【MotoGP第2戦アルゼンチンGP】Moto3ライダー鈴木竜生選手がウエットレースで優勝!! 3年ぶりに表彰台の頂点に立つ

2023年4月2日、MotoGP第2戦アルゼンチンGPのMoto3クラス決勝レースがアルゼンチンのテルマス・デ・リオ・オンドで行なわれ、鈴木竜生選手(#24/ホンダ)が今シーズン初の優勝を飾りました。

Moto3参戦9年目、約3年ぶりの優勝を獲得した鈴木竜生(たつき)選手

 MotoGP第2戦アルゼンチンGP土曜日の予選で、Moto3クラスに参戦する鈴木竜生選手(#24/ホンダ)は2列目6番手を獲得していました。ウエットコンディションで始まった決勝レースでは、好スタートを切ったポールポジションスタートの佐々木歩夢選手(#71/ハスクバーナ)がトップで1コーナーに飛び込みます。しかし、止まり切れずに5番手付近に後退。混戦の中、3周目にトップに立ったのが鈴木選手でした。

MotoGP第2戦アルゼンチンGPのMoto3クラス決勝レースで優勝した鈴木竜生選手(#24/Leopard Racing)
MotoGP第2戦アルゼンチンGPのMoto3クラス決勝レースで優勝した鈴木竜生選手(#24/Leopard Racing)

 鈴木選手はトップを走っていたデニス・オンジュ選手(#52/KTM)に続き2番手を走り、後方を引き離しつつあったところに、オンジュ選手が転倒を喫したことでレースリーダーとなりました。鈴木選手はその後も独走態勢を築き、後方との差をどんどん広げていきました。

 以降は単独走行で、2番手争いのようなバトルとは無縁でしたが、ウエットというコンディションも単独トップという状況もまた、特別な集中力を必要とするものです。そんな中、鈴木選手は安定した速いタイムを刻み、周回を重ねました。

 トップを守った鈴木選手は、2位のライダーに4秒以上の差をつけてゴール。2020年第3戦アンダルシアGP以来、約3年ぶりとなる優勝を飾りました。

3周目にトップに立つと、独走状態だった鈴木選手
3周目にトップに立つと、独走状態だった鈴木選手

 鈴木選手はパルクフェルメで「最後に優勝したのは2020年で、久しぶりの優勝です。僕をサポートしてくれた人みんなにお礼を言いたいです。スポンサーにファン、レオパード・レーシング。チームは僕をすごく信頼してくれました。昨年も優勝に近いときはあったんですが、手が届きませんでした。今回、優勝できてとても嬉しいですよ」と、笑顔を浮かべました。

 一方、2番手争いは接戦となり、終盤まで転倒が相次ぎました。その中の1人となったのが、ポールポジションからスタートした佐々木選手です。激しく2番手を争い、中盤には2番手を走っていました。しかし、10周目の13コーナーでクラッシュ。再スタートを試みるも、リタイアとなりました。

Moto3クラス参戦9年目のシーズン。第2戦にして優勝を飾り、今後に弾みをつけた鈴木選手
Moto3クラス参戦9年目のシーズン。第2戦にして優勝を飾り、今後に弾みをつけた鈴木選手

 佐々木選手はレース後『MotoGP.com』のインタビューの中で、自身のミスによる転倒に「焦りもあったのかもしれません」と語っていました。

 序盤に5コーナーで他のライダーと軽い接触があり、佐々木選手のこの走りに対してレース中の1ポジション降格ペナルティが科されました。このペナルティ消化によるロスに気持ちが急いたのかもしれません。

 しかし、鈴木選手の優勝と、それから転倒で終わったとはいえ佐々木選手のレース中盤までの走りは、日本人ライダーが2023年シーズンもMoto3クラスで活躍する期待感を高めてくれたことは間違いありません。

表彰台圏内を走っていた佐々木歩夢選手(#71/Liqui Moly Husqvarna Intact GP)。転倒は惜しかった
表彰台圏内を走っていた佐々木歩夢選手(#71/Liqui Moly Husqvarna Intact GP)。転倒は惜しかった

 MotoGP第3戦アメリカズGPは、サーキット・オブ・ジ・アメリカズで2023年4月14日から16日にかけて行なわれます。

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Writer: 伊藤英里

モータースポーツジャーナリスト、ライター。主に二輪関連記事やレース記事を雑誌やウエブ媒体に寄稿している。小柄・ビギナーライダーに寄り添った二輪インプレッション記事を手掛けるほか、MotoGP、電動バイクレースMotoE取材に足を運ぶ。

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