「バイクって楽しい」と思わせてくれるフルカウルスポーツ! スズキ「GSX250R」は扱いやすさや安心感こそが魅力!! ~高梨はづきのきおくきろく。~
毎月「8」がつく日は『高梨はづきのきおくきろく。』です。今回はスズキのフルカウルスポーツ「GSX250R」の魅力についてお届けします。
あの頃よりも好きになっていた!
皆さんこんにちは、バイク女子の高梨はづきです!
本日の「きおくきろく。」は、スズキのフルカウルスポーツ「GSX250R」をお届けしていくよ!
じつはこのバイク、2022年に一度乗ったことがあるんだ。あの頃は、このコラム連載を始めてまだ間もなくて、それまでスポーツバイクに乗ったことすらなかったところに、このスズキのバイクに乗る機会がきた。前傾姿勢にかなり身構えていたのを覚えている。
正直に言うと、自分の技量の無さから最後までぎこちないまま試乗を終えてしまって、「このバイクが本当に乗りやすくて人気なの……?」なんて疑ってしまっていたくらいだった。
でも、あれから4年。大型二輪免許も取得して、いろんな排気量のバイクに試乗させてもらえるようになって、いまではリッタークラスのスポーツバイクにも余裕を持って乗れるようになった。
だからこそ今回、原点に戻るような気持ちで「GSX250R」に向き合ってみた。そして改めて思った。
このバイク、めちゃくちゃ乗りやすい! それだけじゃなくて、4年前よりこのバイクのことを好きになっている自分がいた。

「GSX250R」は、排気量248ccの水冷並列2気筒エンジンを搭載したフルカウルスポーツ。最高出力は24PSと、数字だけ見れば控えめに感じるかもしれない。でもその分、低中速域の扱いやすさや日常での乗りやすさにしっかり振ったセッティングになっている。装備重量は178kg、シート高は790mmと、250ccクラスの中では比較的フレンドリーな数値だ。
まず、またがった瞬間のコンパクトさに驚く。見た目はスポーツらしいシャープなフォルムで、フロントからシートまでの距離が長く見えるから、横から見ると少し迫力がある。でも、上から覗き込むと全体的に幅がスマートで、かなりコンパクトな作りになっている。横からと上からで印象がまるで違うのも面白いところだ。
身長158cmの私で、両方のつま先がしっかり接地する。シート幅がスリムだから、足をすっと下ろせる安心感がある。ハンドルまでの距離も窮屈ではなく、体格に対して無理のないポジションに収まる。
スポーツバイクというと、首が疲れるほどのきつい前傾姿勢を思い浮かべる人も多いと思う。でも「GSX250R」は、自然に顔を上げられる程度の前傾で、長時間乗っても疲れにくそうな姿勢だ。
当時の私は、アップライトなポジションのカワサキ「エストレヤ」に乗っていたこともあって、その前傾姿勢に慣れるまで少し気を張っていた。きっと初めてスポーツタイプに乗る人は、あの頃の私と同じような気持ちになるんじゃないかなと思う。
今回リラックスして乗ってみて、いちばん実感したのはポジショニングの良さだった。シートに座ってステップに足を乗せた時の自然さ。ステップ位置が膝を曲げたその真下あたりにくるおかげで、軽い前傾姿勢でも足でしっかり体を支えることができる。これによって手首や首への負担がぐっと減って、「つらい姿勢」から外れてくれる。
もしステップがもっと後ろにあったら、バイクに抱きつくような姿勢になって疲れやすくなるはず。そうならない絶妙な位置関係が、このバイクの扱いやすさを支えているんだと思う。

ニーグリップのしやすさも印象的だった。タンクまわりがスマートだから、力を抜いた時の足の開き具合が自然と閉じる位置にくる。特別意識しなくても、体が「ここだよ」と教えてくれるようなフィット感がある。
走り出してみると、低速域は軽やかそのもの。エンジンのフィーリングはどこかマイルドで、素直な出力特性を持っていて、発進の瞬間から扱いやすい。鉄の塊を動かしているというより、自分の手の内で転がしているような感覚がある。常にこちらが主導権を握っていられる安心感があるんだ。
このエンジンは高回転の刺激よりも、街中でよく使う低中速域の扱いやすさを重視した特性。日常の移動でもストレスを感じにくい印象だった。
ホイールベースも比較的長めで、クイックすぎない落ち着いたハンドリング。この穏やかな安定感も、安心して乗れる理由のひとつだと思う。燃費性能の良さと容量15Lもの燃料タンクの余裕もあって、通勤からツーリングまで1台でこなせる設計が感じられた。

スピードを上げていくと、アクセル操作に対する回転の上がり方も素直で、ハンドルの切れ込みも軽快。停車時も走行時もフロントまわりが軽いから、取り回しのしやすさにも納得できる。装備重量178kgという数値以上に軽やかに感じられた。
そして、何より楽しかったのがカーブだった。あの頃は肩が強張っていて、「思ったより乗りやすいな」くらいの印象で終わっていた。でも今回は違う。体から自然に倒し込んでいくと、車体がヒラヒラと軽やかに向きを変えていく。その素直な旋回性がとても心地よくて、思わず笑ってしまうくらい楽しかった。
前後17インチのタイヤサイズも、フロント110/リア140と細身で、切り返しがとても軽い。大きなパワーに頼らず、車体の軽さと素直な旋回性で気持ちよく曲がれるところも、このバイクの扱いやすさにつながっていると感じた。
街中での走行中、信号待ちから右左折するだけでも自然と楽しくなる。緊張せずにこれだけ乗りこなせるようになった自分にも、少し嬉しくなった。
きっと「GSX250R」は、スペック表の数字だけでは語りきれないタイプのバイクなんだと思う。

最高出力は控えめに感じるかもしれない。でも実際に走らせてみると、その扱いやすさや安心感こそが、このバイクの本当の価値なんだと気づかされる。
無理に速さを追いかけなくてもいい。構えなくても、自然に走れる。その余裕が、結果的に「バイクって楽しい」と思わせてくれる。
4年前には見えなかった景色を、いまはちゃんと感じられる。そして気づけば、このバイクのことをあの頃よりもずっと好きになっていた。「GSX250R」は、そんな自分の変化をそっと教えてくれているようだった。
初めてのスポーツバイクとしても、久しぶりに原点に戻りたい人にも、きっと優しく迎え入れてくれるはず。
ということで本日はここまで。また8の付く日にお会いしましょ~♪

Writer: 高梨はづき/hapi
(役者/YouTuber)17歳で普通自動二輪免許取得し、当時の愛車はホンダCB400T。声優を目指して専門学校に入学後、勉学に専念するため同車を手放し一時バイクを離れる。2020年3月にカワサキ・エストレヤを購入し、数年ぶりにバイクの世界にリターン。声優活動を経て、現在は舞台役者・バイカーモデルとして活動中。同時に"hapi"名義でYouTubeチャンネルを開設、自身のバイクライフをマイペースに投稿してます!チャンネル登録お願いします!!


























