2年に1度ファンを盛大にもてなすドゥカティのお祭り『WDW』に行って感じたこととは

『WDW(World Ducati Week)』は、イタリアのミザノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリで、2年に1度開催されるドゥカティのビッグイベントです。その模様を紹介します。

2年に1度、ドゥカティが全力で挑むお祭り。それが「WDW」

『WDW(ワールド・ドゥカティ・ウィーク)』をご存知でしょうか。2年に1度、イタリアのミザノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリで開催されるドゥカティのお祭りです。2024年は7月26日(金)から28日(日)の3日間に渡って開催され、僕(筆者:小川勤)は26日と27日の2日間参加してきました。僕がWDWに訪れたのは8年ぶり、2度目のことです。

ゲートには「ようこそ」の文字も
ゲートには「ようこそ」の文字も

 ミザノサーキットのエントランスである「加藤大治郎通り」を抜けると、WDW2024のゲートが迎えてくれます。ゲートには「Welcome」を意味する様々な言語が表示され、もちろん日本語の「ようこそ」も確認。このゲートを終日、途切れることなく多くのドゥカティが潜っていきます。

 ミザノのパドックでは新旧ドゥカティが縦横無尽に走り回り、ライダーの大半が短パン+半袖……。近くのホテルからゆえの軽装だとは思うのですが、欧州では全てが自己責任。この光景、初めてWDWを訪れた時から少しも変わっていません。

 集まった大半のバイクは「ムルティストラーダ」で、欧州各国のナンバーが目立ちます。陸続きの欧州ならではの旅スタイルとバイクの楽しみ方は、やっぱり羨ましいですね。今年のWDWは86カ国以上から9万4000人が参加したそうです。

新型「パニガーレV4S」が展示されていた部屋。スタッフがその進化を丁寧に説明してくれます
新型「パニガーレV4S」が展示されていた部屋。スタッフがその進化を丁寧に説明してくれます

 今回の目玉は、イベント前日に新型の「PANIGALE V4S(パニガーレV4S)」がお披露目されたことでしょう。「Wonder Engineered」と書かれたボードの奥には真っ赤な部屋があり、その中に新型「パニガーレV4S」が置かれています。発表されたばかりのバイクをこうしたイベントで、カスタマーにいち早く見せるのもドゥカティの上手なおもてなし。皆の興奮が伝わってきます。

 さらに、ドゥカティのMotoGPやスーパーバイクのレプリカカラーをまとった新型「パニガーレV4S」を使用した「レース・オブ・チャンピオンズ」も開催。これはライダー達がかなり本気で戦うレースです。現役トップライダーが集まることも凄いと思いますが、彼らがシーズン中に市販車でレースをするところが凄い。これが盛り上がらないはずがありません。

 また、CEOのクラウディオ・ドメニカーリさんや、副社長のフランチェスコ・ミリシアさん、レースでお馴染みのジジ・ダリーニャさんやダビデ・タルドッツィさんなどの重鎮が、来場者と積極的にコミュニケーションをとっている姿も印象的でした。

出展も多く、試乗会、DREなどの参加型のイベントも多数

 正直なところ、2日間では回り切れないほどのコンテンツが用意されています。まだまだじっくりと見たいところがたくさんあります。

ドゥカティがイタリアの選手権に参戦する「デスモ450MX」も展示。ドゥカティらしい、とてもコンパクトなつくりに感動
ドゥカティがイタリアの選手権に参戦する「デスモ450MX」も展示。ドゥカティらしい、とてもコンパクトなつくりに感動

 カテゴリーごとに大きなテントが立ち「アドレナリン&ファン」というテントには「パニガーレ」や「ストリートファイター」、「ハイパーモタード」などのスポーツモデルを配置。「DOC ヴィレッジ」には世界中のドゥカティ・オフィシャル・クラブが集結。「トラベル&アドベンチャー」は「ムルティストラーダ」や「デザートX」、「ライフスタイル」は「ディアベル」や「スクランブラー」などの世界観が演出されていました。

 さらにアパレルはもちろん、テルミニョーニなどのパーツサプライヤーのテントがずらりと並びます。ひっきりなしに入れ替わる参加者のドゥカティを見ているだけでも楽しくて、パドックはドゥカティ好きならいつまでもいたくなる空間なのです。

 また、僕はDRE(ドゥカティ・ライディング・エクスペリエンス)アドベンチャーと、「ディアベルV4」のツーリングにも参加しました。DREでは「デザートX」で専用コースを走り、ツーリングではリミニ郊外のワインディングを走ってイタリアの夏の景色を堪能。他にもDREトラックやランボルギーニの試乗など、有料&無料コンテンツがたくさん用意されています。

 そして日本ではなかなかお目にかかれない、ドゥカティのモトクロッサーである「デスモ450MX」や、MotoEマシンである「V21L」を間近で見ることができるのも貴重な体験でした。

次回、2026年のWDWはドゥカティ創業100周年!

 WDWの次回開催は2年後の2026年。この年、ドゥカティは創業100周年を迎えます。すでに「100周年はみんなで行こう!」という気運になっている日本のディーラーも多く、おそらく世界中のドゥカティディーラー、ドゥカティファンがこんな気持ちになっていると思います。日本でドゥカティに乗っているとなかなかこのイタリアン・パッションは伝わりませんが、100周年の機会に多くの人がWDWを訪れて欲しいと思っています。

トロイ・ベイリスやカール・フォガティといったレジェンドは今も大人気でした
トロイ・ベイリスやカール・フォガティといったレジェンドは今も大人気でした

 WDWを訪れれば、ドゥカティのフィロソフィーを肌で感じることができ、ドゥカティに乗っていることを誇りに思えます。だから、ドゥカティが今以上に好きになるのです。さらに「ドゥカティはバイクを売って終わり」というメーカーではないことや、ドゥカティをともに愛し続ける仲間たちが世界中にいることを感じられるはずです。

 当然、事前予約は必要ですが、せっかくなのでボローニャの本社工場やムゼオ(ミュージアム)見学、イタリア観光をセットにプランを立てるのも良いでしょう。

 コストや時間を考えるとWDW探訪の敷居は低くありません。それでも2年後のWDWに向けて今から動くのが、ドゥカティファンとして最良の選択のうちのひとつだと感じてならないのです。

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Writer: 小川勤

1996年にエイ出版社に入社。2013年に二輪誌『ライダースクラブ』の編集長に就任し、様々なバイク誌の編集長を兼任。2020年に退社。現在はフリーランスとして二輪媒体を中心に執筆を行なっている。またイベントレースも好きで、鈴鹿4耐、菅生6耐、もて耐などにも多く参戦。現在もサーキット走行会の先導を務める。

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