意外と多い!? バッテリーのトラブル クルマと違ってバイクはメンテナンスしづらいってホント?

いまどきのバイクはセルフ式スターターが主流で、エンジンやブレーキなども電子制御されているので、バッテリーが上がったらけっこう大変です。基本的には充電して復活を試みますが、そもそもバッテリーはどこに搭載されているのでしょうか?

意外と多い、バッテリーのトラブル

 しばらく動かしていなかったバイクに乗ろうとしたら、バッテリーが上がっていてエンジンがかからない……。はたまた、駐車した時にキーを「P(パーキング)」で抜いてしまったためにバッテリーを上げてしまった……。長く使っていて、純粋にバッテリーの寿命が尽きてしまった……等々、バッテリーに関するトラブルは少なくありません。

カワサキ「Z900RS」の場合、シートを外したらバッテリーが見えてアクセスも良好
カワサキ「Z900RS」の場合、シートを外したらバッテリーが見えてアクセスも良好

 そんな時、まずはバッテリーを充電するのが基本ですが、そもそも愛車のバッテリーがどこに装備されているか知っていますか?

 なんとなくシートの下かサイドカバーを外したら見える場所にあるような気がするし、日本メーカーのバイクはそういった場所に装備している場合が多いと言えます。

 たとえばカワサキ「Z900RS」は、シートを外せばバッテリーがよく見えてバッテリー端子にも簡単にアクセスできます。そのためバッテリーを充電したり、ジャンプコード(ブースターケーブル)を使って他車から電気をもらってエンジンをかけることもできます。近年はエンジンスタート用のモバイルジャンプスターターも販売されていますが、それらも容易に使えます。

 またバッテリーの着脱が簡単なので(ドライバーでバッテリー端子を外すだけ)、バッテリー充電器を持っていなくても、取り外してバイクショップに持って行って充電したり、新品に交換するのも難しくありません。

 とはいえ、すべてのバイクが一目でわかる場所にバッテリーを搭載していてアクセスも簡単とは限りません。むしろどこにあるのか見えなかったり、工具を使ってカバーや取り付けステーを外す必要があるバイクの方が多いでしょう。

事前にバッテリーの場所やアクセス方法を確認!

 たとえばホンダ「CB1300 SUPERFOUR」も、バッテリーはシートの下にあります。ただしシートを外してもバッテリーは見えず、バッテリーカバーを兼ねた小物入れの下に配置されています。

 そしてバッテリーにアクセスするには、バッテリーカバーに装着されたETC車載器やコントロールユニットを取り外さないとバッテリーに到達できないため、そのままでは充電器やジャンプコードのワニ口クリップでバッテリー端子を挟めません(現行モデルの場合)。

 またホンダ「CT125・ハンターカブ」のバッテリーは、おおむね燃料タンクの下あたりにありますが、アクセスするにはセンターカバーを取り外し(クリップとボルト留め)、さらにバッテリーカバー(ボルト留め)を外す必要があります。

 このように、一目でバッテリーが確認できなかったり、工具を使ってカバー類を外す必要があるバイクも少なくありません。もし出先でバッテリーが上がってしまった時に対処できるよう、愛車のハンドブック等で事前にバッテリーへのアクセス方法などを確認しておきましょう。

なぜメンテナンスしにくい場所にある?

 バッテリーが上がってしまうのはそれほど珍しいトラブルではなく、そもそもバッテリーは消耗品なので交換が必要なのに、なぜ車種によってはアクセスしにくい場所にあるのでしょうか?

 現在主流の鉛バッテリーは、バイクを構成する部品の中では比較的重量があります。そのため車種によってはより良いハンドリングを狙って、車体の重心の近くや低い位置に配置することでマスの集中化を図っています。

 もちろんデザイン上の制約で場所が決まる場合もありますが、それでも敢えてメンテナンス性を無視しているわけではないでしょう。

 近年は超軽量でコンパクトなリチウムバッテリーが登場し、搭載位置の自由度が増していますが、市販車ではまだ少数派と言えます。

作業時のショートに注意! 充電用コネクターの装備がオススメ

 上がってしまったバッテリーを充電する際に、バッテリー充電器のワニ口クリップでバッテリー端子を挟むわけですが、プラス(+)とマイナス(-)を間違えないようにするのは当然として、ワニ口クリップがバッテリー周囲のフレームや他の部品に接触してショートしないよう、細心の注意が必要です。

ワイズギアのバッテリーキーパーには、ワニ口クリップ(右)のほかに、あらかじめバッテリーに装着しておく防水仕様の充電コネクター(左)が同梱される
ワイズギアのバッテリーキーパーには、ワニ口クリップ(右)のほかに、あらかじめバッテリーに装着しておく防水仕様の充電コネクター(左)が同梱される

 ここで「バチッ」とショートさせると、保護回路のヒューズが切れるくらいならまだマシで、最悪の場合は電子部品(エンジンコントロールユニットなど)が破損して高額な修理代がかかってしまいます。

 そこで、バッテリーにアクセスしにくかったり端子の周囲にスペースが少ない車種にオススメなのが、バッテリーにあらかじめ装備しておく「充電用コネクター」です。

 近年のバイク用充電器にはワニ口クリップだけでなく、この充電用コネクターを同梱する製品が増えています。これをあらかじめ装着しておけばショートする危険もなく、いつでも簡単に充電できます。バイクに乗る機会が少ない時期などに補充電しておけば、バッテリーの寿命も延びて出先で上がってしまう不安も減るでしょう。

 充電コネクターの装着作業が難しいようなら、無理せずバイクショップに依頼しましょう。バッテリー交換時に装着してもらえば、作業コストもあまりかからないと思われます。

 というワケで、万が一(でもない)バッテリー上がりに備えて、バッテリーの搭載場所やアクセス方法の確認、そして安全・簡単な充電コネクターの装着をオススメします。

【画像】自分のバイク結構面倒かも……車種によって異なるバッテリーの配置を見る(11枚)

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Writer: 伊藤康司

二輪専門誌『ライダースクラブ』に在籍した後(~2005年)、フリーランスの二輪ライターとして活動中。メカニズムに長け、旧車から最新テクノロジー、国内外を問わず広い守備範囲でバイクを探求。機械好きが高じてメンテナンスやカスタム、レストアにいそしみ、イベントレース等のメカニックも担当する。

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