【MotoGP第17戦タイGP】佐々木歩夢選手がMoto3クラスで2位獲得!! 3戦連続で表彰台に立つ
2022年10月2日、MotoGP第17戦タイGPの決勝レースがタイのチャーン・インターナショナル・サーキットで行なわれ、Moto3クラスで佐々木歩夢選手(ハスクバーナ)が2位表彰台を獲得しました。
3戦連続の表彰台、タイGPで2位獲得
2022年10月2日、MotoGP第17戦タイGPの決勝レースがタイのチャーン・インターナショナル・サーキットで行なわれ、Moto3クラスで佐々木歩夢選手(ハスクバーナ)が2位表彰台を獲得しました。

日本GPの翌週に行われたタイGPは、3年ぶりの開催となりました。佐々木選手はこのレースウイークでも好調で、初日を総合1番手で終えると、土曜日の予選では3番手を獲得します。
日曜日の決勝レースを1列目からスタートし、序盤に2番手に浮上します。トップを走るのはデニス・フォッジャ選手(ホンダ)。佐々木選手は少しずつ後方との差を築きつつあったフォッジャ選手を追いかけます。序盤はトップのフォッジャ選手、2番手の佐々木選手がレースをけん引する展開となりました。
しかしレース中盤、後方のライダーたちがフォッジャ選手と佐々木選手に追いつき、6人の集団となります。佐々木選手はその中で2番手を争いながら、トップをキープするフォッジャ選手を追従していました。
トップのフォッジャ選手はじりじりと差を広げていましたが、残り9周の最終コーナーでオーバーランを喫するミスを犯し、佐々木選手がこのすきにフォッジャ選手をパス。しかしフォッジャ選手はすぐさまストレートで佐々木選手をかわし、トップを奪い返します。
その後、佐々木選手はリカルド・ロッシ選手(ホンダ)にもパスされ、3番手に後退しました。

レース終盤の残り6周になると、優勝争いはトップのフォッジャ選手、2番手のロッシ選手、3番手の佐々木選手の3人に絞られました。
佐々木選手は残り3周で2番手に浮上しますが、フォッジャ選手は終盤に入ってもペースを保っており、残り2周で佐々木選手に対し1秒以上の差を築いていました。一方、佐々木選手のすぐ背後にはロッシ選手がぴたりとつけ、2番手争いは最後まで接戦となります。
3番手のロッシ選手は最終ラップ、最終コーナーのブレーキングで、佐々木選手のインサイドに入りましたが、止まり切れずにラインを外します。佐々木選手はロッシ選手に先行して最終コーナーを立ち上がり、2位でゴール。アラゴンGPの2位、日本GPの3位に続く、3戦連続の表彰台を獲得しています。

佐々木選手はパルクフェルメで「今日はホンダの方が少しKTMよりもアドバンテージがあると思っていました。KTMはみんな苦戦していたんです。でも、僕はベストを尽くしました。最後まで良いフィーリングで走れていましたが、残り5周でタイヤが少しタレてしまったんです。残り3周は厳しかったのですが、2位でゴールできてとても嬉しいです」とレースを振り返りました。
そして「これで3戦連続の表彰台獲得となりました。残り3戦ではもっといいレースができればと思います」と、2022年シーズン終盤のレースに向けて意気込みを語っています。

アラゴンGP、日本GP、タイGPという3連戦を表彰台獲得という結果で終えた佐々木選手。10月16日、オーストラリアのフィリップアイランド・サーキットで決勝レースが行なわれる第18戦オーストラリアGPでのさらなる活躍に期待が高まります。
■Moto3クラスとは……
Moto3クラスは、4ストローク250cc単気筒エンジンのレーシングマシンで争われる。タイヤはダンロップのワンメイク。MotoGPクラス、Moto2クラス、Moto3クラスの中で最も年齢層が低く、Moto2クラス、MotoGPクラスへの昇格を目指す若いライダーたちがしのぎを削る。
Writer: 伊藤英里
モータースポーツジャーナリスト、ライター。主に二輪関連記事やレース記事を雑誌やウエブ媒体に寄稿している。小柄・ビギナーライダーに寄り添った二輪インプレッション記事を手掛けるほか、MotoGP、電動バイクレースMotoE取材に足を運ぶ。