もっと気楽に自由に自転車を楽しむ 「自転車迷子」のススメ

自転車でアクティビティと考えると、必要なものを用意したり、計画を立てたりなど、何かと準備が必要になりそうですが、そんなことはありません。いつも使っている自転車、いつもの普段着でOK。自転車であえて「迷子」になることで、いつかのドキドキやワクワクを思い出すかもしれません。

気軽に楽しむ「自転車迷子」という提案

 通勤・通学、買い物、子供の送迎など、日常生活の一部として使っている自転車を別の目的で使おうと思った場合、まず脳裏をよぎるのはスポーツとしての自転車だと思います。運動のため、ダイエットのためと構えてしまうと、必要なものを用意したり、計画を立てたり、何かと準備することが多くてなかなか実行に移せないかもしれません。そこで、もっと気楽に自転車を楽しむ、普段使っている自転車で「迷子」になることをオススメします(本当に迷子になることではありません)。

普段の自転車、格好で、いつもと違う道を進んでみる
普段の自転車、格好で、いつもと違う道を進んでみる

「自転車を楽しむ」と考えた場合、まず「サイクリング」を思い浮かべる人も多いと思います。体にぴったりフィットしたサイクリングウエアを着て、流線型のヘルメットを被り、かっこいいスポーツタイプの自転車で長距離を走る……。

 微妙に誤解されがちですが、「サイクリング」とは自転車に乗ること全般を意味します。ビシッと決めて長距離を走行するのは「ツーリング」や「ロングライド」などと言われ、「サイクリング」のなかのひとつのカテゴリーになります。

 そんな「サイクリング」のなかには「ポタリング」というジャンルがあります。ブラブラする、のんびりする、という意味の英語「Putter」から派生した和製英語で、目的や距離などを決めず、気分や体調に合わせて近所を散歩感覚で走ることです。

 使う自転車もスポーツタイプの自転車などにこだわる必要はなく、普段使っているママチャリでもミニベロでもOK。もちろん服装も自転車の走行の邪魔にならなければどんなスタイルでも大丈夫です。観光地などで自転車をレンタルして現地を巡るのも、一種の「ポタリング」と言えるでしょう。

 ただ、そんな自由度の高い「ポタリング」ですが、ネットや雑誌で紹介されている記事を見てみると、ちょっと遠くのカフェまで行ってみたり、写真映えする場所やパワースポットなど、なんとなく「オシャレ要素」が強めな雰囲気で解説されていて、名前だけが独り歩きしている感も否めません。こうなると、普段、通勤・通学でしか自転車に乗っていない人には少しハードルが高く感じてしまうのではないでしょうか。

本当に迷子になることではなく、初めて自転車で少し遠くへ行った時のワクワクやドキドキを思い出す
本当に迷子になることではなく、初めて自転車で少し遠くへ行った時のワクワクやドキドキを思い出す

 そこでオススメなのが「自転車迷子」です。自転車で散策する際の魅力は「徒歩ではちょっとしんどい距離を移動できる」、「クルマやバイクと違って自分で選んだ道をぐいぐい進める」、「いままで気づかなかった風景に出会える」など様々ありますが、最大の魅力は、初めて自転車に乗って少し遠くまで出かけた時の、いつかのドキドキとワクワクです。

 あえて地図を見ないでいつもの通勤・通学とは逆方向に走ってみたり、少し遠くに見えている高い建物を目指してみたり、あえて住宅街を進むことで今まで知らなかった場所を見つけることがあるかもしれません。

 ひと昔前までは、実際に迷子になってしまうと本気で帰れずに焦ったものですが、いまではスマホの地図アプリさえ起動できれば、自宅に帰りつくのも問題ありません。しばらく走った後に地図アプリを見て「こんなところまで来てたのか」と驚く楽しさもあります。

 自転車なら片道30分も走れば、意外とこれまで知らなかった場所に連れて行ってくれます。心を開放して自分の思うがままに、街中で「迷子」になってみる。なんとも贅沢な時間の使い方ではないでしょうか。

【画像】ポタリングとはちょっと違う「自転車迷子」のイメージを見る(6枚)

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