MotoGPよりパドックがフレンドリー!? スーパーバイク世界選手権カタロニアラウンドを現地観戦!レーシングライダー大久保光のレースレポート
レーシングライダーの大久保光選手が、スペインにあるカタロニアサーキットで行われたスーパーバイク世界選手権を現地観戦!その様子をレポートしてくれました。
WSBKはレーシングライダー大久保光にとって特別な場所
皆様こんにちは!レーシングライダーの大久保光です。今回は、観戦に行ったスーパーバイク世界選手権(WSBK)カタロニアラウンドについてお話ししたいと思います。
スーパーバイク世界選手権は市販車バイクの世界一を決める大会で、主に1000ccのバイクが活躍するスーパーバイククラス、主に600ccのバイクが活躍するスーパースポーツクラス、そして主に300ccのバイクが活躍するスーパースポーツ300クラスという、3つのカテゴリがあります。
また、その他にもサポートレースとしてヤマハブルーカップというカテゴリもあり、こちらは ヤマハ「YZF-R3」のワンメークレースです。

先ほどご紹介したスーパースポーツクラスは、600ccのバイクの他にも3気筒の750ccのマシンなどが活躍しており、スーパースポーツ300クラスにも2気筒400㏄のマシンが活躍しています。
排気量が違うと勿論パワーに公平性が出ないので、その辺りはレギュレーションでパワーを調整されていて、排気量が大きいからといって有利という訳ではありません。そのため、毎戦混戦の激しいレースを見ることができます。ちなみに私自身、2016年から2020年までの5年間、スーパーバイク世界選手権のスーパースポーツクラスに参戦していました。
今回は久々のスーパーバイク世界選手権のパドックでしたが、たくさんの知り合いにも会う事ができ、とても楽しい時間となりました。さらに、昔所属していたKAWASAKI Puccett Racingのご厚意で、レースウィーク中の食事を頂くこともでき、本当に感謝しかありません。

レースの方はスーパーバイククラスでは、アルバロ・バウティスタ選手の独走が目立つ展開となりました。
これは私の個人的な意見ですが、スーパーバイク世界選手権のパドックはMotoGPのパドックとは違ってフレンドリーな方が多く、とても親しみやすい環境なのではないかと思います。
今年は私が過去に参戦していたスーパスポーツクラスに、岡谷雄太選手と阿部真生騎選手という、ふたりの日本人ライダーが参戦しています。難しい結果が続いていますが、今後の活躍に期待したいです。
それと同時に改めて外からこの選手権を見ていると、やはりこのパドックに戻って来たいという気持ちが強くなっている自分がいました。勿論、今の環境に不満があるわけではありません。むしろ最高の環境でレースをさせていただいていると、自負しております。
しかし、初めて世界選手権を戦った舞台という場所は、やはり特別な感情があるわけで、そんな気持ちを持ちながら、レースを観戦していました。

今後、もっと日本の若手ライダーがこの選手権に参戦してくれたら、面白いのにと個人的には思います。
勿論それは簡単なことではないと思いますが、チャレンジしてみないとわからないのも事実なので、現実がどうのこうのとか言っていないで、まずは1歩を踏み出してみて欲しいです。
話はそれてしまいましたが、今年はまだまだレースが続きますので、また9月末のポルトガルラウンドあたりを観戦しに来たいと思います。
ワールドスーパーバイクの観戦🇪🇸 pic.twitter.com/9xgM0nR8I9
— Hikari Okubo 大久保 光 (@hikari_No78) May 5, 2023