手権第2戦がベルギーで行われることもあり、フルエントリーするチームは参加できないこともあり、例年に比べて台数の少ない中でテストが開催されました。

 私が所属するチームエトワールでは、ヨーロッパと日本で機材が分かれているため、今回のテストにも参加することができました。マシンはヨーロッパのものと違い、2025年シーズンに使用していた旧型のBMW「M 1000 RR」になりました。

 今回から鈴鹿サーキットの西コース部分の路面が新しくなり、タイムアップが予想されました。また、スーパーストッククラスのタイヤを供給しているダンロップが、新しいコンパウンドを用意したこともあり、2日間のうち初日はタイヤの比較テストと西コースの新路面に慣れることを重点的に走行しました。

 今回のテストでは、2台同時走行が可能だったため、チームメイト同士なるべく一緒に走り、良いところ悪いところを見てお互いにアドバイスをし、切磋琢磨してレベルを上げていく方針で走行が進められました。

 同じバイクでも、走らせ方の違いで速いセクター、遅いセクターがあり、とても興味深いものになりました。その中でもしっかりタイヤの比較テストや新路面への対応を行うことができて、満足のいく初日となりました。

今回のテストでは2台同時走行が可能だった
今回のテストでは2台同時走行が可能だった

 2日目は、マシンのセットアップもある程度進んだこともあり、予選シミュレーションを行いました。今年はTOP10を狙うことを予選の目標としているため、チームメイトとともに好タイムを目指していきました。

 まずは私の予選シミュレーションが始まり、最初は赤旗が出てしまい、計測できずに終わりましたが、その後再開した時はうまく良いポジションで走ることができ、スーパーストッククラス初の6秒台、2分6秒7をマークして、私自身の持つコースレコードを非公式ながら更新することができました。

 更にチームメイトは、そこからコンマ1秒速い2分6秒をマークして、完成度の高い予選シミュレーションができました。

 その後は再びレースを想定したテストに戻り、中古タイヤでも良いアベレージタイムを刻むことができました。

 とても好感触で終えることができた鈴鹿8耐テストでしたが、気持ちを一旦切り替えて、次戦のベルギーラウンドに向けて頑張っていきたいと思います。

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