新型「パニガーレV4 S」に魅せつけられたトップグレードの威力 ドゥカティのスーパーバイクは第7世代へ

MotoGPマシンに最も近い公道市販車!!

 他にも空力向上や、初の自社製ホイール採用、熱排出効率アップ、デザインのアップグレードなど、その変更点は多岐にわたります。ドゥカティは自社のアイコンとも呼べるトップグレードである「パニガーレV4」シリーズを、常に磨き続けているのです。

ライダーが求めれば、「パニガーレV4 S」は相応に応えてくれます。「誰もがラップタイムを向上させることができるバイク」なのです。相応のフィジカルが必要になりますが……
ライダーが求めれば、「パニガーレV4 S」は相応に応えてくれます。「誰もがラップタイムを向上させることができるバイク」なのです。相応のフィジカルが必要になりますが……

 また、今回はタイムも計測しながらの試乗会でした。ただし、本格的なレース経験もない僕の身体はすぐに悲鳴を上げることに……。頑張ってサーキットを走ることも久しぶりでした。

 モードをアグレッシブ方向にすると、「パニガーレV4 S」の運動性は上がるのですが、僕の身体がついていきません。「誰もがラップタイムを向上させることができるバイク」。技術説明ではそんな説明もあり、それは間違いない事実でしょう。でもそれには相応のフィジカルが必要になります。

 ライダーが求めれば、「パニガーレV4 S」は相応に応えてくれます。従来モデルよりも安定して速いラップタイムを刻むことは難しくないでしょう。普通のライダーが抱く心配や不安を「パニガーレV4 S」は正確に把握し、解消してくれるからです。

 サーキットに持ち込むことは必須ですが、「パニガーレV4 S」はMotoGP譲りのV4エンジンを、かつてないほど存分に楽しませてくれます。電子制御を正しくセレクトすることができれば、もう恐怖心を抱くことはありません。それどころかMotoGPマシンと同じ爆発間隔やデスモドローミック特有の高回転の伸び、逆回転クランクのメリットなどを味わう余裕も生まれるでしょう。

「パニガーレV4 S」は、MotoGPマシンの片鱗を見ることができる、夢のようなマシンとも言えるのです。

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Writer: 小川勤

1996年にエイ出版社に入社。2013年に二輪誌『ライダースクラブ』の編集長に就任し、様々なバイク誌の編集長を兼任。2020年に退社。現在はフリーランスとして二輪媒体を中心に執筆を行なっている。またイベントレースも好きで、鈴鹿4耐、菅生6耐、もて耐などにも多く参戦。現在もサーキット走行会の先導を務める。

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