さらに軽量スリムでトラコンも搭載! 日本専用設定のヤマハ新型「YZ250FX」は技量を問わず有利!!
リニアなレスポンスと力強いトルク
前輪が深い轍にとられたり、急斜面や太い木の根に当たってバランスを崩しそうになっても、スロットルをひと開けすれば、車体をレスポンス鋭く前へ押し出してくれ、フロント寄りに大きく荷重がかかりそうになった姿勢を整え直すことができます。

慎重になり過ぎる必要がないから、ライダーは「もっと行ける」と自信を持ってスロットルをより大胆に開け、身体もさらにアグレッシブに動かすことができます。
タイトコーナーへのアプローチなどで回転が落ち込んでしまっても、エンストの気配がなくギクシャクしません。コーナーの立ち上がりでは、リアタイヤが力強く大地を蹴り飛ばすかのようなヒット感が味わえて、ダッシュは強烈としか言いようがありません。
トルクフルな低中速はそのままに、高回転域でパワーがより盛り上がります。極低速から高速まで幅広いスピードレンジに対応する6速ワイドトランスミッションは「FX」専用です。
エアクリーナーは新たに立体エレメントを採用したことで、通気抵抗を約30%低減し、樹脂ボックスにゴムジョイントを合わせた構造によって、500gの軽量化を達成しています。
また、吸気管長も見直され、リニアなレスポンスとエキサイティングなパワーを両立。新作カムチェーンは幅を1.49mm広くし、スプロケットとの接触面圧を約10%低減し、耐硬直性を向上しました。フリクションロスを約30%低減させています。
発電量の多いACMが採用されたのは、ラジエターファンやセルスターターを多用するシーンを想定したものです。
サイレンサーは多段膨張構造を持ち、MFJの新レギュレーション(114→111dB)に対応したものとなっています。
効果絶大のトラクションコントロール
スマートフォンのアプリ「YZパワーチューナー」を使えば、燃料の濃さや点火時期を細かく設定したり、出力特性を直観的にスムースからアグレッシブまで7段階に調整できます。

トラクションコントロールの威力は絶大で、ハンドルのスイッチでON/OFFを切り替えることができるほか、「YZパワーチューナー」で3段階に設定可能。スリッピーな路面では助けられ、これは一度知ってしまうと手放せない装備となりそうです。
「YZ250FX」にて2022年、JNCC総合チャンピオンに輝いた馬場大貴選手に話を聞かせてもらうと、「状況によってトラコンを効かせれば、ハイアベレージを保てる」と、電子制御が実戦向きであることを教えてくれます。
また、開発責任者の中澤さんが言うとおり、技量を問わず「ライダーのレベルが1ランク上がるかもしれません」と、新型の完成度には舌を巻きます。
確かにあらゆるシーンで、筆者もマシンに助けれました。上級者はもちろん、これからオフロードを始めるエントリー層にもオススメできます。

Writer: 青木タカオ(モーターサイクルジャーナリスト)
バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。自らのモトクロスレース活動や、多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク技術関連著書もある。




















