課題はタイヤマネジメント!? 世界選手権に格上げされたMotoE新シリーズが遂にスタート!レーシングライダー大久保光のレースレポート
レーシングライダーの大久保光選手が、フランスにあるブガッティ・サーキットで行われたMotoE世界選手権の開幕戦に参戦!その様子をレポートしてくれました。
悔しい結果ながらもシリーズランキングは6位
皆様こんにちは!レーシングライダーの大久保光です。今回は5月13日に行われましたMotoE世界選手権 第1戦フランスラウンドについて書きたいと思います。
今年からMotoE世界選手権はドゥカティのワンメイクとなり、新たな形でシリーズがスタートしました。

スケジュールは金曜日にフリー走行2回と予選、土曜日にレース1とレース2が行われるスケジュールとなっています。また予選ではフリー走行の上位8人がダイレクトにQ2へ、その他のライダーはQ1スタートなり、そのQ1での上位2台がQ2に進出できるというルールとなっています。
私はフリー走行から上手くマシンを走らせることができず、Q1スタートとなってしまいました。
Q1では自己ベストタイムを出すことができたのですが4番手タイムとなりQ1敗退、12番グリッドからのスタートとなります。

レース1はサバイバルな展開で、転倒者が相次ぎ難しいレースとなりました。その中でもしっかりと周回を重ね、最終的には3位争いをすることができましたが、相手をオーバーテイクするほどの余力はなく、レース1は5位でチェッカー。
レース2はレース1の反省とマシンの新たな改善点を克服するべく、セットアップを大幅に変更して臨みましたが、それが裏目に出てしまい、序盤から苦しい展開となります。
そんな状況下でも、なんとかペースを維持しようとしましたが、タイヤを酷使してしまい後半にかけて我慢のレースとなりました。なんとか転倒をする事なく走りぬくことができましたが、レース2は10位という悔しい結果。

レース1は5位、レース2は10位で現段階でのシリーズランキングは6位となっています。
正直、不甲斐ない結果で自分自身非常に悔しい気持ちですが、今回のレースの反省点をしっかりと直し、6月にある次戦ではしっかりとトップ争いができるように頑張っていきます。
ここから3週間のインターバルがありますが、私は日本には帰らず今年の拠点であるモルドバに残り、しっかりとフジカル面もトレーニングしていく予定です。
6月からはイタリア、ドイツ、オランダの3連戦となり、それが終わるとMotoE2023シリーズの、半分のレースが終了となります。この3連戦をどう戦うかで今年の結果がだいぶ左右することは間違いないので、しっかりと集中していきたいと思います。
引き続き、応援をよろしくお願いします。
今日はモルドバの首都、キシナウで行われている新欧派の集会(政府公認?) をちょっと見に行ってみました。
中心部の道を封鎖して行われていましたが大きなイベントみたいな感じで沢山の人で賑わっていました。 pic.twitter.com/hHhUg9zbhi— Hikari Okubo 大久保 光 (@hikari_No78) May 21, 2023