「東京モーターサイクルショー2026」でカフェ店主が出会ったカフェレーサー!? そしてあのバイク! デイドリップ通信Vol.47

バイク乗りのコーヒー店主、黒田悟志さんによる連載コラム。「東京モーターサイクルショー2026」から、カフェ店主がチェックしたカフェレーサーやネイキッドバイク、そして最大の関心事である「あのバイク」のお話です。

最大の注目は国内導入が決まった「僕の愛車」

 こんにちは、『Day Drip Coffee』のクロダです。都内で小さなコーヒー屋をやっている、バイク好きの店主です。このコラムは「バイクとコーヒー」をテーマに、2つの世界を行き来して感じる様々なトピックをお届けしています。

 今回は3月27日(金)から3月29日(日)の3日間、東京ビッグサイトで行われた「第53回東京モーターサイクルショー2026」のレポートをお届けいたします。

 今年の目玉と言えば、例えばホンダ「CB400 SUPER FOUR E-Clutch Concept」でしょうか? 通称「スーフォア」の約30年に及ぶ歴史は一度途切れましたが、コンセプトモデルとして再び登場するに至った訳ですから、そりゃあ注目も浴びます。

 でもバイクとは本来極めて個人的なもの。皆さんが注目するトピックは他のメディアニュースにお任せして、ここではカフェ店主の僕が好みの、ネイキッドなレトロ系バイク、カフェレーサー的なバイクをピックアップいたします。

流麗なデザインのトライアンフ新型「THRUXTON 400」
流麗なデザインのトライアンフ新型「THRUXTON 400」

 まずはトライアンフの新型「THRUXTON 400」です。カフェレーサーを現代的な解釈で再構築、しかもヒラヒラ扱える400ccで登場したことは本当に素晴らしいです。また意外な伏兵が「TRACKER 400」。その名の通りアップライトなポジションのトラッカーです。でもベースの「SPEED 400」とはタンク形状が異なるようで、結構直線的なデザイン。こちらの方がスピード感のある印象です。カフェレーサー的なカスタムが似合うバイクでは? と思いました。

 現代的な解釈と言えば、スズキ「GSX-8TT」も注目。ネオレトロ系のスズキらしからぬ(失礼!)洒落たデザインは、エンブレムやミラー、塗装の仕上がりなど、随所にこだわりが見られる質感の高いバイクです。これも試乗してみたい1台ですね。大型免許ないけど……(汗)。

 そしてカフェレーサー的バイクのラスボスとしては、新車ではないけれど、ロイヤルエンフィールドの「コンチネンタルGT650」。何度見ても美しく、カフェレーサーの王道を行く1台だなぁと惚れ惚れしました。

 色々取り上げましたが、実は今回、僕が最も注目していたのは、国内導入が正式決定したヤマハ「XSR155」です! なぜなら、僕の愛車こそが「XSR155」だからです。

 今までこのバイクはインドネシアとタイで現地向けに製造販売されていました。僕の愛車はタイの並行輸入車で、製造が開始された2019年式のモデルです。

 これまで基本設計は変わらず、違いは年毎に若干変わるカラーバリエーションだけです。僕の愛車はこの年式のみ設定されたカラーリングで、カーキ系のマットな色。乗り始めて4年目になりますが、今まで同じ色のモデルに出会ったことはありません。そもそも同じバイクに出来わすこと自体珍しいのですが。

「USインターカラー」のカスタムも似合う、ネオレトロ系のヤマハ「XSR155」
「USインターカラー」のカスタムも似合う、ネオレトロ系のヤマハ「XSR155」

 ヤマハブースに展示されたカラーはグリーンメタリック系と、ヤマハ往年のUSインターカラーの2タイプ。どちらもメーカーアクセサリーを装着したカスタム車両です。グリーンメタリック系の色は僕の愛車と似た色合いですが、若干明るい印象。でもシートはブラックで、その分引き締まった感じです。僕のはシートがブラウン系なので、ぱっと見全体の印象はだいぶ異なります。

 車両をよく見ると「INDONESIA」と書かれた部分があり、国内導入されている「XSR125」と同様インドネシア製であることが分かります。基本的には僕のと同じですが、瑣末な違いはいくつか見られました。

 一番の違いはエンジン周りに追加された配線です。ヤマハのスタッフによると、国内の排出ガス規制に対応するためのものだとか。O2センサーやECUと連動するセンサーの配線のようです。「XSR125」にも同じ配線は見られますが、「XSR155」のそれは取り回しがスマートじゃないというか……後付け感が強くてちょっと気になりました。

 でもそんな違いなんて、実はどうでもいいんです! 気持ち的にはふたつの複雑な思いが交錯しています。それは「ようやくこのバイクの良さが認められた!」という嬉しさと、今まで155ccは不在だったゆえの存在意義が、今後は「日本人なのに日本国籍を持たない外国人」のようになってしまう戸惑いです。

 とはいえ僕自身、このバイクの良さは誰よりも分かっているつもりなので、気にすることでもないのですが。

「XSR155」は、車両の軽さと剛性感が生み出すバランス、取り回しの良さ、可変バルブにより高回転まで絞り出されるエンジンパワー、それらが相まって「公道デビュー」や「ライディングの基本を覚える」ために最適なバイクであると感じています。

 現在の国内バイク事情を踏まえた時、ビギナーからのステップアップや、大型バイクを持て余してしまうライダーにこれほど向いている選択肢は無いと思います。

 発売されたらさまざまなインプレッション記事が出回ると思うので、ぜひこのバイクが持つ素敵な個性を多くの人に知ってもらえたら……と心から願っています。

【画像】バイク乗りのカフェ店主視点で!! 「東京モーターサイクルショー2026」で気になったモデルを画像で見る(9枚)

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Writer: 黒田悟志

世田谷の自家焙煎カフェDay Drip Coffee店主。自転車ロードバイクに20年ほど乗ってきたが、2年前オートバイに目覚めて自動二輪免許取得。両足2気筒から4スト単気筒へ。昨年はSSTRにも初参加しバイクライフを堪能中。

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