コンマ0秒以下の世界!! ルーキーイヤー後半戦に臨む小椋藍選手 後列スタートなるも得意なサーキットでポジティブな感触
MotoGP第13戦オーストリアGPが2015年8月15日から17日にかけて、オーストリアのレッドブル・リンクで行なわれました。MotoGPクラスに参戦する日本人ライダーにしてルーキーの小椋藍選手(トラックハウス・MotoGP・チーム)は、スプリントレースは15位、決勝レースは14位でした。
ルーキーイヤー後半戦突入。コンマ0秒以下の争いで浮上なるか!?
2025年シーズンのMotoGPは、オーストリアGPから後半戦に入りました。MotoGPクラスに昇格した小椋藍選手(トラックハウス・MotoGP・チーム)にとっては、ルーキーシーズンがオーストリアGPを含めて残り10戦ということになります。

小椋選手にとって、レッドブル・リンクは好きなサーキットです。しかし2024年にはMoto2クラスでチャンピオンシップを争っている大事な時期に、転倒を喫して右手を骨折した場所でもありました。
木曜日の囲み取材で、サーキットに対して少しネガティブな気持ちがあるのかと尋ねると、小椋選手は「このサーキットはポジティブな感情しかないです」と語っていました。
金曜日の走り出しは悪くはありませんでした。午後のプラクティスは12番手で終えています。Q2ダイレクト進出の範囲内である10番手のライダーとはわずか0.032秒差で、ほとんど差がありませんでした。
小椋選手自身も「明日はセクター2さえ良くなれば大丈夫だと思います。いつもよりも、戦いの中に入っている、という感じはありますね」と語っていました。
しかし、土曜日には状況が変わります。真っ直ぐのブレーキング、減速に苦戦し、プラクティスのタイムを、通常はタイムが最も短縮される予選(Q1)で更新できなかったのです。周りがタイムを詰めたのに対し、小椋選手は足踏みをしてしまい、このために予選は19番手に沈みました。
スプリントレースを19番手からスタートした小椋選手は、15位でゴールしました。
「今回、真っ直ぐのブレーキングが課題となっています。(ストップ&ゴーのレイアウトであるレッドブル・リンクの)サーキットとしても、それが大事なところなんです。今日、その問題がわかったので、明日に向けて頭を悩ませているところです」
日曜日の決勝レースは19番手からスタートし、14位でフィニッシュしています。週末のスケジュールとして、スプリントレース後は日曜日朝の10分間のウオームアップ走行があるだけです。それでも、小椋選手はセッティングを変更してフィーリングを改善したそうです。
「車高を上げて、バイクの動きが良くなりました。MotoGPクラスでは考えることが多いですけど、サーキットをどう速く走るか、という部分はMoto2クラスと似ています。わかってはいるんですが、速く走るためのいろいろなフィーリングが、まだ自分の中ではまっていないんです。でも、このサーキットが得意な感じはまだありますよ」
小椋選手は「内容としては、今日はだいぶ良かったと思います」とも語っていました。ルーキーの小椋選手にとって「内容」、つまり糧となるレースを重ねることは、とても重要です。
連戦となるMotoGP第14戦ハンガリーGPは、8月22日から24日にかけて、ハンガリーのバラトンパークで初開催されます。
Writer: 伊藤英里
モータースポーツジャーナリスト、ライター。主に二輪関連記事やレース記事を雑誌やウエブ媒体に寄稿している。小柄・ビギナーライダーに寄り添った二輪インプレッション記事を手掛けるほか、MotoGP、電動バイクレースMotoE取材に足を運ぶ。





