大きさに驚愕 美味しいアジフライを求めて走る旅 佐賀関から大分市内へ 道中で出会った「豊後アジフライ」が究極に満足!?

アジと言えばアジフライ! というライダーのために、美味しいアジフライを味わえる店を紹介します。大分県の佐賀関から大分市内へ向かう国道197号沿い、海に面した「風と海 関乃市」を訪れました。

関アジを追い求めて出会った黄金アジ

 美味しいアジフライを求めて、筆者(増井貴光)が愛車のハーレー「ロードグライド」やって来たのは大分県の佐賀関(さがのせき)です。

 愛媛県松山市で仕事を終えて、友人のチューニングショップがある福岡に向かうことにしました。松山から福岡へは、しまなみ海道で広島に渡り、山陽道から関門海峡で福岡県に入るか、八幡浜か佐田岬の三崎港からフェリーで大分県へ入るか悩みます。

 広島県の呉にも行ってみたい気がしますが、大分から福岡のルートも捨てがたい。しかし佐賀関で関アジのフライも食べたいと悩んだ結果、三崎港から佐賀関に渡ることにしました。以前、佐賀関を訪れた時に入れなかった港近くの店を目指すことにします。

「風と海 関乃市」(大分県大分市)の「豊後アジフライ」。かなりの大きさで厚みもある。頭から尾までを揚げた骨せんべいまで一緒で「豊後アジ」を1尾まるごといただくことに
「風と海 関乃市」(大分県大分市)の「豊後アジフライ」。かなりの大きさで厚みもある。頭から尾までを揚げた骨せんべいまで一緒で「豊後アジ」を1尾まるごといただくことに

 松山から三崎港まではバイクで1時間半ほど。フェリーは1時間に1本出ているので、それほど待つこともないでしょう。バイクは5台しか乗れないそうなので予約をしていないのが気になりますが、乗れないようなら佐田岬の先端にでもツーリングをして次の便に乗ればイイや、と思いつつ三崎港に到着です。運良く次の便に乗れました。

 デッキでのんびり景色を眺めているうちに、70分の船旅は終わって佐賀関に入港しました。フェリーを降りて目的の店まで3分ほどで到着したのですが、この日は鯵が水揚げされなかったそうで、メニューの関アジのフライが関サバのフライになっているではないですか! これは想定外の事態です。

 検索してみるもののアジフライを食べられそうな店は発見できません。「俺の関アジ~」と嘆きつつ、諦めて国道197号を大分市内に向けて走り出しました。

 海岸線が気持ち良く、気を取り直して5kmほど走ったところで「関サバ関アジ」の文字が! これは突撃する以外の選択肢はありません。焦らず前後の安全確認をして駐車場に入ります。

 店の名前は「風と海 関乃市」です。一旦は諦めた関アジに、こんなに早く巡り会えるとは思わなかった筆者は、海に面した駐車場に愛車を停めて、スキップする勢いで店に入ります。

 窓際の席に座ると先ほどフェリーで渡った豊後水道から別府湾まで一望できます。豊後水道を眺めながら関に揚がった鯵のフライを食べられるなんて最高だなぁ、なんて思いつつメニューをチェックします。

「関アジ御膳」に「関サバ御膳」と、関の二大名産の刺身を中心にした御膳に続いて海鮮丼など美味しそうな料理のオンパレードです。

 さらにめくっていくと、ようやく筆者的主役のアジフライが浮上してきました。しかしここで衝撃を受けます。なんと「関アジ」ではなく「豊後アジフライ御膳」と書いてあるではないですか! 店の方に確認すると「関アジと同じく豊後水道で一本釣りをした鯵ですが、佐賀関漁港とは違う港に揚がったもの」だそうです。

 ここで引き下がる訳にはいかない、瀬戸際に立つ筆者です。迷わず「豊後アジフライ御膳」をお願いしました。

 料理を待つ間に調べてみると、「関アジ」は豊後水道の速吸瀬戸(はやすいせと)と呼ばれる佐賀関半島と佐田岬の間の水域で、一本釣りで活きたまま佐賀関漁港に水揚げし、活け締めされたブランド鯵だそうです。

 豊後水道は瀬戸内の冷たい水と黒潮が混ざり合い、プランクトンが豊富で根付きの黄金アジが生息しています。そのため速吸瀬戸とは違うエリアでも黄金アジが獲れて、それを「豊後アジ」と名付けたようです。

 なるほど、と思ったところに「豊後アジフライ御膳」が出来上がってきました。

佐賀関港から大分市内に向かう国道197号に面した「風と海 関乃市」は、豊後水道の海鮮と景色が楽しめる店だった
佐賀関港から大分市内に向かう国道197号に面した「風と海 関乃市」は、豊後水道の海鮮と景色が楽しめる店だった

 皿には半身が2枚、それがびっくりするほど大きいのです。その背後には頭から尾までを揚げた骨せんべいもいます。つまり「豊後アジフライ」がまるまる1尾、皿に盛られているのです。

 付け合わせはサラダとポテトサラダです。茶碗蒸しと冷奴、ご飯、味噌汁、漬物、そしてデザートの水羊羹が付いて「豊後アジフライ御膳」です。ドリンクバーも含まれています。

 早速、と言うかもう待てません! 「豊後アジフライ」をいただきます。

 とにかく大きくて厚みもあります。粗めのパン粉でサクサクの衣に豊後水道の速い流れの中で生きてきたため身が締まった筋肉質の鯵です。これが無茶苦茶に美味しい。筆者の脳内では「関アジ」は泳ぎ去り、潮の流れに逆らって黄金に輝く「豊後アジ」がやってきました。

 味もボリュームもかなりの大物です。アジフライの合間に骨せんべいもバリバリ食べます。そうしてアジフライをいつもの倍くらい時間をかけて味わった筆者でした。

 食後のコーヒーを飲みながら豊後水道に感謝し、究極に満足して店を後に、西へと向かう筆者でした。

■風と海 関乃市
所在地/大分県大分市大平395-1
営業時間/11:00~17:00、土日祝11:00~18:00(月曜定休)
※営業時間、休日は変更となる場合があります

【画像】関アジじゃなくて豊後アジ!? デカイ! 美味い! 「風と海 関乃市」のアジフライを画像で見る(18枚)

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Writer: 増井貴光

旅をライフワークにバイク専門誌などで活躍するカメラマンでコラムニスト。国内だけでなく、アメリカでランドスピードレースやドラッグレースの撮影を続けている。著書としてユタ州ボンネビルで最高速に挑戦するライダーを撮影した写真集『bonneville』と、ルート66を実際に走って撮影した『movin’on』がある。また撮影だけでなく、イベント等の企画・運営にも携わるなどその活動は幅広い。愛車はハーレーFLTRXS、ホンダXR250とCT110

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