美味しいアジフライを求めて走る旅 まるで昭和レトロ博物館!? 深谷市『食堂大関』で懐かしい雰囲気に包まれる
アジと言えばアジフライ! というライダーのために、美味しいアジフライを味わえるお店を紹介します。埼玉県深谷市『食堂大関』を訪れました。
たまたま訪れた路面店、味も雰囲気も話題の食堂だった
週末に筆者(増井貴光)が向かったのは、埼玉県の長瀞町です。荒川上流の自然豊かなエリアで、ライン下りや岩畳などが有名です。そこで人気のオートキャンプ場『FOREST SONS NAGATORO』で、21オンス・デニムの『IRON HEART(アイアンハート)』のイベント、「アイアンキャンプ」に参加したのです。

このイベントには、日本中からアイアンハートのコアなファンが集まります。筆者もヘビーオンスデニムのタフさが気に入って10年以上愛用しています。
土曜日の昼ごろから参加者が集まり始め、バイクを停めてコテージやキャンピングトレーラーに落ち着いたらイベント会場へ。ウエルカムドリンクやキッチンカーで出店の『Sun2Diner』のハンバーガーを楽しみます。
アイアンハートはもちろん、シルバージュエリーや工具専門店などの出店もあり、ショッピングも楽しめます。夕方からはバーベキュー、豪華景品が当たる抽選会やじゃんけん大会、そして各々で焚き火などキャンプ場の夜を楽しみ、翌日はそれぞれのペースで帰路に着く、というイベントです。
深夜まで焚き火をしつつ、友人たちと呑んでしまった筆者は、朝食は軽く済ませて昼前にフォレストサンズを後にしました。走り出してしばらくすると、身体が動き始めたからか、腹が減ってきました……。

高速道路に乗る前に、一度停まって付近の店を検索します。関越道「花園IC」の近くなので海鮮は期待していなかったのですが、アジフライが食べられる良い感じの食堂を見つけてしまいました!
少し遠回りして『美味しいアジフライを求めて走る旅』のスタートです。
旅と言いつつ10分ほどで到着した店は、深谷市の「食堂大関」です。さっと調べたところでは昔ながらの食堂だと思ったのですが、何か雰囲気が違う……。店の壁には昭和レトロな看板が無数に貼られ、これは何だか面白そうな店に来てしまいました。
引き戸を開けて店内に入ると、昭和の玩具やら看板やらが所狭しと置かれ、食堂と言うより博物館のようです。
席についてテーブルの上のシンプルなメニューを見ます。「アジフライ定食」ありました! ランチサービスの「もつ煮+ライス+ラーメン」もかなり気になるところですが、悩む前に「アジフライ定食」をオーダーします。

念の為、オススメのメニューを訊くと「ジャージャー麺(辛)」だそうです。汁物が食べたい心境なので追加オーダーしようかと思いましたが、どう考えても完食は無理、我慢する筆者でした。
食事を待つ間にコレクションを見せてもらいます。仮面ライダーにゴレンジャー、月光仮面、エイトマン、アトムなどなど、ソフビや玩具が棚や壁を覆い尽くすほど展示されています。「愛と誠」など映画のポスターにスチールの看板など、もうビックリするほどたくさんのグッズが飾られています。
「こんな物も!?」なんて喜んでいるところに「アジフライ定食」が出来上がってきました。皿の上には普通サイズのアジフライが2枚、付け合わせはキャベツ、ミニトマト、パセリ、小袋の辛子も乗っています。冷奴に漬物、味噌汁とご飯で「食堂大関」の「アジフライ定食」です。

アジフライは、深めの揚げ色で食感はサクサク、身はちょっと硬めです。周りの雰囲気に影響されて、昭和の家庭の食卓を感じる筆者でした。
入店時は他にお客さんはいなかったのですが、食べ終わった頃には半分以上の席が埋まり、ご主人も忙しそうなのでコレクションの話は聞けませんでした。
「ジャージャー麺(辛)」も気になるのでまたお邪魔しようと思いつつ、関越道に向かう筆者でした。
■食堂大関
所在地:埼玉県深谷市針ヶ谷342-3
営業時間:11:30~14:30(不定休)
※営業時間、休日は変更となる場合があります
Writer: 増井貴光
旅をライフワークにバイク専門誌などで活躍するカメラマンでコラムニスト。国内だけでなく、アメリカでランドスピードレースやドラッグレースの撮影を続けている。著書としてユタ州ボンネビルで最高速に挑戦するライダーを撮影した写真集『bonneville』と、ルート66を実際に走って撮影した『movin’on』がある。また撮影だけでなく、イベント等の企画・運営にも携わるなどその活動は幅広い。愛車はハーレーFLTRXS、ホンダXR250とCT110