この“気軽さ”は新鮮!! “新しい日常の乗りもの” 原付1種の電動スクーター ホンダ「ICON e:」の魅力に迫る!! ~高梨はづきのきおくきろく。~
毎月「8」がつく日は『高梨はづきのきおくきろく。』です。今回は、ホンダの電動コミューター、原付1種スクーターの「ICON e:(アイコン・イー)」の魅力についてお届けします。
スマホに近い付き合い方ができる
皆さんこんにちは、バイク女子の高梨はづきです!
本日の「高梨はづきのきおくきろく。」は、ホンダの電動二輪パーソナルコミューター「ICON e:(アイコン・イー)」に試乗してきたのでお届けしていくよ!
これまでにも何度か電動バイクには乗ってきたけれど、今回とくに印象に残ったのが、とにかく「気軽」だったこと。
車体のサイズ感や扱いやすさ、走り出すまでの手軽さまで含めて、エンジンの鼓動や排気音がないことも相まって、普段乗っているバイクとは違う身軽さがあるんだ。
乗っているうちに、これはバイクの代わりというよりも「新しい日常の乗りもの」なのかもしれないと思えてきたよ。
さっそく走らせてみよう! イグニッションキーをONに回し、左右のブレーキレバーを握ったままスタータースイッチを押す。
……静か。当然ながらエンジン音は無く、車体からの振動も無い……。ガソリンエンジン車なら音と振動で「始動した」と分かるけれど、「ICON e:」にはそれが無いんだ。
走行可能になるとメーター左側に緑色の「READY」が点灯して、これが「もう走れるよ」の合図。分かっていても、この無音のまま走り出せる感覚は電動バイクならではで面白い。
走行モードは「STANDARD」と「ECON」の2種類。右手側のスイッチを親指でパチッと操作するだけで、電気のスイッチを切り替えるように簡単に変更できるよ。

車両重量は87kgでシート高は742mm。実際に跨ってみても、とにかくコンパクトで、私は両足を地面につけることができた。
停止した状態でハンドルを左右に切ってみても軽いし、押し歩きも楽々。サイドスタンドのほかセンタースタンドも備わっているけれど、取り回す時の緊張感はほとんどない。
普段、ミッションバイクに乗る時は跨る前から少なからず「よし、乗るぞ」という気持ちになるけれど、「ICON e:」はそれがかなり薄く、むしろ気軽すぎるくらい。自宅から自転車で「ちょっとそこまで」と跨る感覚に近いんだ。
ただ、気軽すぎるからこそ「公道を走る乗りものなんだ」という緊張感まで薄れてしまいそうになる。扱いやすいからこそ、安全への意識は忘れちゃいけないね。

実際に走り始めてみると、この身軽さはさらに強くなる。
アクセルを捻れば音も振動も無くスッと前へ出て、普段バイクから感じるような重厚感は無く、なんだか乗っている自分まで軽くなったみたい。
電動キックボードに乗っているような身軽さがありながら、ちゃんとシートに座って走っているのがなんとも不思議なんだ。
そして何よりハンドルが軽い! 左右へ切り返してみると、サクッ、サクッと向きが変わる。感覚としては自転車のハンドルに近いくらい。
「バイクは重そうで不安」という人が乗ったら、まずここで驚くんじゃないかな。力に自信のない女性でも扱いやすいと思えるほど身軽なんだ。
せっかくなので2つの走行モードの違いも試してみたよ。STANDARDモードは発進から5秒とかからないくらいで30km/hに到達。一方のECONモードは、体感で約30秒かけて22km/h付近まで上がっていく穏やかな加速だった。
ちなみに、これはあくまでも私が体感したもので、正式な加速性能を測定したものではないよ。
交通の流れに合わせたい時はSTANDARD、近所をのんびり移動したい時はECON、と使い分けるのが良さそうだ。

ただ、走っていて少し注意したいと感じたのがカーブ。普段はアクセルを戻した時のエンジンブレーキも使いながら減速するけれど、「ICON e:」はその減速感がいつもと違う。
車体もハンドリングも軽快な分、その感覚のまま進入すると、思っていたより外側へ膨らみそうになる場面があった。
だから曲がる前にブレーキできちんと速度を整えることが大切。「ICON e:」には左ブレーキレバーの操作で前輪にも制動力を配分するコンビブレーキが採用されているけれど、今回乗った感覚では左右のブレーキを使いながら減速を調整した方が安心して走れたよ。
バイクに慣れていない人や年配の人が日常の足として乗るなら、カーブへ入る前の速度はしっかり意識してほしいな。
電動バイクで気になるバッテリーは、48V/30.6Ahのリチウムイオンで、足元のフロア下に収まっている。
取り外して単体で充電することも、車体に載せたまま充電することも可能。自宅で「使ったら充電する」というスマートフォンに近い付き合い方ができるんだ。
バッテリーがフロア下にあるおかげで、シート下には容量26Lのラゲッジボックスを確保。フロント側には500mlのペットボトルが入るくらいのインナーラックとUSB Type-Aソケットがあり、中央には買い物袋を掛けられるフックも装備されている。
一充電走行距離は、30km/h定地走行テスト値で81km。満充電までは約8時間、25%から75%なら約3.5時間なので、夜寝ている間に充電しておくような使い方が基本になりそう。
気になる電気代は、バッテリー容量を約1.47kWhとして1kWhあたり31円で単純計算すると、0%から100%までで約46円分。
実際には充電時のロスがあるのでコンセントから使用する電力量はもう少し増えるけれど、日常の移動手段として考えるとなかなか興味深いよね。

メーカー希望小売価格は22万円(消費税10%込み)で、カラーバリエーションは今回試乗した「キャンディラスターレッド」のほか、「パールスノーフレークホワイト」と「ポセイドンブラックメタリック」の全3色展開で、2026年3月23日に発売された原付一種の電動スクーターだ。
以前、新聞配達の仕事で電動バイクを使っている人から「電動になってむしろ乗りやすくなった」と聞いたことがある。
これまでにも何度か電動バイクには乗ってきたけれど、「ICON e:」に乗ってみて、その「乗りやすい」という言葉が改めて腑に落ちた。
音や振動が無く、取り回しが軽くて発進も簡単。何度も止まって走ってを繰り返す配達はもちろん、毎日の通勤や通学、買い物でも、この気軽さは大きなメリットになると思う。
これから先、EVは今よりもっと私たちの生活に欠かせない存在になっていくのかもしれない。
でも、ある日突然すべてが電気に変わるわけじゃない。エンジンの鼓動を楽しむバイクがあって、静かで軽やかな電動バイクがある。今はどちらか一方へ完全に切り替わるというより、それぞれの良さが共存しながら少しずつ次の時代へ移っていく「グラデーション」の時期なんだと思う。
「ICON e:」に乗って感じたこの気軽さも、いつかは当たり前になっているのかもしれないね。
ということで本日はここまで。また「8」の付く日にお会いしましょ~♪

Writer: 高梨はづき/hapi
(役者/YouTuber)17歳で普通自動二輪免許取得し、当時の愛車はホンダCB400T。声優を目指して専門学校に入学後、勉学に専念するため同車を手放し一時バイクを離れる。2020年3月にカワサキ・エストレヤを購入し、数年ぶりにバイクの世界にリターン。声優活動を経て、現在は舞台役者・バイカーモデルとして活動中。同時に"hapi"名義でYouTubeチャンネルを開設、自身のバイクライフをマイペースに投稿してます!チャンネル登録お願いします!!






























