とてもシビアなタイヤマネジメント 日本人唯一の現役MotoGPライダー小椋藍選手の初シーズン4戦目
MotoGP第4戦カタールGPが、2025年4月11日から13日にかけて、カタールのルサイル・インターナショナル・サーキットで行なわれました。2025年シーズンのMotoGPクラスに参戦する唯一の日本人ライダーにしてルーキーの小椋藍選手(トラックハウス・MotoGP・チーム)は、スプリントレースを7位、決勝レースを15位で終えました。
まだ慣れないミシュランタイヤで決勝15位、「これもまた経験」
ナイトレースとなるMotoGP第4戦カタールGPは、午後から走行が始まる特殊なスケジュールです。スプリントレース、決勝レースともにスタート時刻は日が暮れたあとの20時で、コース上を無数のライトが照らす中、レースが行なわれます。

2025年シーズンからMotoGPクラスに参戦する唯一の日本人ライダーにしてルーキーの小椋藍選手(トラックハウス・MotoGP・チーム)は、土曜日に行なわれた予選をQ1から迎え、Q1をトップで突破すると、Q2で10番手を獲得しました。11周で行なわれたスプリントレースでは10番手から小椋選手が得意とする追い上げのレースを見せ、7位でゴールしました。
スプリントレースは決勝レースよりも周回数が少なく、よりアグレッシブな展開となります。こうしたレースでもスタートから順位を上げてゴールできることが、小椋選手の一つの強みです。
また、このレースではリアのタイヤ選択がソフトとミディアムで分かれました。小椋選手はフロント、リアともにミディアムを選択しましたが、小椋選手曰く「(リアに)ソフトタイヤを選んだライダーがだいぶ苦戦をしていて、ラップタイムにかなり差があったので、抜くことができました」という状況もあったそうです。
「トップと差が開きすぎてしまったかなとは思いますが、明日に向けて11周をミディアムのリアタイヤで走れたのはよかったと思います。もう少し改善できれば、明日、いい走りができると思っています」
小椋選手は、MotoGP.comのインタビューでそう語っていました。

しかし、決勝レースはスプリントレースとは異なる展開になりました。
10番手からスタートして、ずるずると後退し、15位でフィニッシュしたのです。原因はタイヤでした。レース序盤にリアタイヤをケアしながら走っていたため、フロントタイヤを使いすぎ、レース中盤からフロントタイヤのグリップがなくなってしまったのです。
「レースマネジメントとしては、今日はかなり悪かったです。直していかないといけないところばかりです。これもまた経験なので、次につなげていけるように見直して、次に向けて頑張ります」(MotoGP.comのインタビューより)
タイヤマネジメントに優れる小椋選手としては珍しいミスにも見えます。ただ、MotoGPクラスのルーキーである小椋選手にとって、ミシュランタイヤでのレースはまだ4戦目です。こうした想定外もまた、経験値となることでしょう。
第5戦からはヨーロッパラウンドが始まりです。その口開けとなるスペインGPは、4月25日から27日にかけて、スペインのヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトで行なわれます。
Writer: 伊藤英里
モータースポーツジャーナリスト、ライター。主に二輪関連記事やレース記事を雑誌やウエブ媒体に寄稿している。小柄・ビギナーライダーに寄り添った二輪インプレッション記事を手掛けるほか、MotoGP、電動バイクレースMotoE取材に足を運ぶ。





