憧れの原付二種がほしい!いくら必要なの?
昨今人気の高い原付二種。これから購入を検討している人も多いかもしれません。では、原付二種を新車・中古車それぞれで購入する場合、どれくらいの費用がかかるものなのでしょうか。
原付二種の新車・中古車…それぞれ購入にかかる費用って?
クルマの流れに乗れるほどのパワフルな走りと、コンパクトで置き場所に困らず、維持費が比較的リーズナブルなため、人気が高い原付二種。50ccの原付に義務付けられている30km/hの速度制限や二段階右折をする必要がなく、高速道路が走れない以外はクルマと同じルールが適用されているのも、魅力のひとつです。

また、高い機動性を備えながら、原付に匹敵するほど燃費性能に優れているのもポイント。1リットルのガソリンで40km以上走れるのは普通で、車種によってはリッター70kmに迫るモデルも少なくありません。
さらに、シート下の収納スペースを搭載したスクータータイプのラインナップも多く、2人乗りもできるので実用性も抜群です。加えて、クルマの自動保険に付帯する「ファミリーバイク特約」も使えるので、クルマを所有している人は保険料も節約できます。
このように原付二種は、機動性、経済性、利便性をバランスよく兼ね備え、極めてコストパフォーマンスに優れた点が人気の秘密といえるでしょう。
特に昨今はガソリン代が高騰しているので、お財布にやさしい原付二種の購入を検討している人も多いかもしれません。初期費用の総額はどのくらいなのか、新車と中古車ではかかる費用はどのくらい違うのかなど、はじめてバイクを買う人にはむずかしい問題といえます。
原付二種を購入する場合、どれくらいの費用がかかるのか?
バイクの初期費用は、大きく「車両本体価格」と「諸費用」の2つに分けられます。そして、初期費用のなかでウェイトの大部分を占めるのが「車両本体価格」です。どの車種を選ぶか、または新車か中古かによっても大きく違ってきます。

諸費用は、店によって内容や金額に幅があるのが特徴です。一方、税金や保険料などは、原付二種であれば金額は変わりません。
原付二種の相場は、新車で25万円前後の低価格モデルから45万円前後の上級モデルまで、幅広くラインナップしています。中古車は、車両の状態や年式によって変わるので一概に言えませんが、10万円以下のものも探せば見つかるかもしれません。どのバイクにするかは、完全に個人の好みになるので、予算と照らし合わせて最適な一台を選ぶと良いでしょう。
また、車両本体価格のほかに必ずかかる費用として、「納車整備料」と「自賠責保険料」が挙げられます。納車整備料は、納車する前に安全に走行できるよう整備・点検など最終チェックにかかる費用のことをさします。
整備費用は、ショップによって7000円から2万5000円ぐらいと幅があります。購入する際は、あらかじめお店の人に確認しておくと良いかもしれません。

そしてもうひとつ、必ずかかる費用として挙げられるのが、公道を走行するすべてのバイクとクルマに加入が義務づけられている保険、「自賠責保険」です。1年から5年まで年数を選べますが、一般的に加入期間が長いほど割安です。特に理由がないなら、なるべく長い期間で契約することで維持費を節約できるでしょう。
そのほかの費用では「登録代行料」があります。125cc以下のバイクは、各市区町村に出向いてナンバープレートを取得します。この手続きをバイクショップの人に代わりにやってもらうための費用が、登録代行料です。5000円から1万円程度が相場の場合が多いですが、実は登録を自身でおこなえば、無料でできます。平日に時間がとれる人は、自分で手続きをすることで費用を節約することが可能です。

これらが原付二種を購入するときに必要となる、おおまかな費用になります。では、新車と中古車では、どれくらい総額が違ってくるのでしょうか。
まず、諸費用の納車整備料を1万円とすると、自賠責保険が3年加入で1万590円、ナンバープレートの取得は自分でやるとして、登録代行料は無料と仮定します。この場合、新車の車両価格が35万円のときは、「車両価格35万円+納車整備料1万円+自賠責保険(3年)1万590円」で、合計37万590円になります。
一方、中古車の車両価格が20万円のときは、「車両価格20万円+納車整備料1万円+自賠責保険(3年)1万590円」で、合計22万590円です。
つまり、単純に諸費用は同じですが、車両価格の15万円分の価格差が生じるというわけです。自賠責保険以外の諸費用はお店の料金体系で異なりますが、車両価格に2万円から4万円くらいを足した金額が、原付二種の購入にかかる費用といえるでしょう。
自賠責保険はバイクの車体にかけられている保険です。そのため、中古車を購入し、前の所有者の保険が残っていれば引き継ぐことができます。その場合、自賠責保険の費用がなくなるので、中古車では保険料分の費用が安くなります。

なお、初期費用とは別にバイクに乗るうえで欠かせないアイテムといえば、ヘルメットです。法律で着用が義務づけられているので、持っていない人は納車日までに準備しなければなりません。そのほか、グローブやジャケットなど、バイクの運転に欠かせないライディング用品の購入も忘れないようにしましょう。
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原付二種を購入する際は、車両価格のほかに納車整備料と自賠責保険が必要です。登録代行料は頼むこともできますが、自分でやれば無料なので、費用を抑えたい人はチャレンジしてみるのも良いでしょう。また、諸費用は店によって金額が異なるため、損をしたくない人は、見積りを依頼して比較してみると良さそうです。