【MotoGP第14戦サンマリノGP】中上貴晶選手、厳しいレースウイークを15位で終える
2022年9月4日、MotoGP第14戦サンマリノGPの決勝レースがイタリアのミサノ・ワールド・サーキット‐マルコ・シモンチェリで行なわれました。MotoGPクラスにフル参戦する唯一の日本人ライダー、中上貴晶選手(ホンダ)は15位でフィニッシュしました。
問題の改善に苦しみながら、迎えた決勝レース
2022年9月4日、MotoGP第14戦サンマリノGPの決勝レースがイタリアのミサノ・ワールド・サーキット‐マルコ・シモンチェリで行なわれました。MotoGPクラスにフル参戦する唯一の日本人ライダー、中上貴晶選手(ホンダ)は15位でフィニッシュしました。

サンマリノGPでは週末を通して、中上選手にとってもどかしいレースウイークになったと言えるでしょう。
土曜日、中上選手は22番手で予選を終えます。サンマリノGPに参戦した全25人のライダーのうち22番手ですから、最後列から2列目(1列に3人のライダーが並ぶ)のスタートとなったわけです。これはレースにとってのみならず、サンマリノGPのレースウイークにおける中上選手の厳しい状況を示していました。
予選日を終え、囲み取材に現れた中上選手は、タイムロスしているところはわかっているものの、そこが改善できない、という悩ましさを吐露していました。
「自分が求めているタイミングでブレーキを離して、(今より)コーナリングスピードを数キロ上げた状態で旋回したいのに、それができないんです。ブレーキを離せない原因は、バイクの姿勢から来ている感覚はあります。とくにハードブレーキポイントの1、4、8、10コーナー、そして最終コーナーが大きな問題です」

「うまく乗れてないですね……。リズムにも乗れていないし。ここが遅れている、ということは分かるのに、攻めると結局同じ問題に直面してしまうので、タイムが上がらないんです。もうちょっと速く走れるはずなんだけどな……と思うんですが」そう、ため息交じりに語っていました。
決勝レースでは1周目1コーナーで発生した3人のライダーの転倒を避けたためポジションを落とすも、序盤に17番手まで浮上します。その後、レミー・ガードナー選手(KTM)との16番手争いを展開。中上選手は13周目にガードナー選手、22周目にはダーリン・ビンダー選手(ヤマハ)をかわして15番手にポジションを上げ、そのままゴールしました。
「とてもタフなレースウイークでしたが、難しいレースになることは分かっていました」と中上選手はレース後に語り、肩を落としました。

「レース序盤はひどかったです。自信が持てず、どうしたらいいのか分かりませんでした。ラップタイムはすごく遅いし、バイクのフィーリングも無かったんです。
そのあとレース後半の残り15周、10周くらいでバイクが良くなっていくのを感じました。リズムを維持でき、1分32秒前半のタイムを何周か出せました。悪くはないタイムですけど、もう遅過ぎましたね。
火曜、水曜と2日間の公式テストが(ミサノ・サーキットで)あるので、いい意味できっかけをつかんで、バイクを良くしていって、いいテストをして(次戦)アラゴンではポジティブな形で走りたいです」
そう次戦に向けて語った中上選手。アラゴンGPのあと、9月下旬には日本GPが控えています。アラゴンGPで流れをつかみたいところです。
Writer: 伊藤英里
モータースポーツジャーナリスト、ライター。主に二輪関連記事やレース記事を雑誌やウエブ媒体に寄稿している。小柄・ビギナーライダーに寄り添った二輪インプレッション記事を手掛けるほか、MotoGP、電動バイクレースMotoE取材に足を運ぶ。






