グラベルロードの最新タイヤ事情 ピレリの最新モデルに見るその特徴とは?
近年人気が高まっている、非舗装路(グラベル)走行に特化した自転車がグラベルロードです。ドロップハンドルにダート向けのブロックタイヤが装備されていますが、専用タイヤにはどのような特徴があるのでしょうか。
人気が高まるグラベルロード、シーンに特化したタイヤも進化する
ロードバイク(自転車)のフォルムながらも非舗装路(グラベル)走行に特化した自転車がグラベルロードです。ドロップハンドルにダート向けのブロックタイヤが装備され、パワフルなイメージが特徴的です。

グラベルロードはここ数年で一気に普及しています。次々とライドクオリティを高めるための新製品も登場し、最もホットなジャンルと言えます。
なかでも舗装されていない地面と唯一接しているタイヤにおいては、マウンテンバイク(MTB)のテクノロジーを活用しながらグラベルロードに最適化しています。
じつはイタリアの老舗タイヤメーカー「Pirelli(ピレリ)」も自転車用タイヤを製造しており、ロードバイクとMTB、そしてグラベルバイク用のタイヤにも力を入れています。その最新モデルが「Cinturato Gravel RC(チントゥラート・グラベル・アールシー)」です。
世界最大のグラベルレース「UNBOUND GRAVEL」や「UCI GRAVEL世界選手権」のような、最も過酷な環境で求められる性能を追求し、同社のMTB・クロスカントリーレース用タイヤ「Scorpion XC RC」をベースに開発されています。

高さを抑えたセンターラインノブのおかげで直線では速く、コーナーではアグレッシブに攻めることができるとのこと。その秘密はコーナリング時のハンドリングをサポートし、より高く、より効果的なサイドノブを用いているため。グラベルロードのハイエンドタイヤの目指すところは、やはり「レース」という目標が定められていました。
グラベルレースとは、最高峰では300km以上もの距離が設定され、非舗装路の割合が大部分を占めています。つまりロングディスタンスかつ非舗装の高負荷状態が続くというハードなレーススタイルなのです。2022年に初めてプロを対象にした世界選手権が開催され、その定義が示された形となりました。
レースという極限状態で最高のパフォーマンスを生み出すことにフォーカスしていますが「レース1回限りの儚いもの」というわけでもなく、比較的ロングライフでもあります。セレクトさえ間違えなければ、いわゆるツーリングや旅目的での使い方でも十二分に活かせるでしょう。
Writer: 山本健一
サイクルジャーナリスト(人力バイクのほう)。ジャーナリスト歴20年、自転車競技歴25年の公私ともに自転車漬け生活を送る。新作バイクレビューアー、国内外レースイベントやショーの取材、イベントディレクターなど、活動は多岐にわたる。





