ママチャリのライトは大きく分けて2種類 購入時に気をつけたい性能の差とは
ママチャリに標準装備されているライト(フロント)には、大きく分けて2種類あります。夜間や暗い道で安心・安全に走行できるよう、その違いを紹介します。
やはり、高価な方が明るい
自転車を購入する時に意外と見落としがちなのが、装備されているライトの性能です。夜間や暗い道でライトの点灯は法律で義務付けられているだけでなく、安全性の面でも重要です。とくにフロントライトは目の前の道を明るく照らし、対向車や歩行者に認識してもらうためにも、ある程度の明るさが必要になります。

ロードバイクやクロスバイクなど、スポーツタイプの自転車には標準装備されていない場合が多く、車体を購入後に自分で電池式や太陽光発電などのライトを購入して装着することになるので、ある程度は明るさを選ぶことができます。
ところが、普段使い用のシティサイクル、いわゆるママチャリの場合はライトが標準装備されているので注意が必要です。価格帯によっては、点灯しても暗くて使い物にならないうえに、快適な走行を邪魔するライトが付いてくるかもしれません。
ママチャリに標準装備されているライトは、大きく分けて「ブロックダイナモライト」と「ハブダイナモライト」の2種類あります。
「ブロックダイナモライト」は、ローラーをタイヤの側面に押し当てて発電しながら点灯する、昔から馴染みのあるタイプです。最大の特徴は、何と言ってもライトをつけるとペダルがかなり重くなることです。発電のためのローラーが抵抗になるので、しっかり踏み込まないと前に進めません。
しかし部品としての価格はだいぶ安くなっているため、安い価格帯の自転車には「ブロックダイナモライト」が使われていることが多いです。
「ハブダイナモライト」は、前輪の中心部にあるハブ軸にダイナモ(発電機)が組み込まれたタイプです。外観では通常の前輪に比べてハブ軸がかなり太くなっているので、簡単に見分けることができます。

タイヤが回転するだけで発電し、ペダルにはほとんど抵抗を感じることがなく、周囲が暗くなると自動的に点灯してくれるオートライト機能を持っていることが多く、ノーストレスで便利に使うことができます。しかし部品としては高価な部類なので、その分は車体価格に反映されます。
また、それぞれのライトで発光する部分が「LED」か「電球」かの違いもあります。比較してみると、正直なところ電球のライトは夜間走行には明るさ不足を感じると思います。LEDライトの方が値段は高くなりますが、安全を考えるなら、より明るいLEDを選択したほうが良いでしょう。
走行の抵抗になる「ブロックダイナモライト」で電球を使っている場合、確かに自転車自体の価格は安くなりますが、暗い夜道で不安なく走れるほどの光を発するのは難しいと言えます。万が一の事故や転倒でケガをしてしまった場合、「安物買いの銭失い」では済みませんので、自転車を購入する際はライトの性能についてもチェックしましょう。
ちなみに、もしいま使っている自転車のライトが「ブロックダイナモライト」の「電球」式で暗いと悩んでいる場合でも、諦める必要はありません。前輪にこれまでのライトと同じように取り付けられる電池式のLEDライトなども販売されており、交換することも可能です。近くの自転車屋に相談してみてください。