ハイギヤード仕様「サンバーディアスワゴン」用3ATを搭載 “トランポサンバー”もこれで楽々高速移動できる!! 純スバル「サンバー」へのこだわり Vol.27
公道復帰登録後も目立った不調やトラブルが無く、コンディション良く走っていた白帽号(元赤帽運送車)でしたが、エンジン回転数が何だかヘンでした。どうやら特装仕様の「ローギヤ―ドデフ」が組み込まれていて、そんな仕様のままでは高速移動できません。そこで同年式スーパーチャージャーワゴン用の3ATオートマチックミッションに載せ替えて、普通に走れる「トランポサンバー」を目指すことにしました。
スーパーチャージャー付きワゴン用3ATを搭載
公道復帰に向けて様々なメンテナンスを繰り返し行ってきた軽トラサンバーの白帽号は、お陰様で中古新規登録を済ませ、絶好調で走っていましたが、気になることがあり、バイク仲間のプロメカニックからイヤサカ製RUNテスター(昭和のメカニック御用達の特殊機器)を借りて、助手席の上に置いて、エンジン回転パルスを運転席裏にあるECUから導き、「タコメーター設定」で結線しました。その状態で高速道路を試運転すれば、状況は明確になるはずだと考えました。
約120km/hで走行すると、何とタコメーター指針は7800rpmを表示しました。この回転数は、すでにレッドゾーン域にあります。
110km/h走行でも、すでにレッドゾーン突入直前で、その回転数だと知らずに連続走行し続けると、1分も走らないうちに「湯たんぽ」のような表示の「エンジン警告インジケータの赤いランプが点灯」してしまいます。そんな回転域で連続走行すれば、警告灯が点灯して当然ですね……。

EN07Y型エンジン=スーパーチャージャー搭載ワゴンの最終モデルをバイク&サンバー仲間から借りて、同じように高速道路の実走行にて、スピード×エンジン回転数を確認しました。すると、約100km/hではおおよそ5400rpm、120km/hだと6500rpmで、明らかにぼく(筆者:たぐちかつみ)の白帽号とは違います。それが白帽サンバーの現実と理解しました。
そんな状況のままでは、まともに走ることなどできません……。
さてさて、仕方ないので同年式のスーパーチャージャーワゴン用の中古3ATミッション(実走行8万km強)をインターネットオークション落札購入しました。そうです。ミッションを載せ替えるのです。
果たして、出品者説明の通り、実走行8万キロ強で、コンディション良く走っていた車両から取り外されたものなのか、正直なところ心配です。こればかりは説明を信用するしかありません……。
作業スケジュールを調整して、バイク&軽トラ仲間のガレージへ白帽を持ち込み、朝イチから3ATミッションの載せ替え作業を始めました。
紆余曲折ありながら、何とか夕方までには作業完了。エンジン始動確認、ミッションの駆動確認が出来ましたので、3ATミッションのオイルパンを取り外して、オイル(ATフルード)ストレーナーを新品に交換します。
以前の3ATミッションとは違って、鉄粉吸着用のマグネットに鉄粉や汚れなどは目立つほど無く、そんな状況を見て何となくホッとしました。
オイルパンを復元した頃には薄暗くなっていましたが、いよいよ試運転です。

ガラガラだった国道バイパスで80km/h近くまでスピードを上げましたが、以前とは大違い!! エンジンが唸っていません。
そして数日後には数百kmの移動取材があったので、ミッションを載せ替えたばかりの白帽号で出動しました。途中で燃費測定すると、ミッションを載せ替えた効果を「数字」でズバリ確認できました。
高速道路での100km/h巡行が安定的かつ楽になり、120km/hの連続走行でも、エンジン警告ランプは点灯しません。これで白帽号も、ようやく「はじめの一歩」を踏み出せたような気がしています。
Writer: たぐちかつみ
フリーランスライター。バイクも作る国内自動車メーカーの生産技術開発部門を経てから大人向けのバイク専門誌「クラブマン」誌へ合流。同誌のメンテナンスコーナーが縁で、1995年春には「モト・メンテナンス」誌を創刊し編集長を務めた。同誌休刊後の2019年秋からは、内外出版社にて「モトメカニック」誌を創刊。現在も同誌編集長を務めている。























