美味しいアジフライを求めて走る旅 三浦半島から「城ヶ島」に上陸 『しぶき亭』で気になる名前のフライも味わう
アジと言えばアジフライ! というライダーのために、美味しいアジフライを味わえるお店を紹介します。三浦半島の南端部から、三崎港をまたぐ橋を渡って城ヶ島の『しぶき亭』を訪れました。
三崎港をまたいで三浦半島から小さな島へ、アジもメカもゲソも美味い!!
美味しいアジフライを求めて、筆者(増井貴光)が愛車のホンダ「CT110」で向かったのは、三浦半島の先端にある「城ヶ島」です。ここ数日デスクワークで引き籠っていたので、気分転換に軽く走ろうと思い、寒いのが大嫌いなためイメージだけでも暖かそうな「島」に向かいます。

筆者の住む神奈川県には、いくつかの島があります。バイクで橋を渡って行けるメジャーな島は、江ノ島と城ヶ島です。久しぶりの城ヶ島へは、自宅から国道134号を南下し、県道「横須賀三崎線」経由で「城ヶ島入口」交差点を左折、三浦半島の南端部から、三崎港をまたぐ「城ヶ島大橋」を渡ります。
橋の下の三崎港から見上げると、海面からずいぶん高いと感じる城ヶ島大橋は、一番高い部分で23.5mあります。ちなみに城ヶ島の一番高い場所は標高29.9mです。全長575mを走り切ると城ヶ島に上陸。お腹もいい具合に減ってきたので目的の店へ直行すべく、ぐるりとループを降りて島の西側を目指します。
小さい島なのであっという間に西側の「しぶき亭」に到着です。筆者の記憶では、大きな建物の「ドライブインしぶき亭」だったのですが、こじんまりした新しい建物に変わっていました。中に入ると店員さんがフレンドリーに迎えてくれました。
今回なぜここに来たかと言うと、気になるメニュー「メカフライ」があったからです。「メカ」ってなんだ? 機械か? 知らない魚か? と、訊いてみると「メカジキ」のフライだそうです。拍子抜けしましたが「アジ・メカフライ定食」をオーダーします。
料理を待つ間に店主の加藤さんと話をすると、創業は昭和46年(1971年)で、以前はバス会社とのタイアップで観光バスが立ち寄るドライブインだったとか。店の収容人数も500人と大きかったそうです。潮風でアルミが腐食して窓が開かなくなったなど、建物の老朽化を機に閉店し、現在の小さな食堂にリニューアル。今でもお客さんの6割はその頃のリピーターだそうです。筆者も昔、ここで「マグロ丼」を食べたことがあります。三崎の対岸ということもあって、マグロが美味しかった記憶があります。

そんなお話を聞いているうちに「アジ・メカフライ定食」が出来上がってきました。アジフライが1枚、メカジキのフライが2枚、付け合わせはキャベツの千切りで、小鉢とご飯、みそ汁、漬物で定食です。
アジフライは一般的なサイズです。揚げ具合はサクサクで良い歯応えです。身は脂が乗っていて美味しいアジです。そして気になっていた「メカフライ」をいただきます。こちらは淡白な味ですが、サクサクのフワフワでアジに負けず良い食感です。ソースよりも醤油が合いそう。
空腹だったこともありあっという間に完食。そこに「サービスね」と、ゲソの天ぷらをいただきました。駐車場にイカが干してあったなぁと思いながら食べると、これまた美味しい。ご飯を残しておけば良かったと思いつつもお腹はいっぱいです。
それにしても加藤さんをはじめ、店員の皆さんがとても親切でフレンドリーです。リピーターが多いのもわかります。次回は、オススメと言うマグロとイカサシの「ミックス丼」を食べに再訪したいと思いつつ、店を後にしました。

せっかく城ヶ島に来たので、バイクを駐車場に停めて「城ヶ島燈台公園」に向かいます。城ヶ島の駐車場にはワンデーパスというシステムがあって、バイクは「県立城ヶ島公園」の2カ所の駐車場と、食堂などが多い街中にある第3駐車場の3カ所を、自由に出入りしても1日100円で利用できます。公園には戦時中の遺構やラベンダー畑など、見どころがあります(今回は行きませんでしたが)。
第3駐車場からのんびり歩いて10分もかからずに「城ヶ島燈台公園」に到着。階段を上がって行くと、なぜかギリシャ風の銅像や神殿のような展望スペースがあります。なぜギリシャ? と思いつつもう一段上がると「城ヶ島灯台」があります。ここは明治3年に建立された日本で5番目の洋式灯台で、現在も東京湾の航路を照らしているそうです。
この日はあいにくの曇り空でしたが、晴れていれば富士山が見えるとか。以前は、木道を歩いて京急ホテルがあった海岸まで降りて行けたのですが、老朽化で通行止めになっていました。せっかくの施設なので、ぜひ復旧して欲しいところです。

駐車場に戻り帰路に着きます。走って来た道を戻り、京急「三崎口駅」を過ぎて国道134号を走っていると「大根1本50えん」と書かれた無人販売所を発見! 旬の三浦大根です! ちょうど人が居たので訊いてみると、ここに並ぶ大根は規格外で市場に出せないとのこと。かなり大きな三浦大根です。これが50円とは安い! もちろん購入しました。ここは大井農園の直売所で、季節によってキャベツやスイカも並ぶそうです。
ここもまた来なければと、大きな三浦大根を「CT110」のリアキャリアにくくりつけて走り出す筆者でした。
■しぶき亭
所在地:神奈川県三浦市三崎町城ヶ島658-155
営業時間:11時~15時30分(火曜・木曜定休)
※営業時間、休日は変更となる場合があります

Writer: 増井貴光
旅をライフワークにバイク専門誌などで活躍するカメラマンでコラムニスト。国内だけでなく、アメリカでランドスピードレースやドラッグレースの撮影を続けている。著書としてユタ州ボンネビルで最高速に挑戦するライダーを撮影した写真集『bonneville』と、ルート66を実際に走って撮影した『movin’on』がある。また撮影だけでなく、イベント等の企画・運営にも携わるなどその活動は幅広い。愛車はハーレーFLTRXS、ホンダXR250とCT110



















