美味しいアジフライを求めて走る旅 アジを「フィッシュ&チップス」に!? 日英ハイブリッドの不思議な味わい
アジと言えばアジフライ! ですが、葉山町の『風早橋ガーデングリルカフェ』を訪れ、イギリスの代表的な料理である「フィッシュ&チップス」にアジを使っていただきました。
国は違っても同じフライだから、アジでもいけるはず……
美味しいアジフライを求めて、筆者(増井貴光)が愛車のホンダ「CT110」で走ってきたのは神奈川県の葉山町です。今回訪ねたのは、国道134号から少し小道を入ったところにある「風早橋ガーデングリルカフェ」です。古民家を改装し、庭を眺めながら料理をいただく素敵な雰囲気の店です。

店主の高橋さんはイギリスで料理の修行を積んだ方で、イギリスの代表的な料理である「フィッシュ&チップス」では正統派スタイルを心得ているとのこと。
「フィッシュ&チップス」のフィッシュは、魚のフライです。以前訪れた時にアジフライの話になり、それならアジでもできるのでは? ということで再訪しました。
この日は「秋の昼呑み」イベントを開催していました。レギュラーメニューにはありませんが、イベント限定メニューで英国パブフード「フィッシュ&チップス」を提供しています。
イギリスの「フィッシュ&チップス」は、一般的に白身魚のコッド(タラ)やカレイを使うことが多いそうです。筆者はイギリスに行ったことがありませんが、オーストラリアでファストフード的に食べた「フィッシュ&チップス」はコッドだった記憶があります。
そしてこの日は筆者のリクエストに応えていただいてアジと、正統派フィッシュフライのコッド、と思いきやナマズを用意していただきました。

「フィッシュ&チップス」に合うドリンクと言えばイングリッシュパブ的にビールなのですが、残念ながら筆者はバイクなのでノンアルコールビールです。暑い日だったこともあって美味しくてグビグビ1本空けてしまい、2本目をお願いしたところでアジの「フィッシュ&チップス」が出来上がってきました。
日本のアジフライとは明らかに違う佇まいです。衣は小麦粉や卵、ターメリックなどのスパイスとビールを使っているそうです。付け合わせの「チップス」は、ポテトチップスではなくフレンチフライ的なポテトフライで、ジャガイモではなく紫芋を使っています。そしてプレートに添えられるマッシュですが、ジャガイモではなく枝豆です。
このマッシュをフライに乗せて、モルトビネガーと塩をかけて食べるのが高橋さんのオススメですが、まずは何も付けずに食べてみます。食感は、フライと言うより天ぷらに近いでしょうか。衣が厚くて柔らかめです。そして身は普通にアジフライ的な味で、不思議な日英ハイブリッド食感です。オススメの食べ方をしてみると、モルトビネガーの酸味が不思議と合います。ビールとベストマッチな味です。
日本で「フィッシュ&チップス」を食べる時はタルタルソースを添える店が多いそうですが、イギリスではマッシュとビネガーだそうです。それでも最近ではタルタルソースで提供する店もあるそうで、フィッシュにアジを使うのであれば、タルタルソースで食べるのも美味しいかも、と思う筆者でした。

続けてナマズの「フィッシュ&チップス」がきました。アジよりもボリュームがあります。ナマズと聞くと泥臭いイメージになりそうですが、そんなことは全く無く、普通に白身魚の味です。先ほどと同じくマッシュとモルトビネガー、塩で食べてみると、これは美味い! アジも美味しかったのですが、ナマズの方が衣の味と合うようです。酸味の少ないモルトビネガーとも良く合います。
イギリスではカリカリにディープフライにする店もあるようなので、日本のアジフライ的に食べられる店もあるかもしれません。
「風早橋ガーデングリルカフェ」の普段のメニューは、「サバサンド」やチキンとソーセージの「ガーデングリルカフェプレート」など、美味しい料理をいろいろ味わえます。イベントとして「フィッシュ&チップス」を提供することもあるそうなので、詳しくは問い合わせをしてみてください。

お腹いっぱいで店を後にします。腹ごなしに散策できる場所を探して海岸通りを走っていると、「葉山しおさい公園」という標識を見つけました。「葉山御用邸」の隣に位置し、「御用邸附属邸跡地」に開設された公園だそうです。
日本庭園と海が見渡せる松林、そして「葉山しおさい博物館」があります。散策して庭園の中にある「茶室 一景庵」で抹茶をいただきました。
イギリスに始まり日本的に終わる、筆者の葉山な1日でした。
■風早橋ガーデングリルカフェ
所在地:神奈川県三浦郡葉山町堀内634
営業時間:12時から18時、18時30分から21時(月曜定休)
※営業時間、定休日は変更となる場合があります

Writer: 増井貴光
旅をライフワークにバイク専門誌などで活躍するカメラマンでコラムニスト。国内だけでなく、アメリカでランドスピードレースやドラッグレースの撮影を続けている。著書としてユタ州ボンネビルで最高速に挑戦するライダーを撮影した写真集『bonneville』と、ルート66を実際に走って撮影した『movin’on』がある。また撮影だけでなく、イベント等の企画・運営にも携わるなどその活動は幅広い。愛車はハーレーFLTRXS、ホンダXR250とCT110





















