バガーレース初参戦!! 「重い、止まらない、曲がらない」!? レーシングライダー石塚健のレースレポート
初めてバガーレースのシリーズ戦にワイルドカード参戦した、レーシングライダー石塚健選手のレポートをお届けします。シリーズ戦への参戦は日本人初となります。
シリーズ戦への参戦は、日本人初
皆さんこんにちは! レーシングライダーの石塚健です。
11月8日、9日に、スペインのへレスサーキットで開催された「BRL Europe(バガー・レーシング・リーグ・ヨーロッパ)」最終戦にワイルドカード参戦してきましたので、そちらのレポートをお届けしたいと思います。
そもそも「バガーレースって何?」という方も多いと思うので、簡単に説明をしつつ、参戦についての経緯をお伝えできればと思います。それでは行ってみましょう!

バガーレースはアメリカ国内で盛んに行われていて、非常に人気が高くハイレベルなレースのひとつ。そんなレースとして確立しているのが、モトアメリカの「キング・オブ・ザ・バガーズ」です。
その人気から、バガーレースシリーズは近年アメリカ以外にも展開しており、同じくアメリカ国内で行われている「BRL(バガーレーシングリーグ)」や、ヨーロッパを舞台に行われる 「BRL Europe」が存在します。
また2026年より、「BRL Australia」も開催されるとのことで、各国でバガーレースの人気と認知度が上昇しています。
また、ハーレーダビッドソンとMotoGP(およびその運営主体であるドルナスポーツ)が共同で、新しい大排気量の国際バガー型バイクレースシリーズを立ち上げることを発表したのも記憶に新しいかと思います。
このシリーズは「Harley-Davidson Bagger World Cup(ハーレーダビッドソン・バガー・ワールドカップ)」という名称で、2026年シーズンからスタート。 レース専用に大幅改造されたバガースタイルのマシンを使用して行われるレースは、開催目的として、キング・オブ・ザ・バガーズで得た経験と技術を世界規模に拡大し、MotoGPの舞台と融合させることで、ブランドのモータースポーツ競技性と話題性を強化することにあります。
「ワールドカップ」と言う通り、アメリカやヨーロッパの複数国・地域を跨ぐ国際シリーズとして位置づけられます。現時点での発表では、アメリカとヨーロッパで6戦(12レース)が予定されています。
と、簡単にバガーレースシリーズについてお伝えしましたが、今回僕が参戦してきたのはBRL Europeです。もちろん初めての参戦ですし、バガーレースシリーズ参戦は日本人にとっても初めてとなります。

マシンはハーレーダビッドソンの「ロードグライド」を使用し、タイヤはメッツラーの全車イコールコンディションです。
チームはスペインのカルタヘナに拠点を置く「SPANOVER motorcycles」で、以前から親交のあった新規チームからオファーをいただき、参戦する流れになりました。
BRLは主にハーレーダビッドソンやインディアンの車両が使用されますが、まれにドカティを使用するチームも存在します。
僕自身、バガーマシンは初めての経験なので、マシンのポテンシャルやチーム力など未知な部分が多く、あの大排気量マシンを乗りこなせるかな? と少々不安もありましたが、以前から興味のあったカテゴリーだったので、参戦できることになりとてもワクワクしていました。
レースウィーク前、11月2日にはカルタヘナ・サーキットでプライベートテストが行われました。
まだまだチームのバイクは参戦に向けてのデータ取り段階であり、今シーズンに関しても数回のテストと、9月に行われたポルトガルラウンドに参戦したばかり。改善点は山のようにありますが、そこを確認できたことと、バガーバイクというものを理解するための大事なテストになりました。
重い、止まらない、曲がらない、そんなイメージの通りのバイクでしたが、正直、思っていたほどではないかな? というのが本音です。もちろん自分が今まで乗ってきたバイクとは全く違うフィーリングでしたが、それがとても新鮮で、周回を重ねて理解していくほどに楽しくなる、そんなバイクでした。
ちなみに今回のへレスラウンドで僕が使用するバイクは、このテストで使用したバイクではなく、BRL主催者が用意してくれるレンタルマシンです。
チームのバイクの現状や僕自身の今後を考えたときに、いい状態のバイクをレンタルして参戦する、というベストな選択をチームオーナーがしてくれたのです。チームの気遣いには本当に感謝です。
ということで、今はレースウィークの水曜日、へレスサーキットへ向けて出発する前日にチームオーナーの家でこの記事を書いていますが、自分でもどんなレースになるのか、ドキドキワクワクです。
ちなみに、スプリントレースに参戦するのは3年振りなので、そういった点も少々緊張しますが、完全に楽しみが勝ります。
次回はレースウィークとレースの模様をお伝えいたします。良い報告ができるよう頑張ります! それではまた!
Writer: 石塚健
(レーシングライダー)埼玉県出身の30歳。3歳からポケットバイクに乗り始め、ロードレースというオートバイ競技に参戦。現在は世界各国で活躍できるライダーを目指して日々、活動中。 2019年から、ヨーロッパでおこなわれる「FIM CEV REPSOL Moto2ヨーロピアンチャンピオンシップ」への挑戦を開始。2025年は「FIM 世界耐久選手権」に、フランスのDafy-RAC41-Hondaより参戦し世界タイトルを目指します。自身のチームも立ち上げ「鈴鹿8耐」にも参戦! スポンサー募集中です! 応援よろしくお願いします。








