ここ30年で最も劇的な進化を遂げたロングセラー車 ロイヤルエンフィールド「ブリット350」とは

排気量349ccの空冷単気筒エンジンを搭載するロイヤルエンフィールド「Bullet 350(ブリット350)」は、長い歴史を持つロングセラーモデルです。2024年型のフルモデルチェンジで新世代となり、その印象は大きく変わりました。一体どのような乗り味なのでしょうか。試乗しました。

約30年前は、シーラカンスだった!?

 ホンダの「スーパーカブ」やBMWモトラッドのフラットツインGS、ハーレーダビッドンの「ウルトラ」や「ローライダー」など、2輪の世界にはいろいろなロングセラーが存在します。そういったモデルの中で、私(筆者:中村友彦)がバイクメディアの仕事を始めた1990年代中盤と現在を比較して、最も劇的な進化を遂げたと感じるのは、ロイヤルエンフィールドの「ブリット350」です。

ロイヤルエンフィールド「Bullet 350」(2024年型)に試乗する筆者(中村友彦)
ロイヤルエンフィールド「Bullet 350」(2024年型)に試乗する筆者(中村友彦)

 何と言っても今から30年ほど前の「ブリット350」は、2輪の世界のシーラカンスと呼びたくなる存在だったのですから。

 と言うのも当時のロイヤルエンフィールドは、1955年型の「ブリット350」をほぼそのままの状態で販売していたのです。

 どうして1955年型なのかと言うと、インドでノックダウン生産が始まったのが1955年だったからという単純な理由ですが(イギリスの本家が初代を発売したのは1932年で、現行車に通じる車体構成を採用したのは1949年から)、1990年代中盤の基準で考えると「ブリット350」はすべての要素があまりに古く、ヤマハ「SR400」をモダンバイク(?)と感じるほどでした。

 ただし旧車好きの視点で見るなら、1955年型と大差ないモデルが新車で購入できたという事実は、歓迎すべきことだったように思います。もっともバイクメディアで仕事をする人間として、当時の「ブリット350」を絶賛ができたのか言うと、それはなかなか難しいところでした。

 とはいえ、2024年から国内発売が始まった現行モデルなら、私は自信を持って万人にオススメできます。もちろん、ネオクラシックモデルや単気筒に興味がないライダーに薦めるつもりはありませんが、昔ながらのスタイルや乗り味に興味を抱いているライダーなら、現行の「ブリット350」が気に入る可能性は相当に高いでしょう。

シリーズ史上最大の改革を敢行

 そんな「ブリット350」は、2024年型でシリーズ最大の改革を敢行しました。と言っても、基本構成は2023年に登場した現行「クラシック350」と共通なのですが(外観から判別できる相違点はシート、リアフェンダー、インジェクションカバー、そしてカラーリングのみ)、90年以上に及ぶこのモデルの歴史を考えると、2024年型で行なわれたフルモデルチェンジはなかなか感慨深いものがあります。

ロイヤルエンフィールド「Bullet 350」(2024年型)
ロイヤルエンフィールド「Bullet 350」(2024年型)

 中でも最も注目するべき要素は、振動を緩和する機構としてエンジンのクランクケース内に1軸バランサーを新設したことでしょう。

 さらに言うなら、動弁系をOHVからOHCへ、ボア×ストロークを70×90mmから72×85.8mmへ、1次減速をチェーンからギア式に変更したことなども、同社の新世代空油冷単気筒を語るうえでは欠かせない要素です。

 また、フレームは基本的に伝統のダイヤモンドタイプを継承しているのですが、下部には剛性向上に寄与しそうなボルトオン式のダウンチューブを追加しています。

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