子供の足ブラブラ注意 自転車の後部座席で思わぬ事故 チャイルドシートもメンテナンスが必要な理由とは
自転車のリアチャイルドシート(後部座席)に乗せている子供が障害物と接触し、太ももの骨を折るという事故が増加していることが確認されています。その原因とは? 対策はどうすれば良いのでしょうか。
せめてメンテナンスでリスクを減らす
2025年3月に都内で開かれたシンポジウムで、自転車のリアチャイルドシート(後部座席)に乗せている子供が障害物と接触し、太ももの骨を折る大けがを負う事故が増加傾向にあることが発表されました。毎日を忙しく過ごす子育て家庭にとって、子供を幼稚園や保育園への送り迎えで大活躍する子乗せ自転車はなくてはならない存在です。

調査を行なったのは、産業技術総合研究所や都立小児総合医療センターなどの研究者や医師らのグループで、2019年からの6年間で、自転車のリアチャイルドシートに乗っていた2歳から8歳の子供が太ももの骨を折って入院する事故が、都内の2つの病院だけで35件確認されているそうです。
その事故の多くが、電動アシスト自転車での走行中にリアチャイルドシートに乗った子供の足が車止めのポールやガードレールに接触した際に発生しており、走行速度に関係なく骨折のリスクがあったとのことです。
そもそも自転車は1人乗りが原則ですが、運転者が16歳以上で専用のチャイルドシートを装着していれば、1歳以上6歳未満の子供を乗せて走ることができます。
ただし、どのような自転車にでもチャイルドシートが取り付けられるわけではなく、スポーツタイプや折り畳み自転車等、対応していない車種に無理矢理取り付けると安全性が損なわれ、また故障の可能性も大きくなります。
子供を乗せることを前提に、子乗せ専用の自転車を選ぶことが重要で、特に2人の子供を前後の専用シートに乗せることを考えているなら、必要な強度やブレーキの制動性能など一定要件を満たすように設計された「幼児2人同乗基準適合車」を選ぶことが必須になります。
報道では、リアチャイルドシートに乗った子供の足が障害物に接触してしまう要因のひとつとして、子供がチャイルドシートのフットレスト(足乗せ)に足を置かず、シートの外に足を放り出す状態になってしまっていることが指摘されていました。
確かにリアチャイルドシートの形状や安全基準の見直しも重要な課題になってきますが、その手前の対策としてリアチャイルドシートのメンテナンスも重要です。
一般的なチャイルドシートの多くは、フットレストの高さを調節できるようになっています。購入時はまだ子供が小さく、フットレストに足が届かずにぶらぶらさせてしまう原因にもなるので高い位置に調節します。そこから成長に合わせてフットレストの位置も下げていくのですが、購入時のままの自転車を見かけることが意外とあります。
子供がある程度成長し、足も長くなった状態で高い位置にあるフットレストに足を乗せようと思うと、かなり膝を曲げなければならなくなり、窮屈に感じてフットレストに足を乗せない子供の心理もあるでしょう。
フットレストの位置調節はそこまで難しい作業でもなく、種類によってはドライバーだけで可能なので、子供の成長に合わせて窮屈に感じない位置にセットすることが重要です。
また、今回の報道では触れられていませんでしたが、チャイルドシートのシートベルトのメンテナンスも重要です。緩過ぎるのもダメですが、キツ過ぎると子供が嫌がって自分で外してしまう事もあります。フットレストと合わせて、シートベルトの長さ調節も定期的なメンテナンスのひとつです。
ちなみに、自転車のリアチャイルドシートは1歳以上もしくは2歳以上から小学校に上がるまでの使用が標準となっていますが、一般的には体重22kg以下、身長115cm以下という制限も設定されています。年齢を問わず、想定以上に大きな子供をチャイルドシートに乗せるのは控えるべきでしょう。





