メグロK3にはある! カワサキW1で感じる恍惚感と殿様乗りの堂々たる気持ち!!
これぞ憧れのメグロだ!
W1の前身、カワサキメグロK2に続くモデルとしてよみがえったのがメグロK3。サイドカバーには片仮名で「メグロ」の文字が入り、存在感は抜群です。

車体色はミラーコートブラック×エボニーのみで、黒を基調にシンプルそのもの。車体重量は227kgで大きすぎないし、大型車としての車格も十分にあると感じます。
偉大なるブランドの子孫ですから、W1乗りとしては敬意を払いつつ、白いパイピングが入ったシートにまたがります。シート高は790mmで、身長175cm/体重66kgの筆者がまたがると、足つき性に不安がないことが確かめられました。

燃料タンクの表面は銀鏡塗装が施され、カメラマンが様々なものが映り込んでしまうと撮影するのが困難なほど美しく、キズを自己修復する特殊コーティング塗装のハイリーデュラブルペイントを採用しています。
上質なクロームメッキは、マフラーやスロットルボディカバー、エアクリーナー入口のリング、チェーンカバー、フューエルタンクキャップ、前後ウインカーボディ、テールランプボディ、さらにブレーキペダル、ミラー、ヘッドライトリム、オイルフィルターカバーに採用。漆黒のボディの中で、美しさをいっそう際立てています。
職人による手作業で5色に塗り分けられた立体成型のエンブレムは、ダブワン乗りとしては憧憬の念を抱かずにはいられません。かつては七宝焼でしたが、最新型はアルミ製。目黒製作所時代の繊細な質感とレトロ感が表現され、愛おしくて思わず手で撫でてしまうのでした。
創業100周年を祝う
目黒製作所の創業100周年を迎えて、最新式では2021年に初登場して以来、初のデザインアップデートを果たしていることも見逃せません。

「カワサキ250メグロSG」(1964年/昭和39年)の後継「MEGURO S1」(72万500円)のデビューが発表され、話題となっていますが、タンクグラフィックをメグロシリーズとして共通化。オーセンティックなレトロスタイリングをより際立たせています。
また、フロント19/リヤ18インチのスポークホイールは、リムをブラック仕上げにしました。メグロならではの落ち着いたカラーリングに仕上がりつつ、軽快さを印象づけています。

ベベルギアタワーを右側に配置した空冷4ストロークSOHC4バルブ直列2気筒エンジンは、低中速転域でのトルクを重視した出力特性で、360度クランクならでは等間隔爆発が生み出す豊かな鼓動感が味わえます。
ゆったりと大らかな気持ちで走ることができるフロント19インチのハンドリングも、遠くまで見通しの効くアップライトな姿勢にぴったりで、リラックスしてバーチカルツインエンジンのサウンドやトルクフィールを堪能できます。
自分のダブワンで走っているときにも感じますが、目的もなく、ただ走っているだけで幸せな気分。「MEGURO S1」もまもなく発売されるし、自分のガレージに新しいメグロと旧いカワサキが並ぶ姿を想像すると、ニンマリしてしまいます。
もちろん、それは現段階では妄想に過ぎませんが、ついつい夢想せずにはいられません。

Writer: 青木タカオ(モーターサイクルジャーナリスト)
バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。自らのモトクロスレース活動や、多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク技術関連著書もある。














