緑泥石片岩の石積みが残る「青山城跡」 バイクで往く城跡巡り
埼玉県比企郡小川町にある「青山城」は、平安末期に藤原氏末裔の青木氏宗が築城した山城と伝えられています。詳細は不明ながらも、本郭の近辺に「緑泥石片岩(りょくでいせきへんがん)」を用いた石積が残る「青山城跡」を、スーパーカブで訪れました。
トレッキング気分を味わいつつ、山城らしい史跡を確認できる
1992年に埼玉県小川町の町指定史跡とされた「青山城跡」は、平安末期に藤原氏末裔の青木氏宗が築城した山城と伝えられています。青山と下里という地域の境に位置し、青山側では「青山城」、下里では「割谷(わりや)城」と呼ばれているようです。まずは小川町青山の「仙元山(せんげんやま)」の登山口まで、スーパーカブで訪れました。

登山口からは、文字通りの完全な登山道でした。全体的には歩きやすいのですが、途中ガレているところもあり、トレッキングに適した靴が便利です。適度に勾配もあり、良い運動になります。
仙元山自体は標高300mに満たない緩やかな山ですが、これを30分ほど登ると南の尾根に出て、標識が見えてきます。現在はネットなどで得られる情報があるので不安は少ないものの、それでも山道を進み城跡を探しながら歩いていると、看板の存在には安心します。

その標識を南方面(右)に300mほど歩くと「青山城跡」の看板があり、ゴールは間近です。「堀切(ほりきり)」や「三の郭(くるわ)」を越え、「虎口(こぐち)」を往くと、山頂すなわち「本郭(ほんくるわ)」がありました。
本郭に設置された解説板によると、城跡は尾根を巧みに利用し、標高265mの山頂部に築かれた本郭を中心に、南西に「二の郭」、南東に「三の郭」を「コ」の字状に配し、それぞれの郭は堀切で画されているようです。また、本郭の南東側および二の郭の東側には通路状の「帯郭」が残されているとのこと。

本郭周辺を散策していると、緑色がかった岩が積み重ねられているのが視界に入りました。これはなんだろうと思い、もう一度解説板を見ると、この辺りは石材として使われる「緑泥石片岩(りょくでいせきへんがん)」の産地とのこと。堀切はこの岩盤を掘り抜いて造られ、石積みが残されていたのでした。ほとんど枯葉に埋れていましたが、この山の中で往時の石積みに出会えたことに、少し興奮しました。

なお、尾根続きに東へ2.6km先には「小倉城」があり、縦走もできるようなので機会があればトライしてみたいと思います。近辺には「四ツ山城」、「腰越城」など山城がたくさんあるので、山城巡りをするのも面白いかもしれません。














