「カップ式コーヒー自販機」のカプチーノを飲み比べ カフェラテとは一味も二味も違った!? デイドリップ通信Vol.45
バイク乗りのコーヒー店主、黒田悟志さんによる連載コラム。カップ式コーヒー自販機の飲み比べ第3弾の後編はカプチーノについて、コーヒー屋の視点からレポートいたします。
ドリップコーヒー自販機の「カプチーノ」を飲み比べ
こんにちは、『Day Drip Coffee』のクロダです。都内で小さなコーヒー屋をやっている、バイク好きの店主です。このコラムは「バイクとコーヒー」をテーマに、2つの世界を行き来して感じる様々なトピックをお届けしています。
相変わらず寒い日と暖かな日が交互に訪れますね。でも徐々に春めいてきて、バイクにもコーヒーにも(?)美味しい季節となって来ました。
そしてコーヒーと言えば、カップ式コーヒー自販機(笑)! ということで、本日もミル挽きコーヒーの自販機特集・第3弾、「カフェラテ」と「カプチーノ」飲み比べ【後編】をお届けいたします。
場所は前回に引き続き、首都高「大黒パーキングエリア」です。そこに設置されているコーヒー自販機の「カプチーノ」を飲み比べてみました。コーヒー屋の視点でバッチリとチェックしましたよ♪

ちなみに前回も触れたのですが、カフェラテとカプチーノの違いについて。どちらも「コーヒー+ミルク」という飲み物ですが、違いはミルクの泡(ミルクフォーム)の存在にあります。
カフェラテは「多めのミルク」、カプチーノは「少なめのミルク+ミルクの泡」といった感じです。ただその辺りは諸説あり、ラテでも少量のミルクの泡が入ると表現するケースもあります。
味わいの違いも泡の有無の影響は大きく、カプチーノでは最初に優しい泡の口当たり、でも飲み込んだ後にはコーヒーの苦味を強く感じるという、優しさと強さが同居するような印象です。それらを踏まえていよいよ飲み比べ、カッピングレポートです。
試飲したのは最も一般的な仕様の「アドマイヤ」シリーズの自販機と、それのコラボ仕様の自販機から「The Rising Sun Coffee」と「BEAMS」の2つ、以上3タイプの自販機それぞれのカプチーノを飲んでみました(砂糖の有無を選べる場合はナシを選択)。
まずは「アドマイヤ」シリーズの自販機から。注文ボタンを押すと名曲「コーヒールンバ」の音楽が流れ、中央のモニターには自販機の中でドリップしている様子が映し出されるアレですね。カップ式自販機の王道とも言える、設置数の多いマシンです。
「アドマイヤ」のカプチーノは、ささやかですが表面に泡アリ。口に含んだ瞬間は泡の影響もあって、柔らかい印象。でもゴクっと飲み込むとコーヒーの感じがしっかり広がり、苦味も感じます。ラテよりもミルクが少ない分、色も濃いめですね。この後に飲んだ他のカプチーノも全部ラテより濃い色でした。

次に「BEAMS」コラボの自販機です。「BEAMS」のホットやアイスは、基本的にあっさりして軽やかな味わいにチューニングされているのですが、前回のカフェラテは意外なほどしっかりした味わいでした。カプチーノはどんな味わいなのでしょう?
泡はアドマイヤと同様に、ささやかですがちゃんとあります。ただ「砂糖なし」の設定ボタンが無く、「砂糖入り」でしっかり甘いです。アドマイヤよりコーヒーがやや強めで、苦味もその分強い印象。甘味の強さとバランスを取っている感じです。結果、アドマイヤよりもしっかりした飲み心地。ラテと同じくしっかり系に振っていて面白いです。
最後に「The Rising Sun Coffee」のコラボ自販機です。俳優・坂口憲二さんが立ち上げたコーヒーロースターで、良質な味わいと独自の世界観を提供しています。自販機でも抽出レシピにこだわりを見せる仕上がりです。
上記2つと比べて、泡がしっかり乗っています。コーヒー豆自体のポテンシャルの高さを感じ、苦味の質感がとても良質。言うなれば「大人のカプチーノ」といったところでしょうか。「砂糖なし」の設定ですが、ごく微量の砂糖が入っているような甘味を感じます。この味わいを自販機でいただけるのは、コーヒー好きにとってはありがたいはず。
以上3つのカプチーノを飲み比べて感じたのは、通常のコーヒーはそれぞれブランドのコンセプト通りな味わいなのに対し、カフェラテやカプチーノだと少しヒネリを加えた感じもあったことです。さすがにアドマイヤは広く一般的な需要を狙っている感じですが、「BEAMS」はトレンドな「軽さ」ではなく、カフェラテ&カプチーノは正統派でニュートラルな印象。「The Rising Sun Coffee」は素材の差は見せつつ、甘さもしっかり加え一般層にも寄り添う印象でした。
前編でも言いましたが、個人的にはやはり「BEAMS」の王道な感じが意外で、かつ良心的な印象もありました。
「カフェラテ&カプチーノ」編では「BEAMS」に1票を投じたいと思います。カップ式自販機のコーヒーは今後も取り上げていきたいと思いますので、お楽しみに!
Writer: 黒田悟志
世田谷の自家焙煎カフェDay Drip Coffee店主。自転車ロードバイクに20年ほど乗ってきたが、2年前オートバイに目覚めて自動二輪免許取得。両足2気筒から4スト単気筒へ。昨年はSSTRにも初参加しバイクライフを堪能中。








