中上貴晶 vs 同世代ライバルたち! 実はMoto2・125cc時代から続いていたMotoGPへの出世争い
2024年いっぱいでMotoGPレギュラーライダーの座を退く中上貴晶は、125ccでの2年とMoto2での6年を合わせた8年間、まばゆいばかりの才能を持つ同世代のライバルたちとしのぎを削ってきた。2018年に最高峰クラスへ昇格を果たすまでの、そんな世界の猛者との熾烈な出世争いを中上の存在を軸に振り返っていく。
MotoGP昇格前夜、中上が繰り広げた出世争い
7年にわたった中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)のMotoGPレギュラーライダーとしての挑戦は、2024年で幕を閉じる。

1992年2月9月生まれの中上は、2008〜2009年に125ccで2年、2012〜2017年にMoto2で6年、今もMotoGPの中核を担う、まばゆいばかりの才能を持つ同世代のライバルとしのぎを削ってきた。
MotoGP昇格前夜、日本のエースはいかに世界と互してきたのか、猛者たちとの戦いを振り返っていく。
“未知なる競合との遭遇”が連続した125cc時代
まず125ccで立ちはだかったのは、現在WSBK(スーパーバイク世界選手権)を走るアンドレア・イアンノーネ(1989年8月9日生まれ)だ。
I.C.チームで2008年、同チームながら改称したオンガッタ・チーム I.S.P.A.で2009年、イタリアの中堅チームでの2年間、イアンノーネとは同じチームで争った。

2008年が参戦4年目のイタリアンに比べ、当時16歳の中上は、未経験のコース、初めてのアプリリアに苦戦。さらに2009年はイアンノーネにのみ進化型のRSA125が与えられ、中上はカスタマー仕様のRS125R。対抗できる状況ではなかった。
また125ccではマルク・マルケス(1993年2月17日生まれ)、ヨハン・ザルコ(1990年7月16日生まれ)、今年はワイルドカード参戦にとどまるポル・エスパルガロ(1991年6月10日生まれ)、ホンダのテストライダーを務めるステファン・ブラドル(1989年11月29日生まれ)らとも遭遇するが、その中で群を抜いた結果を残したのはマルケスだ。
Moto2クラス1年目に再会した、後の絶対王者
中上がMoto2クラスで世界へ戻った2012年、マルケスは前年ランキング2位の2年目。この年は17戦中9勝、完走したレース全て表彰台という圧倒的な成績で、2010年の125ccに続く2度目のチャンピオンに輝いた。

当時は新たに昇格するライダーのファクトリー・チーム加入を認めない『アンチ・ルーキー・ルール』が存在していたが、シーズン中の撤廃を受け、2013年からのレプソル・ホンダでのMotoGP参戦が決定。後に最高峰クラスで絶対王者と評される活躍を見せることは周知の通りだ。









