F1日本GP観戦の混雑をスルー!? 電動パーソナルモビリティが拓く第3の移動手段「フヂイエンヂニアリング」の“超短”ツアーに潜入!!

三重県・鈴鹿の地で電動パーソナルモビリティを生産し続ける『フヂイエンヂニアリング』(藤井充社長)は、鈴鹿サーキット最寄駅からのラストワンマイルを、自社製パーソナルモビリティで体験する試乗会を、F1日本グランプリが開催された10月8日と9日に行ないました。渋滞を避け快適な移動ができる以上の体験が、利用者の共感を集めました。

渋滞を回避する、第3の道が見えた!

 3年ぶりの開催で、3日間で約20万人を集めたF1日本グランプリ。開催地の三重県・鈴鹿サーキットを訪れる人の移動はたいへんです。

幹線道路は降車して横断。あえて走行を避け、渋滞をスルー
幹線道路は降車して横断。あえて走行を避け、渋滞をスルー

 潜入取材は予選日の8日午前中でしたが、それでも開催時間前後の周辺道路は大渋滞でした。電車を利用したところで、最寄り駅からサーキットまでバスやタクシーに乗れば、どうしても渋滞に巻き込まれるため、ラストワンマイルの移動に悩まされることになります。

 そこで、鈴鹿市で車両開発を行う『フヂイエンヂニアリング』は、自社開発の電動パーソナルモビリティを使った新しい移動体験を企画・提供しました。「電動キックボードでF-1観戦に行こう!」という企画で、局地的な移動の課題を解消する方法を提供したのです。

 同社が開発・製造・販売する前2輪+後1輪の立ち乗り電動モビリティ「Sunameri(スナメリ)」と「PUFFIN(パフィン)」を用意し、利用者が最寄駅のひとつ、近鉄鈴鹿線「平田町駅」から鈴鹿サーキット付近までの約3kmを運転。スタッフがガイドするという内容です。

交通量がほとんどない道では、こんな余裕も
交通量がほとんどない道では、こんな余裕も

 主要幹線道路を避けて田園地帯の小道を抜けるルートは、地元を知り尽くした同社が、簡単に乗り降りできる立ち乗りモビリティの長所を生かして設定しました。運転前には操縦説明と私有地での運転体験で不安を解消し、徒歩では30分以上かかるところを、約10分で移動できます。

 決勝終了時は雨で実力が発揮できませんでしたが、渋滞に巻き込まれてもがまんするか、あるいは徒歩でがんばるか、という2択から解放される道筋が見えました。

運転することが、想像以上に楽しい

 同社の電動パーソナルモビリティの最大の特徴は、前2輪のトレッド幅(車輪間距離)50cmが生み出す安定性です。同種のパーソナルモビリティの多くがバイク規格であるのに対して、「Sunameri」と「PUFFIN」は普通免許で乗るミニカー(四輪)仕様です。四輪車しか運転したことのない人でも、短い時間で、運転特性に慣れることができます。また、初心者向きの「PUFFIN」には、車体に荷物を積むこともできます。

パーソナルモビリティでは珍しいミニカー(四輪)登録のナンバー
パーソナルモビリティでは珍しいミニカー(四輪)登録のナンバー

 オンライン予約による利用希望者は、近鉄鈴鹿線「平田町駅」で車両を借りますが、駅前に位置する主要な県道は、降車して手押しで横断。安全な私有地に移動して操縦説明と試乗で準備をした後に、公道へと乗り出します。そのルートも四輪車と並走する幹線道路を避け、市道や農道を走行。時には降車して歩道を歩いて横断歩道を渡ったり、乗用車が通行できない川沿いの小道を通行します。

 パーソナルモビリティの高い機動性と、地元を知り尽くしたスタッフのルート設定の相乗効果で、気持ち良く移動することができただけでなく、パーソナルモビリティとしての楽しさもありました。利用者は体験後、次のように話しました。

「思った以上にスムーズに乗れた。ずっと乗っていたいです」

 電動キックボードに代表されるパーソナルモビリティですが、その歴史は始まったばかり。フヂイエンヂニアリングが展開する「Sunameri」や「PUFFIN」は、前後1輪ずつの電動キックボードとも違った乗り味です。同社にとっては、この乗り味を体験してもらえるチャンスになりました。

安定性を重視し、あえてトレッド幅50cmに。法規上はヘルメットも不要
安定性を重視し、あえてトレッド幅50cmに。法規上はヘルメットも不要

 シェアサービス事業者がビジネスモデルを示しているものの、パーソナルモビリティの利用方法は確立したものがありません。フヂイエンヂニアリングの今回の企画は、それを分かりやすく示してくれたようです。

【画像】フヂイエンヂニアリングの国産電動パーソナルモビリティを見る(10枚)

画像ギャラリー

Writer: 中島みなみ

1963年生まれ。愛知県出身。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者を経て独立。行政からみた規制や交通問題を中心に執筆。著書に『実録 衝撃DVD!交通事故の瞬間―生死をわける“一瞬”』など。

編集部からのおすすめ

CB750Fにまたがって「バリバリ伝説」の世界をVR体験できる! バイク王がバイカーズパラダイス南箱根の7周年イベントに出展【PR】

CB750Fにまたがって「バリバリ伝説」の世界をVR体験できる! バイク王がバイカーズパラダイス南箱根の7周年イベントに出展【PR】

最新記事