自転車「青切符」 整備不良も違反の対象に!? 後続車両に“ピカッ”と光って気付いてもらう重要なパーツに注目!!
2026年4月から、自転車の交通違反に対する「青切符」制度がスタートしました。信号無視や一時不停止といった交通違反だけでなく、車体の装備不良も取り締まりの対象となります。夜間走行の安全を後方で支えてくれる「テールライトorリアリフレクター」にも注意が必要です。
目の届かないところで守ってくれている
2026年4月からスタートした、自転車の「青切符」制度(反則金納付の通告)は、信号無視や一時不停止といった運転方法の違反だけでなく、自転車の装備不良も取り締まりの対象となります。夜間走行の安全を後方で支えてくれる「テールライトorリアリフレクター」もそのひとつです。
ブレーキやライトの重要性は多くの人が認識していますが、自転車の後部に取り付けられている「尾灯(テールライト)」や「後部反射板(リアリフレクター)」については、普段まじまじと見ることがないので、意外とメンテナンスがされていないことが多い部品かもしれません。
しかし、これらは後方からの追突リスクを軽減する非常に重要なパーツです。
尾灯とリフレクターについては、道路交通法第63条の9で「夜間、内閣府令で定める基準に適合する反射器材を備えていない自転車を運転してはならない。ただし、尾灯をつけている場合は、この限りでない」と定められており、リフレクターの機能については「夜間、後方100mから自動車のヘッドライトで照らして反射光を容易に確認できる、オレンジ色または赤色の反射器材であること」と基準が設けられています。
この条件を満たしていない場合、「無灯火(反則金5000円)」や「軽車両整備不良(反則金5000円)」などで取締り対象になる可能性があります。

ちなみに、ライト(前照灯)やテールライトなどは、「夜間に走行しない場合は装備していなくても違反にならない」という解釈もありますが、昼間でもトンネル内などある程度暗いところでは点灯・点滅することが求められます。基本的には必須の装備だと考えた方が間違いありません。
クルマやバイクを運転する人なら一度は経験があるかもしれませんが、夜間や暗い道を走っている時、いくらライトが前方を照らしていても、目の前に急に障害物が現れることがあります。ある程度スピードが出ていた場合、ブレーキが間に合わず衝突するといった最悪の結果を招くことにもなりかねません。
とくに自転車は、車道を同じ進行方向に向かって走っているので、後続車両に存在を知らせるパーツを装備していなければ、追突のリスクが跳ね上がります。
前方を照らすライトは夜間走行中の障害物にいち早く気づくことに重点を置いていますが、後方に向けたテールライトやリアリフレクターは、暗い環境で自分の存在を後続車両に気づいてもらうために重要です。
これらを念頭に置くと、「尾灯もリフレクターも装備していない」、「破損して機能していない」、「反射面が汚れて反射しない」、「荷物で隠れている」などの場合、違反の対象になる可能性があります。
なお、テールライト(尾灯)とリアリフレクター(後部反射板)の違いについてですが、テールライトは自ら発光して後方に存在を知らせるタイプです。電池式やUSB充電式などがあり、点灯または点滅で後方の車両に自分の存在をアピールします。
自ら光るため、リフレクターよりも視認性が高く、より安全性を高めることができます。ただし、当然ながら電源が切れてしまったら機能しません。数ある製品の中には反射板を内蔵していて、電源が切れた場合でもリフレクターとして活躍してくれるタイプもあります。
リアリフレクターは、光を反射して存在を知らせるタイプです。鏡にライトを当てると反射した光は分散してしまいますが、リフレクターは「再帰性反射」という仕組みになっており、光がどのような方向から当たっても光源に向かって反射するという特性があります。
電池切れの心配がない分、テールライトよりも利便性は高いかもしれませんが、反射面に汚れや欠損があると十分な能力を発揮できません。安いものなら200円ほどで購入可能で、シートステイに取り付けられているタイプはドライバー1本で簡単に取り付けられるものがほとんどです。リアフェンダーに取り付けるタイプはボルトサイズに合わせたレンチが必要になり、交換・取付にも少々コツが必要です。難しいと感じたら素直に専門店に相談することをオススメします。
ちなみに、自転車の後部に取り付ける尾灯やリフレクターの色は「赤色」または「オレンジ色」と決められていますが、これは各都道府県の公安委員会が定めることになっており、東京都の場合は「赤色」のみ、と限定されています。
メンテナンスの際のチェックポイントとしては、まず確実に固定されているかを確認します。多くの場合、リアフェンダー(後輪の泥除け)や自転車フレームのシートポスト下と後輪を結ぶ「シートステイ」と呼ばれる部分に取り付けられています。握って軽く左右に振り、簡単に動かなければOKです。
余談ですが、2本あるシートステイのどちらに取り付けるべきか、については、左側通行で車道の左側に寄って走行する日本の場合、車体の右側のステイに取り付けた方が、より確実に後方からの被視認性が高くなります。
テールライトの場合は実際に点灯・点滅するか確認します。機能しなければ意味が無いので、適宜修理・交換が必要です。
法律で定められているからという理由だけではなく、自分の身を守るために装備は必須です。その必要性は夜間、クルマやバイクを運転中に自転車や歩行者が「見えにくい」ことが分かっていれば、考えるまでもないでしょう。
破損しやすい部品ではありますが、修理自体は簡単で安価です。「青切符」制度が導入されたことで装備不良は取り締まりの対象となります。定期的にチェックして、正常に機能する状態を保ちたいものです。


























