どういう意味か知ってる? 白地に青のスラッシュが描かれた標識の謎

道路標識には、よく見かける標識からあまり遭遇しないレアな標識までさまざまなものがあります。そんな中で、たびたび出くわすのが「白地に青のスラッシュの丸い標識」。この標識にはどのような意味があるのでしょうか。

見たことはあるけど、この標識って何を表している?

 道路上には、さまざまなデザインの道路標識が存在します。よく見かける標識からあまり遭遇しないレアな標識までありますが、ときたま出くわすのが「白地に青のスラッシュの丸い標識」です。

 教習所で習っているはずの標識ですが、あまり見かけないので正しい意味を忘れてしまった人も居るでしょう。この白地に青のスラッシュが描かれた標識は、どのような意味があるのでしょうか。

白地に青のスラッシュの丸い標識は「終わり(507-C)」といい、その下にある標識の「規制区間の終わり」を示すもの。
白地に青のスラッシュの丸い標識は「終わり(507-C)」といい、その下にある標識の「規制区間の終わり」を示すもの。

 この標識は単体で設置されることはなく、ほかの本標識とセットで使われ、ほとんどが一番上に設置されます。正式名称は「終わり(507-C)」といい、その下にある標識の「規制区間の終わり」を示すもの。

 たとえば、丸い赤枠に「30」と書かれた最高速度を表す規制標識の上に設置されていれば、「時速30キロ制限はここで終わり」という意味になります。赤枠で白地に斜線が引いてある「車両通行止め」の標識と似ていますが、大きさは通常の本標識よりもひと回り小さいのが特徴です。

 ちなみに、補助標識は他にも数多くありますが、丸い形をしたものは実はこれのみと言うのも大きな特徴となっています。また、補助標識は、本標識が示す交通規制などの内容を文字またはイラストなどで補足する標識のことで、本標識の下に取り付けられるのが一般的ですが、本標識の上に付けられるものは、この「終わり(507-C)」だけです。

他にもある「規制区間の終わり」を示す補助標識

 ほかにも本標識の「規制区間の終わり」を示す補助標識も存在します。それは、白地に赤い左矢印「←」の補助標識と、「ここまで」と文字で書かれた補助標識の2種類。どちらも意味は同じで、本標識が表示する交通規制がおこなわれている「区間の終わり」を示しています。

 そして、規制の始まりを表す補助標識が必ずセットで設置されているのが特徴。赤い矢印は右向きの補助標識で、文字の場合は「ここから」と書かれた補助標識が規制が開始される場所にそれぞれ設置されています。

 ちなみに規制の区間内を表す補助標識は、赤い両矢印の形をしたものか、「区間内」または「区域内」と書かれたものの2種類。補助標識の効力は原則として、真上にある本標識のみに適用され、仮に補助標識の上に本標識が2つ設置されていたとしても、適用されるのは真上にある本標識のみとなっています。

補助標識の効力は原則として、真上にある本標識のみに適用される。
補助標識の効力は原則として、真上にある本標識のみに適用される。

 なお、矢印の補助標識は最近はあまり使われなくなっており、理由は矢印の向きが違うだけで、色も形も同じなのに意味がまったく異なるのが分かりづらい為。そのため、ひと目でわかりやすい文字の「ここまで」の補助標識が使われることが多くなっています。

 また、青スラッシュの補助標識と、矢印または文字の「ここまで」の補助標識は、「規制の終わり」を表すものとして意味は同じです。しかし青スラッシュの補助標識は、他の2つにはない効力を持っています。

 それは、下に設置された複数の本標識の規制を一度に解除できるということ。串に刺した団子のように、ひとつの支柱に連なって設置されている場合は、真下に設置されたすべての標識の規制を一括で解除できる効力を持っています。

 ちなみに本標識が複数あって、解除されない標識がある場合は団子状の列から外され、横に設置されるという決まりです。ただし、青スラッシュの補助標識は規制標識のみに使われるもの。一方の、矢印と「ここまで」のひらがな表記の補助標識は、規制標識だけでなく指示標識にも併せて設置されるという違いがあります。

赤枠で白地に斜線が引いてある「車両通行止め」の標識
赤枠で白地に斜線が引いてある「車両通行止め」の標識

 このように、複数の標識を一括で解除するときに活躍する青スラッシュの補助標識ですが、設置数は減少傾向。理由は前述の矢印の標識同様に、道路の利用者から「わかりづらい」という声があるほか、そもそも「標識の意味を知らない」といったことも要因のよう。

 道路標識は、運転者にとって見やすくわかりやすいことを優先して設置されています。そのため誰が見てもひと目でわかる、ひらがな表記の「ここまで」の補助標識に、現在は置き換えが進められているようです。

 また、補助標識は、本標識の示す内容を補足する役割を担っており、その他にもさまざまな種類が存在しますが、本標識の規制などの時間や範囲、車両の種類などの情報を示しているものがほとんど。

 たとえば、時間や範囲を示したものには、「8‐20」といった時間指定や「日曜・休日を除く」など、曜日などを指定したものもあります。また、車両の種類を指定するものには「原付を除く」や、トラックやバスなどの対象となる車種をイラストで表示しているケースも少なくありません。

 そのほか黄色いひし形の警戒標識などには、「踏切注意」や「動物注意」といった警告を標示した補助標識もよく見られます。同じ意味でも地域によって表記方法が異なるので、補助標識を見比べながらバイクを運転すると新しい発見があるかもしれません。

【画像】様々ある補助標識の種類を画像で見る(10枚)

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