両輪駆動、しかも切り替えも可能なパートタイム2WDハンターカブ!? カフェカブ九州で総合優勝を果たしたカスタム車両を解説
HSR九州サーキット(熊本)で開催された「第16回カフェカブパーティーin九州」九州各県はもとより全国各地からカブ乗り・カブ好きが200台以上も集まりました。 その中から当編集部がピックアップした個性派カブを紹介します。
オールタイム2WDではなく切り替え可能!! しかも手作りだってんだからスゴ過ぎ!!
近年ハンターカブ(CT125)などの現行インジェクションが優勝することが多かったカフェカブ九州ですが、そのアイデア・手作り・仕上がりの良さが参加者からの人気を集め、見事1位となったのが、今回紹介する2WD、両輪駆動のCT110(ハンターカブ)です。

パッと見は普通のCT110で、エアクリーナーがシュノーケルタイプに変わっていることと、リアボックスはカブのカスタムで良く見られるあるあるの仕様であり、2WDであることを見逃してしまうほどノーマル然とした仕様になっています。
エンジン副変速機の右上部、車体左側のサイドカバー下に何やら怪しげなボックスに2WD化する秘密が詰まっています。樹脂製のノブを回転させることで中のギアが移動、矢印を赤い丸の位置に合わせるとフロントスプロケットの回転を広い2WDの動力となります。

先のエンジン側ギアボックスからプロペラシャフトを通じフロントフェンダーに設置されたギアボックスへ。こちらもエンジン側と同じくノブを回し、ギアを噛ませることで動力が伝わりギアボックスからスプロケット→チェーン、そしてフロントホイールハブに装着したスプロケットを回すことで前輪も駆動する2WD化することが可能となっています。
いかがだったでしょうか? カフェカブ九州の人気コンテストで1位を獲得した2WD CT110。カスタムパーツ盛り盛りのスタイルではなく、あくまでもノーマルルックでありながら2WDという他に類を見ないギミック、それをオーナー自ら作り上げたDIYという点も素晴らしいしかない見事なカブカスタムでした。