BMWの「R nineT Racer(アール・ナインティ・レーサー)」は、レーシングマシンそのもの

運転姿勢以外は極めてフレンドリーなマシン

 ではエンジンや足まわりはどうか?これらに関しては安心してもらって大丈夫です。ライディングポジション以外は極めてフレンドリーで、ライダーのスキルをきっちりとサポートしてくれる、おもてなし感にあふれています。

タイヤが張り付く感覚で安定してコーナーを抜けるR nineT Racer

 まずエンジンですが、排気量が1169ccもあると聞けばフレンドリーと言われてもちょっと尻込みしてしまうかもしれません。ところがスロットル操作に対する反応はとても従順で、パワーが唐突に盛り上がったり、ギクシャクしたりすることはまったくなし。絵に描いたような「気は優しくて力持ち仕様」で、クラッチやブレーキレバーの操作性が軽いことも手伝って、街中のノロノロ運転でも持て余さずにすみます。

 コーナリングを支える足まわりも頼もしく、タイヤがビタッと張りついたように安定して駆け抜けることができます。路面に少々デコボコがあっても何事もなかったかのように衝撃を吸収し、たとえ狭い峠道でもスイスイと走れてしまう安心感に誰もが驚かされるでしょう。

 しかも、タイヤがロックしたり、スベッたりするような場面ではABSやオートマチック・スタビリティ・コントロールと呼ばれる電子制御が介入し、危険を回避してくれるなど安全装備も充実です。もちろん限界はありますが、クラシカルな見た目とは裏腹に最新のセーフティ機能が張り巡らされているというわけです。

 アール・ナインティ・レーサーには、デザイン性、スポーツ性、実用性、安全性といったさまざまな機能が盛り込まれ、走らせている時はもちろん、眺めている時でさえ気持ちを高めてくれるはず。

 このモデルを手に入れたなら、ウェアやヘルメットも含めてオシャレに気を使うことが求められますが、人から注目されることも含めて、これまでのバイクライフをガラリと変えてくれる存在になるはずです。

【了】

提供:くるまのニュース

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Writer: 伊丹孝裕

二輪専門誌「クラブマン」編集長を務めた後にフリーランスとなり、二輪誌を中心に編集・ライター、マシンやパーツのインプレッションを伝えるライダーとして活躍。鈴鹿8耐、マン島TTレース、パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムといった国内外のレース参戦経歴もあり、精力的に活動を続けている。

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